ロックのほそ道
2010.8.19 (Zepp Sendai)
仙台に着いたとたん、「ええ、こんなに涼しいの? 酷暑とか言われてたけど、もう夏も終わるのか・・・」とちょっと寂しくなるくらい。
この日が特別だったのか?
駅前のZeppの前にはすでに物販を待つ行列ができていたけど、それを横目で見て、まずは腹ごしらえ、腹ごしらえ。
一人で参加なんで、ブラブラしているうちに、あらら、ヤバイ、6時になりそう。で、慌ててコインロッカーに荷物預け、トイレすませ、いざZepp!です。
セットチェンジ時に流れるロールプレイング風、切り絵の動画風な映像がかわいい。
芭蕉小僧みたいなキャラクターが東北各県を行脚しつつ、各県の代表的なもの(なまはげ、ねぷた、松島、ハワイアンセンター、将棋の駒、小岩井牧場)と出会い、コインならぬギターやキーボード、マイクなんかを手に入れて演奏したり、歌ってなまはげを倒したりする(たぶん、この芭蕉小僧は、楽器はうまうけど歌は下手なんだと思う)。
ま、どうでもいいんだけど。
そのときに、「MICHIROCK'N」の文字が何度もあらわれて、ああ、な~るほど、となるわけです。
このイベントは今後、仙台だけではなく東北各県を回るってことですか?? それもいいな。そういうイベントってあまり聞いたことないし。
出演アーティスト
THE BAWDIES/John.B & The Donuts!/秦 基博
andymori/スピッツ
◆THE BAWDIES
会場の前方から真ん中まで、もう最初から大盛り上がり!
イベントじゃなくTHE BAWDIESのソロライブ?って思ったくらい。ボーカルのROYくんの歌唱とパフォーマンス、客のいじり方がハンパじゃなくうまいの。
最後には、後ろのほうまで手が上がってましたから。
ライブは「パーティー」なんだね。しきりにそれを訴えて、客をのせようと汗だくになっている。全員びしっと黒のスーツでキメてんだもの。かっこいいです。
かっこつけてるけど、どこかずっこけちゃうような、そういう親しみやすいキャラです(って言ったら、ファンの人に怒られちゃうのかな)
帰ってからHP見てみたら、リトル・リチャードやレイ・チャールズに代表されるR&B、ロックンロールをルーツに・・・みたいなことが書いてあった。
リトル・リチャードは名前しか知らないけれど、どうりでなんだか懐かしい感じもするアレンジやメロディー。
若い子が今こういう音に夢中になっている、ってことがむしろ新鮮でした。
セットリストはわからないけど、「HOT DOG」「KEEP YOU FREE」はやってくれましたよね。
そして新曲「JUST BE COOL」も。
ROYくんはけっこうしゃべります。熱く「パーティー!」を連発します。ベースの人のMCに「・・・ってこういうことでしょ」なんて注文つけたりします。メンバーをいじったりもします。
ROCK IN JAPAN FES.2010ではPARK STAGEのトリでしたが(ユニコーンを見ていたので、そっちには行けなかったけど)、さぞかし会場を盛り上げたんだろうな。
そのあとの映像によるNEXT ARTISTの紹介では、メンバー四人でバックステージのケイタリングを説明していました。
◆John.B & The Donuts!
John.B & The Donuts! は、言わずと知れたウルフルズのベーシスト、John・B・チョッパーの新ユニット。
彼がボーカル&ギターを担当している。
あのボソボソ語りとは違って、清涼感のあるきれいな声の持ち主なんだな。チョイびっくり。
「ボーディーズ、すごいねえ。俺ら、まったりなんだけど、いいのかなあ」と、ゆるくゆるく始まった。
曲は「大人のふつうの日常」をやさしい言葉で描いている感じ。歌詞はJOHN.Bです。メロディーも体に素直になじむ感じ。奇をてらったところのない、ゆるやかなストレートな雰囲気・・・かな。わかります?
