2021.08.25(水)
辻萬長さんが亡くなった。
がん治療のためにしばらく仕事を休むというニュースを知ったのは、ついこの間のような気がする。
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/08/23/kiji/20210823s00041000390000c.html
ずっと「つじばんちょう」さんと呼んでいて、「かずなが」さんであったことは、今回の記事で知った。
こまつ座の舞台をはじめ、どれくらいこの方の舞台を見ただろうか、といろいろ思い出す。
どんな役でも、そこにいて声が聞こえてくると、なんとなくほっとするくらいの大きさと安定感を教えてくれる役者だった。
最後に観たのは、去年の夏の『大地』。
https://blog.goo.ne.jp/kakera1221/e/120e4ada1a020704ba5715d96528ea95
迷いに迷って出かけた渋谷だったけれど、「今、このときに観ておいてよかった」と思わせてくれる舞台だった。
ご冥福を心から。
そして、あの『大地』からもう一年なんて・・・。
怖くなるくらいのスピードで私は年をとっているんだな。
仁鶴さんも亡くなり、今日はRolling Stonesのチャーリー・ワッツの知らせも(コチラ)。
何年くらい前からだろうか、青春と呼べる時代を楽しませてくれた方たちの訃報をたびたび耳にするようになった。
そういう年齢になったということか。
あの時代をつかず離れず生きて、今は会うこともなくなった人たちは、どうしているだろう。生きているだろうか。
そんな想像までしてしまう。
『朝日新聞』の連載で、アジカンも後藤正文さんが苦悩を記す。
迷いも戸惑いもありつつ、批判も承知で参加したフジロック。
「職場の存続をかけた営みと、莫大な税金を投入した国家的なイベントを同列で比べることはできない」と主張しつつ、そこに胡坐をかいて居直っているわけではない。
フェスや音楽仲間の苦境、医療現場の実状、地元の人たちの不安、そして中止に追い込まれた大小さまざまなイベントのこと・・・。
どれを思っても、苦渋の決断であり、彼の総括はこれからなのだろうと想像できる。
それでも、迷いつつ進む彼の姿勢は、つねに中途半端な私の心にも何かを残して、先々の暮らし方へのちょっとしたヒントを与えてくれたりするから、ありがたい。
電車の中でシャッフルで聴いたとき、目的地に着く直前に流れてきた「ドルフィン・ラブ」。
若い無邪気なボーカルと無防備なサウンドの跳ね具合に背中を押されて、ちょっと元気を取り戻す。
「イルカの君は 僕に冷たい♪ イルカの君は 僕に冷たい♪」
笑っちゃうくらいにかわいいじゃないか。
そして続いて聴こえてきたのは、「ほ~ら 苺の味に似てるよ~♪」。
この声で一気に、胸ん中に何かが溢れました、とさ。
今日は相方のン回目の誕生日。
リクエストは「寿司」です。
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