新木場サンセット 2010
At 新木場STUDIO COAST
2010.8.17
出演アーティスト
The Collectors/OLDE WORLDE/UNISON SQUARE GARDEN/sleepy.ab
the pillows/中山うり/Spitz (出演順)
前日に行った人から、「めちゃくちゃ暑いよ」(「熱い!」はいいんだけどね)と聞いていたので、かなり覚悟して行ったのだけど、その覚悟がよかったのか、まあまあ、な感じでした(暑いことは暑かったんだけどね)。
8823のメインアリーナと3373のテントでの交互のパフォーマンス。8823終わって3373に行くとすでにライブが始まっていることが多かったけれど、3373終了で8823に行くと、ちょうどよく次のライブが始まる、という感じ。
第一回ということで、きっと今後の課題は残されたんだろうけど、基本的には、いろんな音楽を自由に楽しめて、そしてそれぞれのライブも楽しくて、こぢんまりしたいいイベントだったのではないかと。
行かれたみなさんは、どうでしたか?
8823の場所取りでチョイいやな思いをした、という人からのメールもありましたけど・・・。これは一人一人の意識の問題かな、イベントでは必ず持ち上がる・・・。
脇を貯木場から東京湾への水路が流れている(最初、ふつうの川かとおもっていた)。そこからの風が心地よくて、3373テントから聴こえてくる音にゆらゆらしてしまった。磯のかおりがときおり鼻をくすぐるもんだから、それでちょっと郷愁を誘っちゃうような。
都心からも近いし、いいシチュエーションかな。
遠いよ!って言ってた人もいるけど。
汗をたっぷりかいた身には、シロップかけ放題のかき氷で命を吹き返せた。友人は冷やしきゅうり。
中山うりさんを聴きながら、夜空を見上げて・・・。
曲目については、タイトル等、あまり自信がないので、正確なセットリストはどこかにちゃんと確認してください。
★The Collectors
最初は、The Collectors のお兄さんたち。
加藤さんの白黒交互?のスーツに、相変わらずだなあ、って。あとでさわおくんも「この暑いのに加藤さん、スーツでバシッと決めてたから」と感心(あきれて?)してたし。
長身、かっこよさは変わらない。遠目なんで、老けたのかどうかも不明でした。
ボーカルの艶っぽさは健在だし、MCのテンポのよさも。
「エコ、エコ・・・」にはちょっと笑ってしまった「エコロジー」。
「青春ミラー」では、まだまだ真っ盛りな感じを見せてくれたし、「TOUGH」「頼りになる男」「未来のカタチ」(だっけ?)も。
MCでは、「ここは歌いやすい」と。前に誰かのライブに来て会場で聴いていて「うまいなあ」と思ったけど、会場のせい? 俺もうまいんじゃない?な発言も。
ハイ、うまいですよ、かっこいいし楽しいし。
「オープニングアクトっていいよね、一回やってみたかった! ステージを熱くしてきてって言われてるんだけど、これ以上熱くしてどーすんの」とも。
加藤さん、「今日は有楽町線で来たんだけど、(コータローさんに)ココ、来れた?」
コータローさん「来れたから、ココにいるんじゃない」
加藤さん「おれは普段は、車かバイクか女にしか乗らないから・・・。(客の反応に)なんだよー」な感じ。
アクが強いけど、なんだか憎めないお兄さんたちです。
客を気持ちよく煽るパフォーマンスも変わらない。久しぶりに拝見(笑)しました。
後ろで見ていたけど、周りにもちゃんとコレクターズファンの人、たくさんいましたよ。
そうそう、「こういうイベントで必ず若手のバンドが言う言葉」と加藤さんが言って、コータローさんが「最後まで楽しんでいってくださ~い」とかわいく言ってました。
★OLDE WORLDE
OLDE WORLDE、あまり聴いたことがないので、印象だけの文章になってしまうけど。
友人に借りたCDで一回だけ聴いたのですが(ちょっと前になります)、アコギ一本で、だった?
今回はバンド編成でのライブでした。ソロユニットであることは変わらないんですよね?(こんなことも知りませんので)。
3373テントの外で聴いていたのですが、友人も英語の歌詞が違和感なくメロディーに乗っているよね、と。
彼の声を前面に大事に生かした、そんなアレンジだった。
安易な言い方ですが、不思議な世界観が伝わってくる楽曲です。
夕暮れ間近の雰囲気に調和していました。
小さな声なんで、ちょこっとあったMCは聴こえなかったけど。
★UNISON SQUARE GARDEN
UNISON SQUARE GARDEN、すごい。もろアウェイだけど、なんだか貫禄あり(笑)。
MCでは「若い」とはそろそろ言えない微妙な時、みたいなこと言ってたけど、私にとってはすごい若手(笑)。
でも3ピースのよさがライブ全体にあらわれているような迫力。
ボーカルも変化があっておもしろい歌唱を聴かせてくれるし、ベース(この人が曲を作っているのですね)のパフォーマンスがもう「派手」! で、ハーモニーがすばらしい(この人は歌わないんですか?)
