晩秋や灯台白き大王崎 昭経俳壇より
二見浦からパールロードで南下して大王崎灯台を目指した。
車は灯台までは行けず、付近の商店の駐車場に300円払って停めた。
そこからは屋根付きの細い登り道を灯台まで歩く。
その道の両側にはお土産物屋が並ぶが、ほとんどシャッターの降りていた。
僅かに真珠関係の店が数軒、暇そうに営業していた。
夕刻4時とはいえ土曜日でこの寂れ様は悲しいものがある。
大王崎灯台は200円の入場料を払えば灯台内に入れる‘参観灯台’
最上階の見張り台からは360度のパノラマが楽しめる。
「沖から来る船がマストの先端から現れる」様子が見えて
「地球の丸さが解る」と言うが…
船に乗っているような僅かな揺れがあり、心の底から景色を楽しむ余裕はなかった。
灯台のある風景が多くの絵描きを集め、「絵かきの町」としても有名。
また、数多くの映画の舞台にもなっている。
【舞台となった映画】
「学校の怪談4」、「浮草」、「小さき勇者たち~ガメラ~」
この日の締めくくりは大王崎から西進した「ともやま公園」で見た英虞湾に沈む夕陽。
たかが夕陽なのに、感動してしまう。
寝る前の歯磨きのように太陽は毎日行っていることなのに、わざわざ観に来ると感動してしまう。
観ると解る、これは極上の天体ショー。