2021.12.19(日)
★イチローさん
形を変えつつも大好きな仕事(趣味の範疇ではなく)を生涯続けて生きられる人は数少ない。「大好きな仕事」に出会うことだってものすごく低い確率だろう。
イチローさんは、その才能と努力と運命で、「105歳まで野球を続ける」と言われてしまった。
行く末を見られるファンは幸せだ。
女子高校硬式野球選抜チームに投手として真剣勝負をしかけ、死球で深々と頭と下げる姿も気持ちいいし、イチローを無安打に抑えた彼女らもすばらしい。
鬱々した時期に、爽やかな風が吹く。
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身内を自死で亡くしたことを思い起こせば、この時期は毎年複雑な思いで暮らすことになる。
この季節は、寒くて心も気持ちも縮こまることが多い。
それでも街を歩いたり画面を見たりすれば、クリスマスだ、正月の予定だ準備だと、世の中は表面的には賑やかで華やかに見える。そういうときにわが身を振り返り、落ちていく気持ちをうまく操縦できずにいる人たちに、どのような援助が、支えが意味をもつだろうかと考える。
これは、昨今の特定の事実に関して書いたものではなく、毎年まるで恒例のように(ふざけた表現ですが)私の中に湧いては消えていく不安な思いを書き留めたものです。
自死に至るには、それぞれに理由があり、その理由さえあやふやなこともあり、専門家でもない私がああだこうだと追及することはできないというのは自明の理です。
昨日、わが家を訪れた幼子二人が乗る車を家の前で見送ったとき、満月一歩手前の月がくっきりと寒空にへばりついていた。見事な冬空。冷たい空気。
年に何度かしか会えないけれど、
「帰りたくないね」
「次はお泊まりしようね」
「〇〇ちゃんが次にここに来るとき、教えてね」
「▽▽ちゃんも絶対ね」
今どきの小学生で、早くもBTSに推しメンがいて、漢字が好きで、タイピングが私よりずっと上手で、SDGsなんて解説してくれて、おまけに見事に生意気さんたちで。
でも小さな声で約束する姿は、今も昔も関係ない「子ども」のそれで、そんなどうということのない光景に、私にしては珍しく優しい気持ちが湧いて、多くの幼子たちの新年を祈りたいと思ったのです。
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