2021.12.19
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
FM TOKYO
12月も第4週。
例によって、「大変な方も、そうでもない方も、年末でお忙しい方も、意外と暇こいてる方も・・・」、ハイ、ちょっとした息抜きにします。
今回は、【2021年気になった曲で漫遊記】。
今年リリースされた中から、「草野が気になった楽曲を邦楽洋楽混ぜ混ぜで」セレクトしてくれたそうだ。
(こんな季節のなっちゃったのね、が実感)
オンエア曲
01 大好物(スピッツ)
02 Paprika(Japanese Breakfast)
03 旅路(藤井風)
04 恋するリボルバー(伊藤蘭)
05 Juniper(Katy Kirby)
06 Easy to Love(Sam Evian)
07 Treasure Chest(Nawather)
08 金木犀(アイナ・ジ・エンド)
09 あなたはやって来る~Dear Santa~(小谷美紗子)
10 醒めない(スピッツ)
漫遊前の一曲は、スピッツの「大好物」(2021年11月配信/劇場版『昨日何食べた?』の主題歌として書きおろし)。
今年スピッツがリリースした2曲の中で、「新しいほうを」。
(スピッツにしたら、アルバムリリースのない年に2曲の新曲っていうのは多いほう?)
最初の曲は、「ユニット名から目を引いた」、Japanese Breakfastの「Paprika」(2021年6月、3rdアルバム『Jubilee』)。
アメリカ・オレゴン州出身のユニット。
草野「ジャケ買いしたら曲もよかった。今年いちばん、回数聴いた曲です」
彼にとっては、ジャケットも曲も“Best of 2021”。
(CDよりも・・・という時代に、「今でもジャケ買い」はステキだなあ。)
草野「幼いころ母親がベランダで干し柿を作っていたけど、干し柿がこんなオシャレなものだと思ったのは初めてかもしんない」
こんなジャケット!
Breakfastはアメリカ人のミシェル・ザウナーさんのソロプロジェクト。「ウィキペディアによると、コリアンルーツの方」。
(草野くんが好きな声ですよね。曲調も声も明るくポップだけど、とても内省的な歌詞に思える。)
Japanese Breakfast "Paprika" Live The Regency Ballroom San Francisco CA. 9/30/21
「ちょっと年末番組っぽく」、2021年を振り返ると・・・。
「一昨年に引き続き新型コロナウィルスで大変だった方もいらっしゃる中で」、スピッツはなんとかアリーナツアーを開催。
感染状況を見ながらのツアーだったので、「できるかな」と不安な毎日だった、と。
草野くんが印象に残ったのは、「いろいろ批判もあったけれど」、フジロックの生配信を見て、「オレはすごく力をもらった。オレはやっぱり音楽が好きなんだな、と改めて思った」。
次に紹介するのは、「今最も旬な方でしょうか」、藤井風の「旅路」(2021年3月、7th配信シングル)。
ほかに旬なミュージシャンとして草野くんの印象に残ったのは、「優里くん、Vaundyくん、東京ドーム無観客ライブがすごかったまふまふさん」と。
知り合いにも藤井風さんのファンがいて、チケットがとれないと嘆いていたとか。
草野「フックのあるメロディー、セクシーだけどかわいげのある歌声、あと見た目のカッコよさ。これは売れないわけないよねって感じで今後が楽しみなシンガー」
この曲は「遠景の見える露天風呂につかったような、気持ちをゆる~くしてくれる歌」と。
(MVも配信ビデオも、恥ずかしいくらいにカッコよくて、直視できない・・・と若い友人が言っていました。)
次の曲は、伊藤蘭の「恋するリボルバー」(2021年9月、2ndソロアルバム『Beside you』/2020年11月配信)。
ラジオで伊藤蘭さんのコンサートを知り、「えっ、蘭ちゃん、コンサートやるの?」。
彼女が今もバリバリ音楽活動をしていることを「存じ上げなかった」草野くん。「キャンディーズ好きだったし、即、ローチケでチケット購入!」。
歌も踊りのキレッキレで現役で「ホントにすごいな。変わらずかわいいしね」。
後半のキャンディーズメドレーでは、「あれは泣くね!」。
最近の曲はトータス松本さん、元Superflyの多保孝一さんらが提供していて、「ロックしている」。
(懐かしい味のロック調。声は本当に変わらない。役者としても好きだけど、たまにキャンディーズの映像を見ると、音楽活動を復活させたのはうれしい事実)
草野くんが気になった2021年の音楽以外のこと。
食べ物では「マリトッツオ」。「何回か食べました。好きですね。最初は生クリーム多くね?と思ったけどおいしかった」
(生クリーム派の私としては毎日でも食べたかったけど、カロリーが怖くて、自ら買わずに、私が生クリームおばさんと知っている友人たちが持ってきてくれたときだけ食べた。だから数回くらいかな? 好きです)
そして、九州ローカルのアイス「ブラックモンブラン」。
(娘がナッツアレルギーなのにネットで20本購入してしまった知り合いの家で試食したことあり。普通に、とてもおいしいです)
でも草野くんの話していたのはコチラですね。
(これもうまそう。)
スポーツでは、大谷翔平選手の大活躍、新庄ビッグボス。
芸能関係では、ものまねの丸山礼さん、「おもしろかった」。それから、阿佐ヶ谷姉妹の本格的ブレイク。
草野「渋めのお笑いの人が脚光を浴びると、知り合いでもないのにちょっとうれしいかな」
