2020.04.26 21:00~
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
at TOKYO FM
オンエアよりもかなり前の段階で収録なので、状況がつかめないけれど、という前置きで、市民の暮らしを守るために働いている人、働きたくてもそれができずに悔しい思いをしている人、そしてすでに自らや身内が感染してしまった人へも、それぞれに想像力を働かせつつ、「一刻も早い終息を!」と。
そして今回もスタジオではなく「換気のいい部屋で少人数での収録」です。
「カラスの声とか聞こえてくるかもしんない」と。それに念のためマスクしてしゃべっているんだそうです。「わかんないですよね?」
そして、今日のテーマは、「映画ロックで漫遊記」。
映画音楽、サントラが好きな草野くん、そんな中でも「劇中でロックナンバーが効果的に使われているな」と思われたものを「あくまで草野目線で」セレクトして、ということだ。
オンエア曲
01 歌ウサギ(スピッツ)
02 The Power Of Love(Huey Lewis & The News)
03 One Way Or Another(Blondie)
04 Where Is My Mind?(Pixies)
05 Everyday Is A Winding Road(Sheryl Crow)
06 シング・ストリート(シング・ストリート)
07 Let It Be(Himesh Patel)
08 緑のアーチ(湯川潮音)
漫遊前の一曲は、「スピッツ、映画に使っていただいたものは結構あるんですけど、いちばん新しいものから」、ということで、「歌ウサギ」(2017年、『CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection』)。
うーん、好きだ~。歌詞がべらぼうに好みです。甘そうでいて反骨な面も全開で、聴くたびに胸が震えてたまらない!!
(もう何年かして、冷静に聴けるようになったら、文章で個人的にまとめておきたいな、と聴くたびに思う)
間奏のギターも切ない。
最初の曲は、Huey Lewis & The Newsで「The Power Of Love」(1985年、11thシングル/映画『Back to the Future』)。
草野くん、高校のころの大ヒット映画!
「色恋関係ない女の子と二人で観た映画!」だそうです。何人かで行くはずがみんな都合が悪くて来れなくなって・・・という、よくある?パターン。
草野「メチャメチャおもしろかったんで、ちゃんと恋人と見たかったな、とお互いに思ったんじゃないかな」(笑)
(wikiによれば、ヒューイもオーディションの審査員としてちょっと出演してたらしい。マーティの「Power of Love」演奏のイントロで「もういい、やめろ!」と遮る発言だって)
次は、Blondieの「One Way Or Another どうせ恋だから」(1979年、3rdアルバム『Parallel Lines 恋の平行線』/1980年、映画『Little Darling』)。
当時中学生だった草野くん。
『Little Darling』は『スタートレック』の同時上映。
『スタートレック』は『宇宙戦艦ヤマト』のイメージで期待してたら、「中一の脳みそにはちょっと難しかった」と。
『Little Darling』は、彼自身がファンだったテータム・オニール(曲目に使っちゃうくらい・・・)とクリスティ・マクニコルがロストバージンを競い合うという「いかにも当時のアメリカ映画な感じだったんですけども」
この曲(「ゲチャゲチャ ミチャミチャ」という音が耳に残る)は、彼女たちを乗せた黄色いスクールバスが「アメリカの大地を疾走する」場面で流れていた。
デボラ・ハリーのファンだった友人男子が懐かしいので、MVを!
Blondie - Heart Of Glass (Official Music Video)
次は、Pixiesの「Where Is My Mind?」(1988年、アルバム『Suffer Rosa』/1999年、映画『Fight Club』)。
何年も前に公開されていたにもかかわらず見逃していて何年もたってから観て感動する・・・ということがよくあるという。
(それは私もよくあります)
例えば、『ET』は40過ぎて観たそうで、「子どものときに観ておけばよかったな」と。
『Fight Club』も公開されて15年くらいして観たそうで、「リアルタイムで観ておけばよかったな」と。
(私自身はその当時観て、始まってしばらくはこの映画を選んだことを後悔しながら観ていて、でも最後には、すごいものを観てしまった、と忘れられなくなった作品。実はもっと前に小説を読んでいるんだけれど、映画を観ても思い出さなかった、のは、なんでなのか??)