「FREE」という曲では、「自由という重いテーマを浅く扱ってみました」なんてことも。
ライブ4回目ってことで、彼自身の緊張と戸惑いも伝わってくるけれど、バンドのメンバーはみんな一流の人たち。
トライセラの林くんがベーシストとして参加しているけど、「林くん、かっこいいよなあ。田村くんに、ベースとボーカルかわったほうがいいんじゃない?と言われた(笑)。内山田洋とクールファイブの例もあるし(バンド名にボーカルの名前がなくてもいい、という意味)って」。
そしてバックコーラスはヒックスヴィルの真城めぐみさんですから。
話はそれますが、昔(1999年秋?)、松本隆の風待ライブ(正式名称忘れた)で、いろんなアーティストのバックで歌っていて(もちろんご自身もボーカル聴かせてくれたけど)、この人がいるだけで空気が柔らかくなるなあ、って(そうそう、スピッツ草野が単独で出て、「水中メガネ」と原田真二の「タイム・トラベル」を、聴いているこっちがドキドキするくらい緊張して歌っていたときも、真城さんがいてくれたっけ)。
あ、話をもどして(笑)、John.Bはこう言っていました。
「けっこうなバンドでベースを弾いてたんですけど、活動休止になっちゃって、で、何しようかなと思って・・・。一生に一度ボーカルやってみたいと」
デモテープを田村宅にもっていって、インベントに出させてくれ、と頼んだ、「コネです(笑)」って。「この夏はコバンザメのようにスピッツにくっついて回っています。スピッツには感謝している」、って。ココラあたりに、その気持ちが素直に書かれていますねえ。
「スピッツはすごいよなあ。ベースも・・・。ま、あんなに動かなくてもいいと思うけど(笑)。三輪君もマイペースだし、崎山くんの前にはぐるっと回ってでてくるし(たぶん例の手動式マイクのこと)」
「大阪のロックロックで見たとき、すごいなあ、いいなあと思って、涙が出てきて最後まで見られなかったもん」
彼のボソボソ口調は、そのまま受け止めてはいけないときもあるんですけど。
文章を書いたり、いろいろ才能のある人だけれど、しばらくは「ボーカル」がんばって!
「白い星」が配信されているそうです。
NEXT ARTIST紹介の映像では、一人寂しく「そうめん流し」の機械でそうめんを食べながら、「一曲目、間違っちゃったからなあ」としきりに悔いておられました(笑)。「俺、関西人だけど、おもしろいことは言えないから」って。
なんとも不思議なキャラの人です。
◆秦 基博
ちょっと「固太り」(本人が自ら、そう言ってた)の秦基博さん、登場。
人気ありますね。男の子のファンも多いんだ~。
声はいいし、表現力もあるし、自然体で全然きどったところがないし・・・、人気の秘密を垣間見ました。
すみません、彼の曲は知らないので、レポはここまでです。
どんだけバンドにしか興味がないんだ、と自分の偏りが露呈してしまって恥ずかしいのですが(奥田・吉井両氏はバンド出身なんで、例外中の例外ですが。ま、奥田氏はユニコーン再結成しましたし)。
NEXT ARTIST紹介の映像では、絵を披露してくれました。
◆andymori
今回、ほんとうに期待していたandymori。
あの歌詞ですからね。私にとっては、音楽性はともかく、BUMP OF CHICKEN、RADWIMPS につながる「歌詞にやられちゃったバンド」です。
ライブはもちろんはじめて。PVも見たことない。
で、圧倒的な演奏力と激しさにビックリ。いい意味で、裏切られました。3ピースの極地か?
