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『帯チェア』 よみがえれ タンスの中の帯 

2011年08月02日 | weblog
横浜は開港してから152年が今年たった。
幕末の開国後、横浜は明治維新の流れの中で多くの外国人が貿易を目的として渡来した。

東洋の島国でも自国のライフスタイルを楽しみたい多くの外国人は、この横浜で手先が器用で勤勉な日本人と素敵な出会いをしました。

それが日本の洋家具の発祥につながります。
横浜元町は日本の洋家具の発祥の地となるのです。
当時の様子を起こした錦絵。

居留する外国人が目から鱗だったのが日本の着物をはじめとする「織り物」。

彼らはそのオリエンタルな着物の生地に魅了されそれを多く持ち帰ったのです。
その中には飾り椅子としてその生地を椅子張り地として張らせ「帯チェア」として持ち帰りをしました。

『帯チェア』

戦後の駐留軍がその代表格と言えるでしょう。横浜山下公園周辺に多くの駐留軍がいた時代、物資の交換で手にした着物の帯の多くを横浜元町の洋家具職人に張らせ「帯チェア」として持ち帰り飾り椅子として活用しました。

2年前の開港150周年時、それを記念して横浜元町:ダニエルでは当時のような「帯チェア」を皆様に知っていただく為にキャンペーンを企画しました。その内容は「日本経済新聞」や雑誌「ミセス」にも取り上げられ大人気となりました。

現在もその人気は衰えることなく、全国から『思い出の着物の帯』が寄せられます。


成人式の時に1度だけ着た「思い出の着物の帯」。

お母様が良く使われていた「思い出の着物の帯」。

  北海道から送られてきた「思い出の帯」


数えきれいないほどの思い出が詰まった「着物の帯」を開港から150年の歴史と伝統の職人技術を持つ ダニエルの家具造り職人が新たな息吹を吹き込みます。

ダニエル家具は『横浜クラシック家具』と呼ばれ、『神奈川名産100選』にも選定されている逸品です。

※8月8日まで横浜そごうで開催の『日本の職人芸展』に『帯チェア』を出展しています。
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