2024.07.21
ロック大陸漫遊記
TOKYO FM
「ごきげんいかがでしょうか。改めまして草野でございます」
そして、「7月4週目」。
導入は、草野くんと友達との会話。
「アレ、誰だっけ? 『すごいだろ~』って、Gジャンの袖カットオフした芸人さん、ほらほら、誰だっけ? わたなべちゃんだっけ?」
という草野くんの問いかけに、「『すごいだろ~』じゃなくて『ワイルドだろ~』の間違いだよ」と友達。「しかも、ワタナベちゃん、じゃなくてスギちゃんでしょ」と。
「あれ、オレ、二重に間違えてた?」
草野くんは「思い浮かんだことをすぐに口にするタイプなんで、こういう間違いが非常に多い!」。
でもこれって、「すごい中高年的な間違いだね。『ワイルドだろ~』を『すごいだろ~』って」。
(たしかに、あるある?)
「誰だよ、ワタナベちゃんって? 全然違うじゃん。これ、加齢のせいもあるのかなあ」
でも「『すごいだろ~』が決まり文句のワタナベちゃんって、探せばいるかもしれない」と、これがオチ?
そして今日は、【笑い声で漫遊記】。
うちで音楽を聴いていると、「結構、笑い声が入っている曲って多いな」と。
「そんな曲を集めてみました」と。
オンエア
01 日曜日(スピッツ)
02 快傑シルヴァー・チャイルド(サディスティック・ミカ・バンド)
03 Pauvre Lola(Serge Gainsbourg)
04 Race with the Devil(The Gun)
05 Feel Good Inc.(feat. De La Soul)(Gorillaz)
06 イルカは笑う(ヒカシュー)
07 Surprise! You're Dead! (Faith No More)
08 Speed King(Deep Purple)
09 造花が笑う(ACIDMAN)
漫遊前の1曲は、スピッツで「日曜日」(1991年、2ndアルバム『名前をつけてやる』)。
「イントロに笑い声がちょっと入ってる『ナナへの気持ち』という曲」もあるけど、「今日はこっちいってみようかな。ご存じの方も多いと思いますが」で、「日曜日」。
(こちらのほうが鮮烈な印象かも。でも「ナナへの気持ち」のエピソードもいいのにね)
(素直で素朴で、で、やっぱりこのころの妖しさがある声が魅力的だなあ。﨑ちゃんのちょっと乱暴な?ドラミング(骨太というんだよ)も好きです・・・)
最初の曲は、サディスティック・ミカ・バンドの「快傑シルヴァー・チャイルド」(1973年、1stアルバム『SADISTIC MIKA BAND』)。
「高橋幸宏さんの骨太なドラムリフに、高中正義さんのワウギターが絡みつく1973年」の楽曲。
「リヴァーヴがかかってちょっと狂気を感じさせるミカさんの笑い声がちょっとクセになります」が、「曲としてもすごいカッコいいと思います」。
映画『トノバン』の中でも流れていた。
音楽ドキュメンタリー映画『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』本予告【公式】
次の曲は、Serge Gainsbourgの「Pauvre Lola かわいそうなローラ」(1967年、6thアルバム『Gainsbourg Percussions』)。
サディスティック・ミカ・バンドの先ほどの曲とは異なり、「女性のかわいらしい笑い声が曲中ずっと入っています」。
スピッツの「日曜日」も、「当初こういう感じで笑い声を入れたいと思っていたんですよ」。
でも「お願いした声優の方が、がんばってクレージーな笑い声を演じてくれていて、『いや、それ違うんですよね』と言えない空気になってしまった」(昔のスピッツあるある)。
「それで大丈夫です!」と言ってしまったそうで、「今なら違いますってはっきり言えると思うんですけどね。ま、結果オーライかな、あれはあれでね」。
(えーっ、そうなの? 私は女神の声と思っていたけど、そういわれてみると、ホラ吹きカラスに対する「女神のなぐさめのうた」にしては・・・。カラスだったのか??)