ステージのバックではなく、メンバーのほうを向いた形でセットされたドラムセット。その迫力たるや、表現できません(笑)。
MC少なめで、曲間もとらずに疾走し続ける彼らの爆発する若さに脱帽でありました。ホント。
「1984」の「5時のサンレン、6時の一番星」のリフレーンが頭の中をグルグルしている。全然違う曲想の詩だけど、私にとってはスピッツの「タンポポ」に通じます。若いというより幼い日々への郷愁を誘うのです。
アルバムは聴いているつもりだったけど、恥ずかしながら歌詞を読んでしまうほうに心奪われていて、これからもっとちゃんと聴きます![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
セットリストは、どこかほかで探してください。
言葉の多さからか、THE BAWDIES のように無心にのれる、という感じではないんだけど、ちがう意味で、かっこいいライブバンドだなあ。
「スピッツ、好きです。(ベースに)好きだよね?」
ベースの人は、「スピッツのベースが好き」だけど、誘われた「ベース飲み会」には興味ないそうです(笑)。
ココのスタッフブログを読むと、andymoriがスピッツ好きっていうか、「スピッツがandymoriを好きなんだ」ということがよくわかる。草野の推薦バンドでしたね。
NEXT ARTIST 紹介の映像では、三人並んで「スイカ早食い大会」・・・。おかしい(笑)
スイカを食べ終えて皮のほうを見せると、そこの「SPITZ」の文字が。
◆スピッツ
トリはもちろん主催者スピッツです。「おおー!」の声も高い。2階のバスコニー(?)には演奏を終えたメンバーたちも身を乗り出しているのが見える。
またまた、まったり登場。それはいつもとまったく変わらない。
片手を上げたボーカルが「スピッツで~す」も。andymoriがいかに盛り上げたあとのステージでも、おんなじです(笑)。
セットリスト![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/light.gif)
01 夏の魔物
02 チェリー
03 放浪カモメはどこまでも
04 ビギナー
05 つぐみ
06 楓(秦くんとのコラボ)
07 渚
08 トンガリ'95
09 けもの道
アンコール
01 I'm on fire (44マグナムのカバー)
02 マーメイド
03 青い車
この日は運がいいことにそれほど前ではないのにステージ全体が見渡せる位置をキープ。人の頭に邪魔されずに、暴れて、でメンバーの動きも見られたという幸運。こういうこと、あんまりないなあ。
最初、ちょっと全体の音のバランスが悪かったように思うのだけど、それはすぐに解消されました。
新木場サンセット(よかったら、ココを)と違うのは、「楓」を秦くんとコラボしたところ。はじめてではないようだけど、私は初。
二人がそれぞれにメロディーとハーモニーを交代して歌う、という感じです。声質がちがう(草野は「相変わらずヌケのいい『声だなあ」と言ってました)おもしろさもあり、聴きごたえ十分だった。
最後のハモリで、草野が尋常じゃない(笑)高音を聞かせていたっけ。
「カラオケ、行く?」
「行きますよ」
「なんか、いろいろリクエストしちゃいたいよね(昔、平井堅さんに、たまの「さよなら人類」を歌わせた経歴の持ち主)、で、酔っ払ったらおぶってほしい」
会場爆笑のうえ、秦くんはかがんでおんぶするマネ。
「でもそういうところ見られたら、ヘンな噂されちゃうそう」
ああ、例の類の噂ですな(って、本人が遊んでどうするのよ)。
彼が退場したあと、
「秦君、でかいよね」
「おれら、小さいおじさんだよね。(秦くんが立ってたから)、いつもは見えるマサムネが見えなかったもん」とテツヤ。
たしかにでかい、っていうか、スピッツ小さい。
テレビでの秦+superflyの「楓」を見て、
「二人でけっこうガン見で歌ってたから、やばいなあと思ってたけど、やっぱりできまさえんでしたね」と。
「ビギナー」のおおサビのところのバンドの全容、かっこよかった! ベースとギターが両端で演奏するさまにちょっと感動。
そしてひさびさに崎ちゃんの「渚」ドラミングも見えたし。ああ、いい!!
