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音楽療法、音楽教室、障がいを持つ子供さんのピアノ指導、緩和在宅音楽療法、アマティーナ愛知弦楽合奏団

回想~ダウン症の彼女

2007-06-26 | 音楽療法&療育
2年前、ある障害者施設の音楽療法に行くようになり
利用者のみなさんと一緒に音楽を楽しむようになった。

彼女は重度のダウン症
身体は重みでいっぱい、でも、歌が大好きでいろんな曲を知っていて
沢山歌ってくれたり、リズム感もとってもよく、大事な場面になると力を
発揮してくれていました。
そして、笑顔は童女のようでした。

5月末の音楽療法は病気のためおやすみしていました。
何だか音の火が消えたようですが、NさんやBさん、Mさんも頑張って
くれていましたので、私は彼女が次の練習には出てきてくれるものと
信じていました。
そして、昨日、担当のOさんからお電話を頂き、彼女が亡くなった事を
お伺いしました。
なくなってそろそろ半月が立ち、最後は家族で静かにお別れをされたそうです・・・
私が音楽療法にたずさわっていけば、この様な事態には何度も遭遇する事と
思います。
ホスピス、老人施設、障害者施設、
私はもしかしたら死出の旅への見送り人かも・・・

今でも旅立っていかれた方のお顔が浮かんできます。
浮かんでくるお顔はみなさん、穏やかで素敵でした~

今度は誰がいなくなるの?

ふっと考えてしまいます~明日も老人施設の音楽療法に行きますが、
自分の持てる限りの力で皆さんにお伝えしてこようと思っています。

ダウン症って?
人は通常、1対の性染色体と、22対の常染色体、合わせて23対46本の
染色体を持っています。
ダウン症の多く(約95%)は、「標準型トリソミー」と言われるタイプで、
21番目の染色体を1本過剰に持つため、総数が47本になっています。

第一に挙げられる特性は「ゆっくり育つ」という事。
また、外観の身体的な特徴を多く持つ疾患としても、知られています。
例えば、「扁平な後頭」「落ち込んだ鼻骨」「つり上がった目」「筋緊張低下」などがそれにあたります。

最近のわが国の統計では、一般出生頻度は約1000の1です。
ダウン症の発生頻度は母親の加令とともに増加することは、よく知られています。これは、母親の加令によって卵子形成過程に起こる染色体不分離の増加の結果と考えられています。しかしながら、約80%のダウン症児は35歳以下の母親から出生しています。すなわち、これはもともと35歳以下の妊娠が多いということによっています。
また、過剰な染色体は父親由来のこともあり、
母親由来と父親由来の比は4:1といわれています。

<平均寿命>
これまでは、成人する事が困難と言われてきました。
しかし、合併症の治療法が発達すると共に、平均寿命は延びてきています。
と同時に、早期老化との関係が、問題となってきています。
現在の平均寿命は、50代半ばといわれます。
勿論これは、あくまで平均で、70歳、80歳まで、元気に生きている人もいます。

私の同級生の息子さんでダウン症のピアニスト「越智章仁君」がいます。
全国各地や海外で演奏会活動をしています。
7月はカナダ~11月はインドネシア~頑張っていますねぇ。

彼の作る曲は宇宙の響きが有ると思います~
(彼のCDはここで購入が出来ますのでお問い合わせください)













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