「『日曜日』に入れたかったのはこういう笑い声だったんだよ、というサンプルで聴いてください」
(全然違うじゃないか)
曲終わりで、「これ、聴いてるとつられて笑っちゃう系の笑い声でしたけどね」
(たしかに。草野くん、たくさん笑う女の子が好き、と言ってましたよね)
メッセージコーナー。
先日特集を組んだクリッシー姉さん(ココで)と同年代の女性から。
ピアノ、エレクトーンは弾けるけどギターは弾けないそうで。昔フォークギターにチャレンジしたが「Fの壁」にぶち当たり断念。
そこで質問、「草野さんが番組で弾いているZO-3とアコギのミニギターでは、手の小さい人にはどちらがオススメ?」
草野くん曰く、「よほどのテク志向でなければ、手が小さいのはそれほど関係ない」。
手が小さくても優れたギタリストはいるし、Fのコードも「正しい押さえ方にこだわらなければいろいろな押さえ方がある」。
握力が弱いなら、「やっぱりアコギよりエレキのほうが楽。アコギは弦が太いので、押さえるのにちからがいるし、指が痛くなる」。
そういうことを考えれば、「エレキがいいのかな。アンプを通さなければ音も小さい」。
そしてアンプを通さないZO-3のシャカシャカいうと音もきかせてくれた(「バニーガール」?)。
懇切丁寧な解説のあとで、「楽しくギター体験ができることを祈っております」と。
おもちゃの笑い袋、「今もあるのかな? オレの子どもの頃、結構流行って」。
自分では買ってもらえなかった草野くん、あれは袋をコチョコチョくすぐるとああいう音がでるのかと思っていたそうで。
でも実は、スイッチを押すと袋の中で小さいアナログレコードが回って笑い声を発する仕組みだったそうで(へ~、知らなかった)。
「でもさ、コチョコチョくすぐると笑い声を発する笑い袋って、今のテクノロジーを駆使すれば作れそうじゃないですか。リリースされたらソッコー買いますけどね」と。
次は、The Gunの「Race with the Devil 悪魔天国」(1969年、1stアルバム『The Gun』)。
ココの特集でもかけた、60年代のわりと定番のロックナンバー。
タイトルから、邪悪な悪魔の笑い声のつもりで入れているのだろうが、そういうのに慣れていないバンドマンが「頑張って無理して笑ってる感じがおもしろい曲」。
Gun - Race With the Devil (Live in France, 1968)
(でもいつ聴いても気分が上がる曲)
次は、Gorillazの「Feel Good Inc.(feat. De La Soul)」(2005年、2ndアルバム『Demon Days』)。
Gorillazは、「Blurのデーモン(・アルバーン)さんのバンド」。
イントロとアウトロと、そして歌の中にも、「男の人のワハハハという笑い声がはいっていまして、どっちかっつうと悪役っぽい笑い声かな」。
プリンスの「Batdance」の曲にも同じような笑い声が入っていて、どちらをかけるか迷ったけれど、プリンスのほうは長いのでこちらにしたそうです。
以下がプリンスの「Batdance」。
Prince - Batdance (Official Music Video)
メッセージコーナー。
学校祭でお揃いのTシャツを着るという高校生男子。
バックに好きな言葉を入れていいとかで、一昨年は「優しいあの子」、去年は「美しい鰭」にしたそうで、今年は「青春生き残りゲーム」にしようかと思ったら母上に「攻めすぎじゃない?」と言われたそうで(笑)。
それなら「涙がキラリ☆」に・・・と思ったら、最後の☆マークがプリント不可かも、と。
この曲の最後に☆がつかないと意味がないので、すごく悩んでいるという高校生男子のスピッツ愛、お見事! (そうよね、「涙がキラリ」ではね~)
・・・そこからの「草野さん、背中にプリントするのにオススメの言葉はありますか」
「スピッツのタイトルをプリントしてくれるんでしょ(笑)。なんか、ありがたいけど、非常に」
でも「ありがとさん」とか「こんにちは」では普通っぽすぎるから、やっぱり攻めたほうがいい・・・。で、「エンドロールには早すぎる」ってよくないですか?(ああ、いい! いいですね!)