MCでは「最後まで楽しんでいってくださ~い」をちゃんと(笑)引き継いでくれたし、しきりに「僕たちは自由に音を出すだけで、それが自分たちの音楽だと思っているので」というようなことを繰り返していました。
すごく最近のはまったく聴いていないのでわからないのですが、「クローバー」「センチメンタルピリオド」「等身大の地球」「Mr. アンディ」かな? タイトル間違っているかも、です。すみません。
もっと未完成な音を予想してたんだけど、そうじゃなかったような気がする。最近の人はスゴイね。
★sleepy.ab
ずいぶん前に知り合いが sleepy.ab のアルバムを全部貸してくれていたのですが、ちゃんと聴いていなくて・・・。知り合いにも「すみません・・・」。
「君と背景」(歌詞がいいですねえ)、「ねむろ」「ドレミ」はやってくれたと思うのですが。
3373テントの外で風に吹かれて聴いているのは、ほんとうに心地よかった。消え入りそうで、それでいて確かな存在感のある、きれいな声、メロディー。歌詞もよく聴き取れて、抽象的な世界が気持ちよく見えました。
「(スピッツに)呼んでいただいて、とてもうれしい」と、言っていました。
たぶん、アルバムについて寄せた草野のコメントに対しても、「うれしかった」というようなことを(ココで見られます)。
外で聴いていたし、声も小さかったので、確かではないんだけど、想像で(笑)。
これから、ちゃんとアルバム聴きます。
「きれい」だけじゃない言葉の深さや激しさががあるのだと思うけれど・・・。
★the pillows
8823のメインアリーナが始まる前から熱気、熱気。the pillows のファンが集結してる?
いやいや、相変わらず、やんちゃなライブを見せてくれました。さわお君の声は後半のほうが出ていたと思う。
アリーナじゅうがチョイ過激な幸せモードだったような。
「ターミナル・ヘヴンズ・ロック」「バビロン 天使の詩」「スケアクロウ」「Funny Bunny」「Dance with God」、それから懐かしい「ハイブリッド レインボウ」(だよね?)
久しぶりにシンイチロウさんのドラムも見れたし。フラカンの20周年ライブ(ココ)でピーズが出たとき、「シンちゃんはpillows のツアーに出てるから」って、いなかったんですよね。
MCもやんちゃな感じで(実はけっこう繊細な人だと、私は思っていますが)、
「スピツとも久しぶりに会ったんだけど、マサムネくん、老けないね。少年みたいだよ」のあと、「童貞疑惑」発言。「あんなこと、こんなこと、想像できないじゃん」には私の後ろの男たちがウケてました。会場も爆笑だったけど(ひょっとしてひいた人もいた?)。
でも、長くやっているといろんなことがあって、「本気でやればどーにか切り抜けられるもんだ」ということを学んだ、というようなMCも。いろいろあったよね。
でも、ほんとうにいろんなアーティストからリスペクトを受けているバンド、その秘密がちょっとは垣間見れたような。
最前列で「死にそうな顔」している客を「おい、そんな顔すんなよ。こっちだって苦しいんだから。ちょっとは楽しそうな顔してよ」をいじる感じ、手慣れたもんです。
最後のスピッツ目当てで、ここまでもまれ続けて疲れ切ってしまったファンなのかな? よほど苦しそうだったんだ~(笑)。
「最後まで楽しんでいってくださ~い」はかわいくやってくれましたよ。
8823全体が「ピロウズ色」でした。楽しかった!
