アジアを回る・日本を回る

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四国麺の旅 讃岐うどん

2008-05-25 14:46:02 | 国内の旅 2010年以前
【2005年2月 徳島・香川旅行 1泊2日】

自称『食通』の素人は能書きが多い。
旅行誌やHPで得た俄仕立ての知識で薀蓄を垂れる。
私の旅も粗末なこだわりを持って始まった。

こだわりその1「讃岐うどんを食すなら香川県で食す」
小牧空港(当時)から降り立ったのは徳島空港。
と言うことでレンタカーを走らせ、まずは香川に入る。

こだわりその2「大手情報誌等に載っている店より名もない店に真の美味しさあり」
そして「讃岐のうどんはセルフがおすすめ」がこだわりその3
実際は……店などどこでもよかったのだ。
ということで、香川県に入って最初に見つけたうどん屋に入った。
図らずもセルフ店だった。

店内は、昼前だったせいもありお客は少ない。
店主らしき親爺は私たちを一瞥した。
あっさりと観光客であることを見抜くと「ご自由に」という態度。
最初から突き放されてしまった。
メニューで注文する店でないことは解って入店したつもりだが…
やはり戸惑ってしまう。

うどん一玉取って、寸胴で湯掻いて、ダシをかける。
ネギやわかめをお好みでトッピングして、サイドメニューに掻揚げをもらった。
簡単な作業なのだが、気の弱い‘こだわりの食通’は、妙にぎこちなくなってしまう。
お金を払うまで黙って見守ってくれた(?)店の親爺の不気味さ。
『兄ちゃん、そんなに茹でたら麺が死ぬよ』とでも腹の中で言っていそうだ。



店に入る前は、
『本物のうどんは造る時から違ってな、その日の天気で水加減を調節して…』
等という知識ばかりが先行していた。
でも、食べ始めたら肩の力が抜けて、終わる頃には‘こだわりの食通’の看板は完全に降ろしていた。
たべたらそんな細かいことはどうでもよくなったのだ。
うどんだよ、たかがうどん。
たとえ、味に違いがあったとしても、そんなミクロの味の差なんて私の大味な舌で理解できるはずがない。

コシがあるうどんは最近名古屋でも食べることが出来る。
もっと極端なことを言えば冷凍のうどんでも茹で方さえ間違えなければ大丈夫だ。
ただ、かき揚つきで320円というお値段がいいではないか。
この値段で食せる名物はそうあるもんではありません。


香川県庵治町は映画『世界の中心で愛をさけぶ』のロケ地でもある。


この日の宿はこんぴらさんで有名な琴平町