隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「インドネシアのミスチル」も登場~「アジア圏のロックで漫遊記」

2018年09月17日 15時51分40秒 | スピッツ

2018.09.16 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM

  https://www.tfm.co.jp/manyuki/




 番組が収録のため遅れてしまったことをもどかしく思うというコメントのあと、台風や地震の被害にあわれた方たちへのお見舞いと、一日も早い復興への願いを述べて、そして本編へ。

 今年はカメムシ大発生の年とか。
 先日バス停でバスを待っていた草野氏、前に並んでいた「ご婦人」の肩にカメムシ発見!
 これは黙ってはおれない、帰宅して気づいたご婦人が手で払ってあの匂いが手については気の毒、とは思ったけれど、男性ならいざしらず女性の肩を何も言わずに払うわけにもいかないと、
 「すみません、肩にカメムシがついているんですけど、払っちゃってもいいですか?」
 と尋ねたらしい。
 「うわ~、お願いします、お願いします!」
 と言われて、「事なきを得た」んだそうです。
 「カメムシ、マジで臭いんで気をつけてください。さっと払えば大丈夫ですから」
 紳士じゃないか、マサムネくん!
 
  その後、とある女性ファンの方から、
 「草野さんって普通にバス停に並んだりするんですね~」
 「明日から、肩にカメムシをつけてバス停に立ちます」
 というメッセージが(笑)。
 よくは知りませんけど、普通にバスや電車に揺られる人だときいていますよ。
 そして、SNS上のスピッツファンの間で、「カメムシを肩につけてマサムネくんに払われる人になりたいか、払われるカメムシになりたいか」論争が地味に盛り上がっているという噂?をききました。マジか!

 そして今夜は「アジア圏のロックで漫遊記」。
 旅の途中でも、仕事や留学で訪れている人でも、異国の地のラジオから自分の国の曲が流れたらうれしいんじゃない?と想像しながら、と。
 彼自身、昔旅行先のヨーロッパのある街のジュークボックスに、全然知らないマイナーな日本の歌謡曲が1曲だけ入っているのを見つけて、妙にうれしかったことがあるらしい。
 「海外の方がどれくらいこの番組を聴いているかは知らないですけどね」と。
 趣旨は非常に興味深いな。
 そして、
 「アジア圏のロックはあまり日本では知られていないけれども、もったいないなというくらいいい曲が多いので」
 ということだ。


 オンエア曲
 01 旅人(スピッツ)
 02 Cemburu(Dewa)
 03 新幹線(旺福)

 04 banda ng bayan(Rivermaya)
 05 Long-D(Neon Bunny)
 06 แสงสุดท้าย(Bodyslam)
 07 白日夢 藍〜Blue Daydreaming(Hedgehog)
 08 ハートにOK(ザ・ファントムギフト)
 09 醒めない(スピッツ)



 漫遊前の1曲は、スピッツで「旅人」。
 草野「若い頃、アジア圏をずいぶん旅したなということで。スピッツもアジア圏のロックバンドなので、何をかけても今日のテーマには合うかな」
 いつ聴いても、奇妙で心地よい彼ららしい脱力感溢れた楽曲。
 同時期にミスチルもカップリングに「旅人」をリリース。
 当時、タイトルが同じなのは偶然、ときいたような気がしていたけど、
 「ミスチルの桜井さんと、同じタイトルで曲を作ろうと話し合った」というコメントを何通かいただく。
 本当? ちょっと不明です・・・。
 曲終わりで、
 草野「香港の女優のケリー・チャンさんもカバーしてくれています」
 アレンジもそのままなんですね。ポップな感じで声もかわいい。
 陳慧琳-旅人


 1曲目は、インドネシアのベテランバンド、Dewaの「Cemburu」(2000年,5th『Bintang Lima』)。
 1986年、ジャワの州都スラバヤで結成。
 草野氏は以前に音楽情報誌で「インドネシアのミスチル」と紹介されているのを知って興味をもったそうだ。
 草野「国民的人気のあるバンド。この『Cemburu』は
クイーンの影響もあるかな。(曲によって)いろいろな顔を見せてくれるバンド」
 ちなみにこの曲はインドネシアで170万枚売れたとか!