「まだまだイケるぜ!」的な感じもあるし、「どうでしょうか」。
(ぜひ作って、見せてほしいです)
川をテーマにした楽曲もあるスピッツ、「草野さんが海外で見てみたい川の風景は?」
かつて、ユーコン川(カナダからアメリカのアラスカ)、アムール川(ロシアから中国)など寒いところの大河は、ナイル川やアマゾン川などと比べると情報が少なかったので興味もあったが、でも昨今はネット情報でちょっと満たされたところもある。
前にテレビで見たライン川のクルーズとかはステキだなと思っているそうだ。「老後の楽しみ」に夢見たり・・・。
「イギリスの川は護岸工事がされていなくて土手がしっかりしていていいな」と思ったり。
次は、ヒカシューの「イルカは笑う」(1980年、2ndアルバム『夏』/プロデュースは近田春夫)。
ヒカシューは70年代から活躍している、日本のロックを代表するバンド。
1分15秒くらいで「一瞬イルカの笑い声と思われる声が聴こえます。小さい声ですが」。
ヒカシューの「プヨプヨ」では、「やばい感じの狂気をはらんだ笑い声が延々と入っていて演技としてはクオリティーが高いが、これも長いので・・・、ということです。
以下は、その「プヨプヨ」。
HIKASHU/PUYOPUYO ヒカシュー/プヨプヨ
(聴くとしばらく頭の中をグルグルする曲です)
そして次は、Faith No Moreの「Surprise! You're Dead!」(1989年、2ndアルバム『The Real Thing』)。
Faith No Moreは、「サウンド的には、レッチリとニルヴァーナの間くらいのイメージかな。メタル要素が強いようなオルタナ系のバンド。
この曲は笑い声が加えられているのではなく、ボーカルが曲の途中で「わ~はっは!」と豪快に笑っている。「驚いたか? お前はもう死んでるんだぞ! わ~っはっは」みたいな。
「単純に曲としてもカッコいいと思います」と。
最後は、Deep Purpleの「Speed King」(1970年、4thアルバム『Deep Purple in Rock』)。
先週の特集に続いて、イアン・ギアンがボーカルの頃のDeep Purpleの曲。
これは有名な曲だが、草野くんが初めて、「ロックナンバーの中で笑い声を聴いた曲」でもある。
一瞬だが3分30秒あたりで、おじさんの笑い声が入る。誰の声かはわからないが「イアン・ギアンさんっぽくないんだよね。今で言うフリー素材的なやつなのかな」。
特集の終わりに。
いろんな笑い声。
で、ロックナンバーで流れる笑い声には、「どこかしら狂気をはらんだものが多い気がします」。
今日はあくまで草野くんのプレイリストからのセレクトだったが、「探せばまだまだあるような気がします」。
今日の「ちょっぴりタイムマシン」は、ACIDMANの「造花が笑う」(2002年、プレデビューシングル)。
(イントロは、「Sandie」)
ここでもなんとなく「笑い」に拘って、「タイトルに『笑う』がある楽曲というだけなんですけど」。
ACIDMANは「オレらからすると、若手のバンドというイメージなんだけど、世の中的には結構ベテランになるのかな」。
「独自の世界を鳴らし続けているカッコいいバンド」と。
ボーカルの大木くんは「クールなイケメンのイメージなんですけど、メチャメチャ話しやすくて、ルーツはメタルらしいんだけど、それなのにリッケンバッカーにこだわっているところもカッコいいなと思って見ています」。
曲終わりで、「画像検索してみたら、大木くん、テレキャスとかも使ってました。失礼しました」
(イベントでライブを見ると、ほんとにカッコいい。この曲の激しさの中の切なさも彼ららしい。独自の言葉選びにはまる)
ACIDMAN - 輝けるもの ( 映画『ゴールデンカムイ』主題歌 ) / Shining ( Theme song for the movie "Golden Kamuy" )
そして来週は、「初期UKパンクの隠れた名曲で漫遊記」。
これまで特集したクラッシュ、ダムド、ジャム、バズコックス、シャム69、ジェネレーションX、よくかけるセックス・ピストルズとか以外の「知名度やや落ちるくらいのバンド」をセレクトして。
「ワタクシ好みでパワーポップ寄りのバンドが多めになると思います」
「草野さん、チェリモヤって食べたことありますか」
中村靖日さんが亡くなったこと、今日知りました。
この人が出るドラマはなんとなく信頼できる・・・と思わせてくれる役者の一人。
いろいろありすぎるんだけれど、あまり人が語らない役柄として・・・。
『相棒』で、スイス銀行の口座番号?のメモが隠されていたオルゴールが盗まれて、それを探す女性を行動をともにするチンピラ(だったかなあ)の役とか、無鉄砲で破天荒な刑事のバディー役とか。
再放送で見ることがあって、やっぱり空気感を見せてくれるなあ、などと思ったり。
もっと年齢を重ねた彼の演技を見たかったです。
本当に悲しい。
ご冥福を。
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2024/07/14/kiji/20240714s00041000295000c.html
https://mainichi.jp/articles/20240715/spp/sp0/006/005000c