どの曲も会場の反応がよくて、「ロックバンドです」なんて宣言(ROCK IN JAPAN FES.2010で)しなくてもOKだよ(笑)。
そして、この日のヘビメタは44MAGNUMの「I'm on fire」。
いやー、声伸びる、演奏重い、ボーカルが腕振り上げる! 一気に熱くなった。知らなかったお客さんももちろんいて、私の前の人はちょっと“止まって”ました。それまではノリまくってたのに。
そのあとで例によって、
「中学の頃を思い出した。ヘビメタバンド目指してた時もあるんです」
「ヘビメタになれなかったんだよね、髪切っちゃったし」
という二人のトークあり。Tシャツのデザインがきっかけで、このカバーを思い立ったという説明も(新木場サンセット参照です)。
懐深いバンドなんです・・・。
もうちょっとMC・・・。
秦君のことは見つめられなかったと言ったあとで、「でもみんなのことは見つめているよ」と言って照れるボーカル。
「もう少し、スピッツを見つめてくれるから」なんてことも。会場の反応は説明するまでもなく・・・。
「スピッツ、すごいよね、このまったり感」(それかよっ!)
「どうにかしなくちゃいけないと思っているんだけど、ボーディーズに弟子入りする?」
すかさずテツヤが、「それは時間かかると思うよ~。あそこまでは大変だよ~」
「ロックのほそ道って言ってるけど、イベンター的には『MICHIROCK』って言ってほしいみたいだね」 「みちのく」からだね。
「昔、山手線を『E電』って呼ぼうってことになったことあったけど、誰も言わなかったね」(会場の若者のなかには、その事実すら知らない世代の人もいたみたい。私は知ってますけど・・・)
「どうだろうね、MICHIROCK・・・、定着するかな」と半信半疑のボーカルでした。
以上、です。
私の「夏スピッツ」はこれで終わり。
帰ってきたら、なんだか東京も涼しくて・・・。
「夏」まで行ってしまったんだろうか、とちょっと寂しい思いです。
明日はまた暑くなるのかな。
それでも、だんだんに次の季節に風景は変わっていくのだろう。
秋には、シングルと、そしていよいよ待望の(3年ぶりだ)アルバムリリース!
それまで仕事しつつ、遊びつつ、ときには愚痴も言いつつ、過ごしていこうと・・・。
長々のレポ、付き合ってくださってありがとうございました。
2010.8.19 (Zepp Sendai)
仙台に着いたとたん、「ええ、こんなに涼しいの? 酷暑とか言われてたけど、もう夏も終わるのか・・・」とちょっと寂しくなるくらい。
この日が特別だったのか?
駅前のZeppの前にはすでに物販を待つ行列ができていたけど、それを横目で見て、まずは腹ごしらえ、腹ごしらえ。
一人で参加なんで、ブラブラしているうちに、あらら、ヤバイ、6時になりそう。で、慌ててコインロッカーに荷物預け、トイレすませ、いざZepp!です。
セットチェンジ時に流れるロールプレイング風、切り絵の動画風な映像がかわいい。
芭蕉小僧みたいなキャラクターが東北各県を行脚しつつ、各県の代表的なもの(なまはげ、ねぷた、松島、ハワイアンセンター、将棋の駒、小岩井牧場)と出会い、コインならぬギターやキーボード、マイクなんかを手に入れて演奏したり、歌ってなまはげを倒したりする(たぶん、この芭蕉小僧は、楽器はうまうけど歌は下手なんだと思う)。
ま、どうでもいいんだけど。
そのときに、「MICHIROCK'N」の文字が何度もあらわれて、ああ、な~るほど、となるわけです。
このイベントは今後、仙台だけではなく東北各県を回るってことですか?? それもいいな。そういうイベントってあまり聞いたことないし。
出演アーティスト
THE BAWDIES/John.B & The Donuts!/秦 基博
andymori/スピッツ
◆THE BAWDIES
会場の前方から真ん中まで、もう最初から大盛り上がり!
