東京でカラヴァッジョ 日記

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【後期】名作誕生-つながる日本美術(東京国立博物館)

2018年05月18日 | 展覧会(日本美術)
名作誕生-つながる日本美術
2018年4月13日~5月27日
前期:〜5/6、後期:5/8〜
東京国立博物館
 
 
   12のテーマ・約130点の出品により「つながる日本美術」を語る。
 
   前期(1期)に続き、後期(5期)に行く。
 
 
本展の構成
 
第1章   祈りをつなぐ
テーマ1   一木の祈り
テーマ2   祈る普賢
テーマ3   祖師に祈る
 
第2章   巨匠のつながり
テーマ4   雪舟と中国
1)風景をつなぐ(後期のみ)
2)玉㵎をつなぐ(ほぼ前期)
3)本場の水墨をつなぐ(ほぼ後期)
4)「和」「漢」をつなぐ(前期のみ)
テーマ5   宗達と古典
テーマ6   若冲と模倣
1)鶴の変容
2)若冲の鶏
 
第3章   古典文学につながる
テーマ7   伊勢物語
テーマ8   源氏物語
 
第4章   つながるモティーフ/イメージ
テーマ9   山水をつなぐ
1)松林(前期のみ)
2)富士三保松原(後期のみ)
3)吉野山
テーマ10   花鳥をつなぐ
1)蓮
2)雀
テーマ11   人物をつなぐ
1)戸をたたく男(前期のみ)
2)縁先の美人(後期のみ)
3)交わされる視線、注がれる視線
テーマ12   古今をつなぐ
1)江戸の坂、東京の坂
2)寒山としての麗子
 
 
 
   以下、印象に残る後期から登場した作品名を記載。
 
 
 
第1章   祈りをつなぐ
 
テーマ2   祈る普賢
 
国宝《普賢菩薩像》1幀
平安時代・12世紀
鳥取・豊乗寺
 
重文《普賢十羅刹女像》1幅
鎌倉時代・13世紀
奈良国立博物館
 
 
 
第2章   巨匠のつながり
 
テーマ4   雪舟と中国
2)風景をつなぐ(後期のみ)
 
雪舟等楊筆
国宝《天橋立図》1幅
室町時代・15世紀
京都国立博物館
 
 
 
第3章  古典文学につながる
 
テーマ7  伊勢物語
 
伝俵屋宗達筆
重文《蔦細道図屏風》6曲1双
江戸時代・17世紀
京都・相国寺
 
 
 
第4章   つながるモチーフ/イメージ
 
テーマ9   山水をつなぐ
2)富士三保松原(後期のみ)
 
伝雪舟等楊筆
《富士三保清見寺図》1幅
室町時代・16世紀
東京・永青文庫

狩野山雪筆
《富士三保松原図屏風》6曲1双
江戸時代・17世紀
静岡県立美術館
 
曾我蕭白筆
《富士三保松原図屏風》6曲1双
江戸時代・18世紀
MIHO MUSEUM
 
 
 
テーマ11   人物をつなぐ
3)交わされる視線、注がれる視線
 
国宝《風俗図屏風(彦根屏風)》6曲1隻
江戸時代・17世紀
彦根城博物館
 
 
 
 
   国宝《風俗図屏風(彦根屏風)》を2014年の江戸東京博物館「大浮世絵展」以来4年ぶり2回目の鑑賞ができたこと、雪舟の国宝《天橋立図》を2014年の東博「日本国宝展」以来4年ぶりの鑑賞ができたこと、また、想像していなかったのだが、2015年に所蔵美術館で鑑賞した曾我蕭白の《富士三保松原図屏風》に3年ぶりの再会をしたことで、満足度は高い。
 
 
 
   私の訪問時がたまたまそうだっただけかもしれず、またこれから先は分からないけど、会場は割と空いている印象。
   それでも、5/11に入場者数10万人達成とのことだから、1日あたり4千人ほどの計算となる。
 
 
 
   本展は、「創刊記念『國華』130周年・朝日新聞140周年 特別展」。

   私は行ってないが、5年前に、「岡倉天心生誕150 年・没後100 年記念/『國華』創刊 125 周年/朝日新聞創刊135周年記念」である「横山大観展-良き師、良き友」が横浜美術館で開催されている。

   さらに10年前には、「創刊記念『國華』120周年・朝日新聞130周年 特別展」である「対決-巨匠たちの日本美術」が東博で開催されている。スター作品揃いで、スター作品の魅力をそのまま提示していた印象。大変な混雑だった記憶があるが、実際1日あたり入場者数は9,531人の大変な人気であった。
 
    5年後にあるかもしれない「創刊記念『國華』135周年・朝日新聞145周年」特別展、10年後にあるかもしれない「創刊記念『國華』140周年・朝日新聞150周年」特別展は、何をどのように取り上げることとなるのだろう。
 


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