オリパラ関係では、「テニスの国枝選手はすごかったなあ」。
福岡の大濠公園でトレーニングをしていたというマラソンの道下選手、「オレも中学の陸上部のころは大濠公園ランナーだったので、親近感をもって応援していました」。
次は、「テキサスのシンガーソングライター」、Katy Kirbyの「Juniper」(2021年2月、デビューアルバム『Cool Dry Place』)。
草野「肩の力が抜けていて、休みの日に聴くのにちょうどいい。メロディーがキャッチーで繰り返し聴きたくなる」
(声も魅力的で、メロディーも声も弾むように聴こえる。いいなあ)
こちらは、「Traffic」のMV。
Katy Kirby "Traffic!" [official music video]
次は、Sam Evianの「Easy to Love」(2021年10月、3rdアルバム『Time to Melt』)。
草野くんは店のBGMなどで「これはなんていう曲?」と疑問に思うと、SoundHound(「メッチャ重宝してます」と)などのアプリで調べるらしい。
(昔はラジオで流れると、ラジオ局に電話して尋ねたりしていたと、どこかで話していましたね。この探求心がただの音楽好きではない証拠かも)
この曲も、それで検索したそうだ。
Sam Evianは、ニューヨークを中心に活動するミュージシャンSam Owensさんのプロジェクト。
草野「ポップなんだけど、新しいのか古いのかよくわからないところが魅力」
(耳に心地いいなあ)
そして、次はNawatherの「Treasure Chest」(2021年2月、2ndアルバム『Kenz Illusion』)。
Nawatherの読み方は草野くんもはっきりしていないそうだ。
チュニジアのメタルバンド。
一昨年にトルコを中心にイスラム圏の音楽にはまった彼は今年も「ちょこちょこ探っていた」そうです。
チュニジアはイスラム圏の中でもわりとロックが盛んな国。
カルタゴの遺跡やスターウォーズのロケ地もあって、「いつか訪れたい場所」。
この曲は、「イントロから尺八みたいな笛の音とか日本の民謡みたいな歌唱が聴こえてきたり、かと思うと、アラブの伝統的な楽器カーヌーン(オートハープのような音)の音が聴こえてきたり。そういういろんな調べを聴いていると、オレ、今どこにいるんだろうというトリップ感が味わえる」と。
こちらがカーヌーン。
(民音音楽博物館 所蔵)
以下が「Falleg」のMV。
NAWATHER - Falleg (OFFICIAL VIDEO)
最後は、アイナ・ジ・エンドの「金木犀」(2021年2月、ソロ1stアルバム『THE END』。プロデューサーは亀田誠治氏)。
この曲、「影響を受けそうなので、実はあんまり聴いていない」。
草野「ホントにすごい人だなと思いました」
サビの最後の音が「着地しないところ」。「だからずーっと浮遊している感じ」
着地しないところをZO-3で歌ってくれました、「ここ初めて聴いたとき、ぞわ~っと鳥肌がたちました。最高ですね」。
歌い方も「聴く者を浮遊させてくれる。ふわふわしたいときにぴったしの曲」。
(リリース当時、アルバム『THE END』はヘビロテだったな。あんまり元気にはなれないのできついときもあるけれど。また聴いてみよう)
特集の最後に。
今年はベテランの新譜もよかった!と、Weezer、Sting、グレン・ヒューズのバンド、The Dead Daisiesらの名前を挙げる。そして、「ABBAの再結成なんていうのもありましたね~」。
そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
曲は、「この時期、この番組では恒例」、小谷美紗子さんの「あなたはやって来る~Dear Santa~」(1997年、5thシングル。今年デビュー25周年)。
「あっという間にクリスマス。みなさんに楽しいことがたくさんありますように・・・」
(聴いていると、訳もなく自分を振り返る。冷たいワタシが少し心を柔らかくして、優しくしたいと思いつつ、なかなか難しかったり・・・)
そして来週は、【2021年、セレクトからもれた曲で漫遊記】。
これも「毎年恒例」。
今年かけたかったけれど構成の事情などで「もれてしまった曲」をオンエア!
これがなかなか聴きごたえある選曲になる可能性大!
2019年 https://blog.goo.ne.jp/kakera1221/e/30497dfd9829990fd5238bfa4181ddd4
2020年 https://blog.goo.ne.jp/kakera1221/e/fe6d05f8cc342a020a43d8da4ea741d2
「草野さん、処分しようと思っていたTシャツがセカストで高く売れちゃった~」
(「セカスト」ってなんだよ、と調べてみたら、「セカンドストリート」のことでした。)
また、新春に訪れるメンバーへのメッセージ、彼らに言いたいことも募集中だそうです。
そして、Happy Birthday to Kusano kun!
50代までバンドマンでいられるとは思わなかったとご本人はおっしゃっていますが、
それを言えば、こっちも、こんな年齢までスピッツというロックバンドを追いかけているとは思わなかったなあ。
スピッツも見事だけど、あの曲たちを作り出す彼らを信じ続けられたワタシのこともお祝いするとしよう。
あなたこそ、どうかご自愛を!
来年も「おめでとう!」が言えますように。