イベントじゃなくTHE BAWDIESのソロライブ?って思ったくらい。ボーカルのROYくんの歌唱とパフォーマンス、客のいじり方がハンパじゃなくうまいの。
最後には、後ろのほうまで手が上がってましたから。
ライブは「パーティー」なんだね。しきりにそれを訴えて、客をのせようと汗だくになっている。全員びしっと黒のスーツでキメてんだもの。かっこいいです。
かっこつけてるけど、どこかずっこけちゃうような、そういう親しみやすいキャラです(って言ったら、ファンの人に怒られちゃうのかな)
帰ってからHP見てみたら、リトル・リチャードやレイ・チャールズに代表されるR&B、ロックンロールをルーツに・・・みたいなことが書いてあった。
リトル・リチャードは名前しか知らないけれど、どうりでなんだか懐かしい感じもするアレンジやメロディー。
若い子が今こういう音に夢中になっている、ってことがむしろ新鮮でした。
セットリストはわからないけど、「HOT DOG」「KEEP YOU FREE」はやってくれましたよね。
そして新曲「JUST BE COOL」も。
ROYくんはけっこうしゃべります。熱く「パーティー!」を連発します。ベースの人のMCに「・・・ってこういうことでしょ」なんて注文つけたりします。メンバーをいじったりもします。
ROCK IN JAPAN FES.2010ではPARK STAGEのトリでしたが(ユニコーンを見ていたので、そっちには行けなかったけど)、さぞかし会場を盛り上げたんだろうな。
そのあとの映像によるNEXT ARTISTの紹介では、メンバー四人でバックステージのケイタリングを説明していました。
◆John.B & The Donuts!
John.B & The Donuts! は、言わずと知れたウルフルズのベーシスト、John・B・チョッパーの新ユニット。
彼がボーカル&ギターを担当している。
あのボソボソ語りとは違って、清涼感のあるきれいな声の持ち主なんだな。チョイびっくり。
「ボーディーズ、すごいねえ。俺ら、まったりなんだけど、いいのかなあ」と、ゆるくゆるく始まった。
曲は「大人のふつうの日常」をやさしい言葉で描いている感じ。歌詞はJOHN.Bです。メロディーも体に素直になじむ感じ。奇をてらったところのない、ゆるやかなストレートな雰囲気・・・かな。わかります?
「FREE」という曲では、「自由という重いテーマを浅く扱ってみました」なんてことも。
ライブ4回目ってことで、彼自身の緊張と戸惑いも伝わってくるけれど、バンドのメンバーはみんな一流の人たち。
トライセラの林くんがベーシストとして参加しているけど、「林くん、かっこいいよなあ。田村くんに、ベースとボーカルかわったほうがいいんじゃない?と言われた(笑)。内山田洋とクールファイブの例もあるし(バンド名にボーカルの名前がなくてもいい、という意味)って」。
そしてバックコーラスはヒックスヴィルの真城めぐみさんですから。
話はそれますが、昔(1999年秋?)、松本隆の風待ライブ(正式名称忘れた)で、いろんなアーティストのバックで歌っていて(もちろんご自身もボーカル聴かせてくれたけど)、この人がいるだけで空気が柔らかくなるなあ、って(そうそう、スピッツ草野が単独で出て、「水中メガネ」と原田真二の「タイム・トラベル」を、聴いているこっちがドキドキするくらい緊張して歌っていたときも、真城さんがいてくれたっけ)。
あ、話をもどして(笑)、John.Bはこう言っていました。
「けっこうなバンドでベースを弾いてたんですけど、活動休止になっちゃって、で、何しようかなと思って・・・。一生に一度ボーカルやってみたいと」
デモテープを田村宅にもっていって、インベントに出させてくれ、と頼んだ、「コネです(笑)」って。「この夏はコバンザメのようにスピッツにくっついて回っています。スピッツには感謝している」、って。ココラあたりに、その気持ちが素直に書かれていますねえ。
「スピッツはすごいよなあ。ベースも・・・。ま、あんなに動かなくてもいいと思うけど(笑)。三輪君もマイペースだし、崎山くんの前にはぐるっと回ってでてくるし(たぶん例の手動式マイクのこと)」
「大阪のロックロックで見たとき、すごいなあ、いいなあと思って、涙が出てきて最後まで見られなかったもん」
彼のボソボソ口調は、そのまま受け止めてはいけないときもあるんですけど。
文章を書いたり、いろいろ才能のある人だけれど、しばらくは「ボーカル」がんばって!
