当会の黒帯の人あるいは指導員同士でライングループで更新をしており、先日の私の指導内容をアップしてもいいですか、という連絡を受けてどうぞ、と答えておいた。
毎回毎回同じこと言うわけでもないので共有してもらうことには賛成をしている。
稽古内容も教室の使用時間によって変わってきているのでいきなり稽古に入ったり少し話ができてそれから稽古に入るというところや、稽古の途中に説明があったりなかったり、私も思い付きでいうことも多いので共有してもらうことは助かる部分もある。
なかでも、私が連載をしている「フルコン」雑誌の技術は流統の流れが大きく違うのであくまでも参考にとお願いをしている。
同じ空手といっても百流百派あり、似たようなところが多いが細部にわたっては解釈の違いも出てきてそれが流派の特徴となってきている。
蹴り一つとっても一本一本左右で蹴るのに対して、右足を大きく引いて一本一本大きく蹴るのが私ども首里手の特徴である。今は前蹴りと言っているが私らの頃は正面蹴りと呼んでいた。
空手界の流れを大きく変えたのは、「フルコン」雑誌系の空手であるが、私が習った空手はそれ以前の沖縄空手で、その沖縄空手にも私の工夫が組み込まれている。
私が習ったころは組手は禁止で違反をすれば破門、という規約もあった。
しかし、若いころというのは、どのくらいの効果があるものかどうしても試したいものがあり、それで防具を付けてガンガン充てる方式を選んだ。
しかし、今では防具の上からでもガンガンやりあうのは危険ということで当たった時点で勝敗になるという方式を採用している。
特に年代が違うと衝撃度も変わってくるので稽古の時は注意を払ってる。
また女性や子供にも普及してきたので時代に合わせて安全第一というところでやってはいる。
これも私がいなくなれば各個人の工夫が組み込まれて独自にやっていけばいいとも思っている。
私も会を起こしたころと考え方も違ってきている。
みんなにもそれぞれの考えがあってしかるべきでしょう。