 次は、台湾の「ひねくれポップロックバンド」、旺福(ワンフー)で「新幹線」(2003年、インディーズデビューアルバム『旺福同名同姓專輯』)。
 女性2人、男性2人の構成。
 コレクターズの加藤さんのお気に入りで、彼のバックアップで日本でのリリースやライブが実現したそうだ。
 幅広い音楽性の中で、草野くんがとくに好きなのはコミカルな楽曲で、PVもおもしろいのでたまに見ているとか。
 下はコミカル系ではないポップな楽曲のMV。日本で撮影されたそうだ。草野氏が観たMVかどうかは不明ですけど。
 旺福 Won Fu《我當你空氣 You Are My Air》 Official Music Video

 「今日の曲は勢い系」と。たしかにポップで走っている、「新幹線」だけに・・・。

 そして次は、フィリピンのバンド、Rivermayaの「banda ng bayan」(2007年、EP)。
 Rivermayaは90年代に活躍し、その後メンバーチェンジや分裂を繰り返しながらも続いているバンドで、「分裂してもそれぞれに人気がある」らしい。
 90年代初めころに人気のあったアメリカのバンド、「レモンヘッズっぽい?」と。
 Dewaが「インドネシアのミスチル」ならば、こちらは「フィリピンのスピッツ? おこがましいけど」と。
 「この曲はバナナの葉が風に揺れている」感じがするけれど、「アルバムによってはかなりハードな曲もあって、1つの枠におさまらないバンドかな」と。そういうところは「スピッツっぽい」かもしれない。
 この曲自体は、スピッツっぽいという感じはしないけれど。

 そして、韓国のシンガーソングライター、Neon Bunnyの「Long-D」(2011年、デビューアルバム『Seoulight』)。
 「切ないメロディー」が印象的で、「ロックというよりエレクトロ・ポップな感じの曲が多いかな」と。ふ~む、なるほど。声は草野マサムネ好みですね~。
 去年も今年も来日してライブをしていると。
 草野氏曰く、韓国はK-POPなどのアイドル系が有名だけれど、おもしろい音楽もたくさんあるそうで、「おしゃれ系のミュージシャンが多いかな」。
 韓国の音楽とは縁があるそうで、
 「昔、ラブホリックというユニットのアルバムにはまっていたことがある」
 「CN BLUEというアイドル系のバンドのギターがかっこよくて、同じのを買ったことがある」
 
 どのギターだろうか??
 ・・・ということで、「話題に事欠かない」そうだ。


 メッセージコーナー。
 1989年の『日本ロックバンド辞典』に「若かりし頃のスピッツが載っていた!」という。
 なかには、
 「いまはまだ流行の1つに数えられがちだが、今後必ず彼らの時代がやってくるはず! それほど大きな器をもったバンドだ」
 と書かれていたそうで(草野君、読みながらちょっと苦笑い)。
 そこには連絡先として草野マサムネの電話番号が書かれていたそうで、
 「思わず電話してみたくなりました」(笑)
 草野「結成まもないアマチュアの頃は、オレか田村の自宅の電話番号を載せてましたね」
 よき時代? 携帯もまだないし、普通に「0423-〇〇-〇〇〇〇」と書いてありましたね。会場でカセットが売り切れたとき、申し込むために電話していた人もいたと思う。ライブがどうなの!と思って電話で意見したという猛者も。
 草野「(その雑誌の記事は)友達と言ってもいいようなライターが書いてたんで、相当ヨイショしてくれてたんだと思う」