「白い星」が配信されているそうです。
NEXT ARTIST紹介の映像では、一人寂しく「そうめん流し」の機械でそうめんを食べながら、「一曲目、間違っちゃったからなあ」としきりに悔いておられました(笑)。「俺、関西人だけど、おもしろいことは言えないから」って。
なんとも不思議なキャラの人です。
◆秦 基博
ちょっと「固太り」(本人が自ら、そう言ってた)の秦基博さん、登場。
人気ありますね。男の子のファンも多いんだ~。
声はいいし、表現力もあるし、自然体で全然きどったところがないし・・・、人気の秘密を垣間見ました。
すみません、彼の曲は知らないので、レポはここまでです。
どんだけバンドにしか興味がないんだ、と自分の偏りが露呈してしまって恥ずかしいのですが(奥田・吉井両氏はバンド出身なんで、例外中の例外ですが。ま、奥田氏はユニコーン再結成しましたし)。
NEXT ARTIST紹介の映像では、絵を披露してくれました。
◆andymori
今回、ほんとうに期待していたandymori。
あの歌詞ですからね。私にとっては、音楽性はともかく、BUMP OF CHICKEN、RADWIMPS につながる「歌詞にやられちゃったバンド」です。
ライブはもちろんはじめて。PVも見たことない。
で、圧倒的な演奏力と激しさにビックリ。いい意味で、裏切られました。3ピースの極地か?
ステージのバックではなく、メンバーのほうを向いた形でセットされたドラムセット。その迫力たるや、表現できません(笑)。
MC少なめで、曲間もとらずに疾走し続ける彼らの爆発する若さに脱帽でありました。ホント。
「1984」の「5時のサンレン、6時の一番星」のリフレーンが頭の中をグルグルしている。全然違う曲想の詩だけど、私にとってはスピッツの「タンポポ」に通じます。若いというより幼い日々への郷愁を誘うのです。
アルバムは聴いているつもりだったけど、恥ずかしながら歌詞を読んでしまうほうに心奪われていて、これからもっとちゃんと聴きます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
セットリストは、どこかほかで探してください。
言葉の多さからか、THE BAWDIES のように無心にのれる、という感じではないんだけど、ちがう意味で、かっこいいライブバンドだなあ。
「スピッツ、好きです。(ベースに)好きだよね?」
ベースの人は、「スピッツのベースが好き」だけど、誘われた「ベース飲み会」には興味ないそうです(笑)。
ココのスタッフブログを読むと、andymoriがスピッツ好きっていうか、「スピッツがandymoriを好きなんだ」ということがよくわかる。草野の推薦バンドでしたね。
NEXT ARTIST 紹介の映像では、三人並んで「スイカ早食い大会」・・・。おかしい(笑)
スイカを食べ終えて皮のほうを見せると、そこの「SPITZ」の文字が。
◆スピッツ
トリはもちろん主催者スピッツです。「おおー!」の声も高い。2階のバスコニー(?)には演奏を終えたメンバーたちも身を乗り出しているのが見える。
またまた、まったり登場。それはいつもとまったく変わらない。
片手を上げたボーカルが「スピッツで~す」も。andymoriがいかに盛り上げたあとのステージでも、おんなじです(笑)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/light.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/light.gif)
01 夏の魔物
02 チェリー
03 放浪カモメはどこまでも
04 ビギナー
05 つぐみ
06 楓(秦くんとのコラボ)
07 渚
08 トンガリ'95
09 けもの道
アンコール
01 I'm on fire (44マグナムのカバー)
02 マーメイド
03 青い車
この日は運がいいことにそれほど前ではないのにステージ全体が見渡せる位置をキープ。人の頭に邪魔されずに、暴れて、でメンバーの動きも見られたという幸運。こういうこと、あんまりないなあ。
