台風2号は沖縄本島を直撃のようで、その影響で中国•四国地方には線状降水帯が発生するという、もうそん時期になったのか、被害が出ないことを祈るばかり。
さて、長野での猟銃、立てこもり殺人事件、徐々に犯人の供述等が明らかになってきた。
被害者の女性2人に、「自分を独りぼっちと馬鹿にして嘲笑われた」と勝手に思い込み、強い憎悪を持って犯行に至ったようだ。
また、殉職した二人の警察官には「拳銃で撃たれる」と思い込みは猟銃で撃ちその後刺殺したようで、さらに二人は拳銃を携帯していなかったことも判明した。
要するに防弾チョッキの代わりに防刃チョッキを着て丸腰で現場に急行したということ、何と言うことか。
緊急通報とはいえ“おっとり刀”でパトカーで現場に、待ち構えていた容疑者に運転席のガラス越しに撃たれたらしい、さらに車外に出たところをサバイバルナイフで刺され、これが致命傷となったようだ。
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それにしても、警察官が拳銃を携帯せずに、事件現場に行く、国家公安委員会規則によると。
昭和三十七年国家公安委員会規則第七号
「警察官等拳銃使用及び取扱い規範」(抜粋)
第十一条(拳銃の携帯)
警察官は、制服(活動服を含む。以下同じ。)を着用して勤務するときは、拳銃を携帯するものとする。
と、はつきり規定されている。
ただし、交通事故処理、交通整理などの時は例外的に拳銃を携帯しなくても良いそうで、詳しくは
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つまり、刃物を持った男がいるとの110番通報を受けて、現場へ急行するように二人の警察官に指示した「上司」がいるはずですよね。
その上司は「拳銃携帯は良いから早く行け」とでも指示をしたのでしょうか?
でも、上記の規則のどこにも拳銃を携帯しなくても良いとは書いてありません。ということはこのお二人は規則違反のまま現場に行ったということになります。
もし、上司がそのように命じたのであればその上司の責任は問われないのでしょうか。
また、緊急時は拳銃を携帯しなくても良いのなら何故規則を改定しないのでしょうか?
そして容疑者が猟銃所持を許可されていたようですが、猟銃所持を許可されている人のリストは当然警察が把握しているはずです。
当該地域の猟銃所持許可証保持者のリストは無かったのでしょうか、リストとの照合はしなかったのでしょうか。といろいろ疑問が生じます。
そして県警本部長の「痛恨の極み」だけで事件を済ましていいのでしょうか。警察官の方の命はそんなに軽いのでしょうか。
もっとも、拳銃を携帯していたとしても今回の事件を防ぐことは出来なかったことも事実でしょう。それはわかります。
別に誰かを責めるつもりは毛頭ありませんが、もう少し慎重な対応ができなかったのか、殉職したお二人にも愛する家族があり、まだまだやりたいことも沢山あったに違いないと思うと胸が痛みます。
この事件の他にも、昨夏の安倍元総理大臣の銃撃暗殺事件、今年春の遊説中の岸田総理大臣への爆発物を投げ込んまれた事件、いずれも地方の警察の対応が問われました。
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今まで、地方は凶悪事件も少なく長閑だと言われてきました。今や猟銃だけでなく、手製の銃や手製の爆弾がネットの情報で造られる時代、地方は安全で大丈夫と思っていませんか。安全神話は完全に崩壊したと思ったほうが良いかもしれません。
ここに書いたのはあくまでも私見です。今回犠牲になった皆様のご冥福をお祈りします。
また、別に議論する気はありませんのでご放念頂けたら幸いです。
今日も良い一日を・・・