 「ロックロックこんにちは」に参加された方から。ライブの翌日はどうですか?と。
 イベントやフェスはセットリストも少ないので、むしろお客さんのほうが疲れているかも、と。「ホント、見に来てくれてありがとうございますって感じです、長いもんね」
 ワンマンの次の日にはラーメンが食べたくなるので、「疲れた体が塩分をほしがっているのかも」。
 でもとくにライブの翌日だからと言って疲れを意識することはないそうで、
 「50も過ぎたことだし、そろそろ急に来るのかも、と恐れている」とのこと。
 この人の口から「50も過ぎたし」という言葉が自然に漏れるような時が来るとは!(笑)


 後半1曲目は、タイのバンド、Bodyslamの「แสงสุดท้าย」(「最後の光」という意味)(2010年、『KRAAM』)。
 タイの人気バンドで、「日本で言えば、LUNA SEAなカリスマ的な存在?」と。
 草野「サウンドがタイトでかっこよくて、PVも熱い」(以下は違う曲のPVですが)
 

 20年くらい前にタイを旅したときにタイのバンド物のカセットを大量に買ってきて、その中で「タイのスピッツ」と言われていた「イングランド」というバンドがいたそうだけれど、「その後どうなったでしょうね」。
 タイ料理が好きで、よく行く店でタイの音楽のPVが流れていて、Bodyslamもそのなかの1つだそうだ。
 タイの音楽
は、アイドル系も歌謡曲系もロック系も日本の音楽と共通点があり、草野氏はそれを「wet」という形容詞で表現していた。

 そのあたりも聴いてみてほしい、と。
 LUNA SEAを例に挙げてくれて、ああ、なるほど、と感じた方、多いのでは? なんとなくRYUICHIさんの声も彷彿させるようで、広がる世界観と引きずる情緒的な雰囲気。

 最後の1曲は、中国のバンドHedgehogの「白日夢 藍〜Blue Daydreaming」(2009年、『Blue Daydreaming』)。
 バンド名はの意味はハリネズミ。
 今回紹介した中では「いちばん洗練されたバンド」。
 草野「ニューヨーク・パンク(ラモーンズなども含まれる?)の匂いもするかなあ。Sonic Youth的なオルタナ感もあり。ジャケットもしゃれている」
 今年リリースされたアルバムは「さらにラウドで、なかなか興味深いバンド。アメリカツアーもしている」と。
 草野「中国は人口も多いし、知られざるバンドも数多くいそう。チャックし切れていないけれど、オルタナ系のバンドも数多くいるらしい。楽しみ」。

 アジア圏のロックを語るとき、各国で盛んなヘビメタを無視することはできない。
 けれど、「そこまで手を伸ばすとヘビメタ特集になってしまうので、ここではあえて除外しました。すみません」と。
 「またおもしろいバンドに出会っちゃったら、そのつど紹介」してくれるそうだ。


 そして最後は、「ちょっぴりタイムマシーン」のコーナー(今夜のZO-3ギターはちょっと長かったぞ)。
 ザ・ファントムギフトの「ハートにOK」(1987年、アレンジにはピチカートファイブの小西さんの名前も)。
 60年代のGS(グループサウンズについての解説もあり)が80年代後半にリバイバル。パンク通過のGSということで、「ネオGS」と括られたことがあった。
 ストライクス(おそろいのスーツでタイトなサウンド),ワウワウヒッピーズ(ヒックスヴィルの小暮さん在籍)や、コレクターズもその範疇にとらえられていたのでは?と。
 曲の雰囲気は60年代のGSのままな感じもするけれど、サウンド、アレンジのキレはまったく違う印象です。


 そして来週は、再び『ミュージック・ライフ』登場!
 本人も「恒例に?」と言っていましたね。
 「『ミュージック・ライフ』1976年9月号で漫遊記」です。
 彼がロックにはまるちょっと前の時期。古本で見て「おもしろかった」そうです。
 楽しみです!

 また、スピッツ→「うめぼし」のような、曲目に食べものの名前がある曲のリクエストを募集中!


 お別れに、「オレと一緒にロック大陸を旅しようぜ!」と言っていたけれど、ワイルドではなかったですね(笑)。 


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