最初、ちょっと全体の音のバランスが悪かったように思うのだけど、それはすぐに解消されました。
新木場サンセット(よかったら、ココを)と違うのは、「楓」を秦くんとコラボしたところ。はじめてではないようだけど、私は初。
二人がそれぞれにメロディーとハーモニーを交代して歌う、という感じです。声質がちがう(草野は「相変わらずヌケのいい『声だなあ」と言ってました)おもしろさもあり、聴きごたえ十分だった。
最後のハモリで、草野が尋常じゃない(笑)高音を聞かせていたっけ。
「カラオケ、行く?」
「行きますよ」
「なんか、いろいろリクエストしちゃいたいよね(昔、平井堅さんに、たまの「さよなら人類」を歌わせた経歴の持ち主)、で、酔っ払ったらおぶってほしい」
会場爆笑のうえ、秦くんはかがんでおんぶするマネ。
「でもそういうところ見られたら、ヘンな噂されちゃうそう」
ああ、例の類の噂ですな(って、本人が遊んでどうするのよ)。
彼が退場したあと、
「秦君、でかいよね」
「おれら、小さいおじさんだよね。(秦くんが立ってたから)、いつもは見えるマサムネが見えなかったもん」とテツヤ。
たしかにでかい、っていうか、スピッツ小さい。
テレビでの秦+superflyの「楓」を見て、
「二人でけっこうガン見で歌ってたから、やばいなあと思ってたけど、やっぱりできまさえんでしたね」と。
「ビギナー」のおおサビのところのバンドの全容、かっこよかった! ベースとギターが両端で演奏するさまにちょっと感動。
そしてひさびさに崎ちゃんの「渚」ドラミングも見えたし。ああ、いい!!
どの曲も会場の反応がよくて、「ロックバンドです」なんて宣言(ROCK IN JAPAN FES.2010で)しなくてもOKだよ(笑)。
そして、この日のヘビメタは44MAGNUMの「I'm on fire」。
いやー、声伸びる、演奏重い、ボーカルが腕振り上げる! 一気に熱くなった。知らなかったお客さんももちろんいて、私の前の人はちょっと“止まって”ました。それまではノリまくってたのに。
そのあとで例によって、
「中学の頃を思い出した。ヘビメタバンド目指してた時もあるんです」
「ヘビメタになれなかったんだよね、髪切っちゃったし」
という二人のトークあり。Tシャツのデザインがきっかけで、このカバーを思い立ったという説明も(新木場サンセット参照です)。
懐深いバンドなんです・・・。
もうちょっとMC・・・。
秦君のことは見つめられなかったと言ったあとで、「でもみんなのことは見つめているよ」と言って照れるボーカル。
「もう少し、スピッツを見つめてくれるから」なんてことも。会場の反応は説明するまでもなく・・・。
「スピッツ、すごいよね、このまったり感」(それかよっ!)
「どうにかしなくちゃいけないと思っているんだけど、ボーディーズに弟子入りする?」
すかさずテツヤが、「それは時間かかると思うよ~。あそこまでは大変だよ~」
「ロックのほそ道って言ってるけど、イベンター的には『MICHIROCK』って言ってほしいみたいだね」 「みちのく」からだね。
「昔、山手線を『E電』って呼ぼうってことになったことあったけど、誰も言わなかったね」(会場の若者のなかには、その事実すら知らない世代の人もいたみたい。私は知ってますけど・・・)
「どうだろうね、MICHIROCK・・・、定着するかな」と半信半疑のボーカルでした。
以上、です。
私の「夏スピッツ」はこれで終わり。
帰ってきたら、なんだか東京も涼しくて・・・。
「夏」まで行ってしまったんだろうか、とちょっと寂しい思いです。
明日はまた暑くなるのかな。
それでも、だんだんに次の季節に風景は変わっていくのだろう。
秋には、シングルと、そしていよいよ待望の(3年ぶりだ)アルバムリリース!
それまで仕事しつつ、遊びつつ、ときには愚痴も言いつつ、過ごしていこうと・・・。
長々のレポ、付き合ってくださってありがとうございました。
読んでいただけてうれしいです。
でも正確ではないと思うんで、そこんところはすみません。
あの楽しかった雰囲気、少しだけでも伝わっていればいいかな、と。
またツアーが楽しみですね(って、まだ先のことでしょうけど・・・)。