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カバー写真は近くのお寺さんの門前にあるカワイイ三猿(さんざる、さんえん)です。
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誰でも知っているこの三猿、「見ざる・聞かざる・言わざる」と目、耳、口を塞いでいます。よく庚申塔の青面金剛などでも見られます。また、日光東照宮の三猿は特に有名です。
「耳は人の非を聞かず、目は非を見ず、口は人の過を言わず」という天台宗の教えによるという説や
人の悪いところは見ず、人の悪い噂を聞かず、もちろん他人の悪口は言わなければ穏やかに過ごせる、と言うある意味処世術とも言われています。
また、この三猿、起源は古代エジプトまで遡ると言う説もあります。その理由は、映画『クレオパトラ』などで見ると古代エジプトには下僕、奴隷がいました。彼らはその存在は無いものとされ、何も見ない、聞かない、言わないことが一番重要だったから、ではないでしょうか。そうしないと命は忽ちなくなりますので(ただの私見です)。
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ところで、この三匹のお猿さん、今の世を見るとどのように思うのでしょうか?
大陸を発生源とする疫病が世界的に流行り、まる3年、ここにきて再び大陸では多くの感染者が出ています。イタリアでは、中国人観光客から多数の感染確認者が出たとも報じられました。
そんな中でも、海外へ出かける人々の喜々とした顔をニュースで見ると、複雑な気持ちになります。どこかで中国人観光客と接点があったりして、年明けの帰国ラッシュ以降は、どうなるのでしょうね。
国内の新型コロナの死者数は、420人と過去最多を更新中、加えてインフルエンザとの同時流行の懸念も言われでいるので、お正月過ぎにはあっちこっちでゴホン、ゴホン、ゴホンと咳が聞こえるような気がします。
昨日も書きましたが、肝心の岸田首相といえば、先発メンバーの内、既に5人の交代枠を使い切り、新年の初場所(通常国会)に望みます。勝率(支持率)は低空飛行のまま、不時着しなければ良いのですが。
それにしても、キッシーはなかなかの者ですね。その粘り腰は大したものです。多分このまま広島でのG7サミットまで飛行を続けると思います。決して嫌味ではなく本当にそう思います。
何しろ相手の関取衆(野党界隈)がだらしないので土俵際まできても押しきれません。例え一部メディアの後押しがあっても、せいぜい敢闘賞どまりだと思います。
そして、キッシーこと岸田首相の得意技はご存知の通り「聞く力」と言われていますが、今のところ、その得意技を発揮できず、苦戦が続いています。
もしかしたら、「見る力」、「発言力」にも弱点がありそうです。つまり、本来の意味とは違う意味で三猿そのものではないかな、と
- 人の話しや意見を聞かない・・・聞かざる
- 人を見る目がない・・・見ざる
- 検討使と言われようにはっきり言わない・・・言わざる
多分、岸田首相は、嘘をつけない、誠実な人柄で根は温厚で優しい人のように思います。でも、その点が、逆になかなか断を下せないと言われる点かもしれません。
今回の防衛費増額は、現下の国際情勢から了としても、防衛費に係る増税案は唐突感もあり、ちょっと頂けませんでした、少し調整(根回し)不足のようにも感じました(生意気ながら)。
周りに諫言や安倍内閣での菅官房長官のように調整できる人がいれば、もっと変わったかもしれません。今さらですが。
もちろんまだ遅くはありませんので、直言できるブレーンを置き、耳の痛いこともよく聞いて、民の竈の煙をよく見て、物事をはっきり言えれば飛行はまだまだ続けられるでしょう。
翁個人は、三猿の教えを肝に銘じ、例えばヤフコメなど、人の悪口、誹謗中傷の記事は見ない、テレビのワイドショーなどは今まで通り見ない聞かない、そして人の悪口は言わないようにしょうと思います。
もっともブログを書くのは、別に悪口を言っている訳ではありません、批判しているだけです(笑)ので今まで通りです。
いつもの戯言です。ご放念ください。
終わり