★中山うり
「配信の女王 中山うり」って書いてあった。
3373テントから流れる音と彼女の心地よい声。
友人が「ジャズ?」って聞いてきたけど、そうだよね、ジャズだけど、いろんな色が入っている感じ。ジャンル分けしなくていいんだろう。
かき氷を食べながらもっとゆっくり聴いていたかったけど、8823に入れないとヤバイ?なんて思って・・・。
雰囲気だけ楽しんでしまった。
夜の風にちゃんと溶け込んでいました。
★スピッツ
トリは、このイベントの主催者スピッツです。
セットリストは次のとおり。
01 夏の魔物
02 チェリー
03 放浪カモメはどこまでも
04 ビギナー
05 つぐみ
06 Swallowtail Butterfly あいのうた(Chara のカバー)
07 渚
08 トンガリ'95
09 けもの道
アンコール
01 STREET ROCK'N ROLLER(44マグナムのカバー)
02 マーメイド
03 青い車
友人は草野の小豆色のポロシャツを見て、「なんで? 白とか紺とかのほうが似合うのに。なんで?」と言ってました。ハイ、私に言われても困ります(笑)。
ROCK IN JAPAN FES.2010(よかったらコチラを)のときのセットリストと違うのは、まずカバー曲。
Chara の情感たっぷりの歌唱とは異なる草野のさりげない歌唱。それはそれで、「そして僕は途方に暮れる」と同じくらい、“スピッツの曲”になっていた。
この人、歌うまくなりましたよね(笑)。前はこんなじゃなかったと思う。
この曲、歌詞がなんとも胸に響いて、久しぶりに聴いたけどちょっと感動。YEN TOWN BANDの歌をダウンロードしてみるかな。
それからアンコールの「マーメイド」。なんともチャーミングな曲だ。40過ぎのおじさんになっても「フ~ フ~」は昔のままだ! うしろで見ていたので確認できないんだけど、きっとメンバーも楽しそうだったはず!(と決めつける)
「青い車」はね、好きなんです。歌詞も、そして歌詞とは裏腹の疾走感のある演奏も。「夢追い虫」も聴きたかったけど、不満はありません、満足。
新曲の2曲もすばらしかった。「ビギナー」の大サビでさらに高音で歌い上げるところで、不覚にも感動、です。(アルバム、楽しみだなあ)
「放浪カモメ」より「けもの道」の演奏のほうが安定してたかな。どっちもかっこよかったですけど。
「渚」はうしろの若者が喜んでたよ。好きなんだね。これはいつも言ってるけど、リリースされたときより格段にかっこよくロックになってます。崎ちゃんのドラミングは残念ながら見えなかったけど、音はたしかに迫ってきました。
「ビギナー」での田村のかっこいいベースプレイも、人の頭越しに小さく見えて、「おお!」となった。テツヤのソロも頭越しに片目で見えたよ。
そして、噂に聞いてた「44MAGNUM」のカバー。「I'm on fire」じゃなく、こっちでしたよね?(と確認。あんまり自信なし)
いやあ、声が伸びる、伸びる、演奏が激しくてズンズンくる! さぞかし楽しそうにやってるんだろうな、と思いつつ、姿はあんまり見えず(仙台では、もちっと前に行きたいな)。
メンバーは「今日はちょっと・・・」と苦笑い気味だったけど、完成品を知りませんから、大満足、サンキュ!てな感じです。
「ヘビメタは難しいんだよ! できないからスピッツやってんだから」とテツヤ。
デザイナーの木村さんが「HEAVY METAL SUMMER 2010」のTシャツを作って、ネットで「今年はスピッツ、ヘビメタをやるらしい」なんて噂が流れ、「ホントはCharaなんですけど~」と思いつつ、このカバーを思い立ったとか。
あまりの盛り上がりに、「ここからスピッツの曲にいくのが難しいんだけど・・・、聴いてくれるかい?」な感じのMCだったかな。そのあと「マーメイド」って真逆な曲をもってくるあたりも、天邪鬼だな(笑)。
思い出せる限りでMCを。
「いつもはこういうイベントでトリのとき、気楽に聴いてください、と言ったりするんだけど、(コレクターズもピロウズもすごかったし?)今夜は、もう一枚ぶ厚いステーキを食べてくれるかい?」と言ってましたね。うんうん、ぶ厚いステーキOKです。
カバー曲のあとで、「今のは新曲ではなく・・・わかってるか。今年はスワロウテールな気分でした。『ハクショ~ン大魔王』とかでもいいんだけど」と、ハイトーンな「大魔王」をチラッと。
アルバムのマスタリングで外国に行った話から、「外国で(第三者どうしが)英語を話しているのを聞いていると、こんなこと言ってるのかな、ってわかるような気がするんだけど、実際に話しかけられると緊張して全然わかんないのはなぜ?」みたいなことを。
草野は幼稚園の頃、「アタック No.1」などで外国人がヘンなイントネーションで話すをきいて(「ワタシハ、~ガホシイデス」みたいな。わかります?)、外国に行ったらそういうふうに話せば外国人に通じると思っていたらしい。もしそうなら、こんな楽なことはないよね。
そんな言い回しを繰り返して、「ツギノ キョクハ ~デス」なんて紹介してました。
ちなみにナノムゲンでのMC「The end」(ココに書きました)の後日談で、「The end.」でもOKだとアメリカ人の知り合いに言われ、なんでもやってみることが大事?、って。
楽しい、いいイベントだったと思います。
たくさん楽しめて、4300円は安い(笑)。
いろんな課題を解決しつつ、また来年も・・・よろしくです。
新木場には適当なお店がなく、友人といつもの打ち上げができなかったのだけが心残り。
いつもながらの(いつも以上の?)あやふやな、ニュアンス頼りのレポでしたが、読んでくださってありがとう。
追加
ココに加藤さんのほんわかな日記みっけ。
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