草野「最初『ロッキー』みたいな映画かと思ってたけど・・・。これから観る方のために詳しくは言わないけど」
曲もかっこいいですね~。エンディングに流れていたとか。
次は、Sheryl Crowの「Everyday Is A Winding Road」(1996年、2ndアルバム『Sheryl Crow』/2000年、映画『Erin Brockovich』)。
(主人公を演じたジュリア・ロバーツがただただステキだったなあ)
草野「実話をもとにした法廷もの。スカッとする内容で、曲も軽快で、映画の世界にすごくはまっていたという印象がある」
Sheryl Crowの曲は音がすごくよくて、とくにラジオでかかったときによいので、「スピッツのレコーディングのときにレファレンスの音源として使っていたこともある」そうです。
(いつ聴いても、声が好きだなあ)
メッセージコーナーは、「とうとうZO-3のギターを買ってしまった」というリスナーさん。
草野くんは、ラジオ用と家用を持っているそうで、
草野「『ロック大陸漫遊記』を始める前は買おうとも思っていなかったけれど、非常にいいギターなんで、興味ある方はどうぞ!」
そして次は、「Sing Street シング・ストリート」(2016年、サントラ盤から「Brown Shoes」/2016年、映画『Sing Street 未来へのうた』)
アイルランドの映画。監督はジョン・カーニー。
草野「彼の作品は全部好きで、悪い人はひとりも出てこないけどゆるくない・・・。絶妙のバランスの上に成り立っている映画」
この映画も青春映画のヒリヒリ感がよく描かれている「10代男子のバンドストーリー」。
ラストに賛否あるらしいけど、「オレはこのラストにひたってしまいました」。
ただ、80年代が舞台なのに制作が2000年代ということで、音楽がその時代っぽくなっているという点が「ご愛敬」と(笑)。
ラストは、Himesh Patelの「Let It Be」(2019年、映画『Yesterday』サントラ盤)。
Himesh Patelは、映画『Yesterday』に出演した俳優だそうだ。
ビートルズがこの世にいなかったら・・・そんな世界に迷い込んでしまった男のお話。
草野「去年観た映画の中ではいちばんおもしろかったかな」
(監督、『スラムドッグ$ミリオネア』の人なんですね~)
「Himesh Patelのキャラもよくて、歌もうまくて。さっきの『Sing Street』とともに、ロックトラベラーのみなさんには特にお勧めしたい映画です」って。
(観よう! 必ず。なんて魅力的な声なの!!)
最後にメッセージコーナー。
「メタル系のバンドだったら? パンクだったら? あるいは将来覆面バンドやるんだったら? とバンド名を考えることがありますか?」
「あるんですね~。昔アルバムでやった『みかんズ』とかそういう類の・・・。『ハナムグリ』は旬も過ぎちゃったんで・・・。でも真似されるとヤだから、ここでは言えないな」
とっておきのがあるらしい。検索したら、ロックバンドではいなかった、とか。
「いつか変名バンドとかでやったら、あ、いつか『ロック大陸』で言ってたやつだな、と思ってください」と。
(50代になっても、ファンをワクワクさせる人です)
特集の最後に。
今回、いろいろ振り返ってみたら、好きな映画音楽にはロックじゃない曲も多かったそうで、「いつかロックという縛りをとっぱらって」特集をやってくれるかも、です。
「ロックじゃない曲を流す番外編」もいいですね。
(思い起こせば、私にだってたくさんあるなあ)
そして最後は「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー
曲は、湯川潮音の「緑のアーチ」(2005年、1stシングル)。
彼女は、映画『リンダ リンダ リンダ』に、ステージ上で一人で歌う孤高の少女の役で出演して独特の存在感を見せていた、とか
リンダ リンダ リンダ (プレビュー)
(これ見て、高校時代を思い出したりしてたワタシ)
2008年の「ロックロックこんにちは in 仙台」にも出演していた彼女。
この曲はハナレグミの作品で、「とても癒される曲」と。
来週の予告!
「最近沁みる邦楽ロックで漫遊記」!
テーマをきっちり決めるんじゃなくて、「オレがなんとなくラジオでかけたいな、と思う曲を流すのもいいかな、知り合いの曲とかね」ということです。
スピッツ”MIKKE”ツアー、5~6月の沖縄までの振替公演が発表された。
https://spitz-web.com/mikke/tour-info/
スタッフサイドの苦労が想像できる、振替先の日程・・・。
いつごろ、どんな世界が広がっているのかが想像できないだけに、ちゃんとライブが行われて、それに多くの人が参加できることを願うばかり。