シリーズ・人間の爆発2009末
(2009年12月12日 at Shibuya O-East)
フラワーカンパニーズが不定期開催している 「人間の爆発」。結成20周年の今年はこれ一本らしい。
昨日の雨もすっかりあがり、異常に暖かい東京の午後。週末に都心は基本的に No thank you. だけど、フラカンとスピッツと2人ピーズ(シンイチロウさんはピロウズのツアー中らしい)に会えるなら、文句なんてもったいない…。
このライブハウスはZeppよりも狭くて奥行きもあまりなくて、でもそれなりに人が入って、いいなといつも思う。
★ライブハウスのスピッツはいい!
えーと、なんだか最初からダサめな見出しですが…。
最近は例のDVD三昧(って、まだ通しでは2回しか見てないんだけど)で、アリーナでのオーラみたいなのに感動していたのですが、「基本はライブハウス」的なメンバーのたまの発言にもあるように、こういうところに立っているときのこのバンドの匂いはものすごく自然でいいぞ、と改めて。
この対バンの実現は、ロックロックかスピッツ20周年のときの打ち上げで、草野が「フラカンの20周年のとき、出るよ」と言ったのがきっかけだったとか。
田村が言うには、「酔った草野がフラカンの(飲みの)中に入って、戻ってきたら『出ることになったから』って」。田村君、「ええーっ」てな表情していました。
ケイスケさん、グレートさんいわく、「飲みの席での発言が実現することはあんまりないから」。メンバーだけじゃ決められない諸々の事情があるんだそうです。グレートさんが、その後急いでその話を進めた、みたいなこと言ってたっけ。
で、ライブ。ケイスケ+グレートのMC(アジカンのナノムゲンのときの彼らも初々しいMC進行だったけど、こっちはもうベテランだから、お笑いも負けそうなスピード感?あふれる進行)(笑)に呼ばれてメンバー登場。
草野は(ショッキング?)ピンクのTシャツ。オーバーオールは田村君かと思ったら、われらがファッションリーダー、テツヤでした。昨夜はオーバーオール率が高くて、ピーズの二人もそうだったんだけど、テツヤだけは「裸にオーバーオール」ではなく、ちょっとオシャレに着こなしてたみたいな。
さてさて、セットリストは以下のとおり。
バニーガール
たまご
8823
靴下
愛のしるし
メモリーズ・カスタム
けもの道
盛り上がる曲ばかり。この対バンにふさわしい古めの曲やロックな曲を少ない中にうまく取り混ぜてくれた感じだ。
いつもの曲間よりずっと短く進むから、疾走感も増してくる。途中のMCのとき、ボーカルが「ちょっと息切れ」って苦笑いしてたけど。
いつもより高めの男率。そんなフラカンファンもスピッツの登場を大歓声で迎えて、草食系スピッツ男ファン?よりも激しいリアクションで揺れていました。
「8823」「メモリーズ・カスタム」と「バニーガール」「たまご」をこんな短い時間で聴くと、「変わらないな」といつも思っている彼らの曲にも、やっぱりものすごい変遷があったんだなと感じる。今の曲はもちろん大好きだけど、こういうチープ感あふれる曲を忘れずにどんどん聴かせてくれ、と言わずにいられない。
「バニーガール」はライブハウスのオープニング曲にぴったりだと思う。
「靴下」はフラカンの曲、これギターの竹安さんとのジョイントでカバー。
竹安さんが言うには、最近あまりやらないしマニアックな曲という立ち位置らしいけど、いい歌詞だなあ。この歌詞でタイトルを「靴下」にしたってとこも。
草野っていつもそうだけど、人の曲を歌うときのほうがエモーショナル。今回はとくにキーの高い曲だということもあってか、サビの部分はいつもとは比較できないくらい(笑)セクシーでした。ケイスケさんが「よかった~。『ロビンソン』と交換して」って、意味不明なこと言ってたっけ。グレートさんからのツッコミもなかったような。
竹安さんのギターソロ、かっこよかった! スピッツの曲もライブもソロの部分って短いから、ソロの眺めているような雰囲気のメンバーがおかしかったな。
あとでケイスケさんから、「すいませんね、長かったでしょ」って。「あんまり長いんでリハですでに(スピッツが)苦笑い」とも。草野は「いやいや(そんなことはないけど)、ラストどうやって崎ちゃんに合図すんのかな、と思ってた」と。
打ち合わせで「竹安さんとのMCどうする?」と聞いたら、「しゃべらないキャラなんで」って。ホントに無口。でも、並んだところを見て、「違和感ないね」「昔からいるみたい」と田村+草野が言ってました。
バックの幕を草野が褒めたら、「全員酉年なんで(ニワトリが描いてあるの)」って。「じゃ、スピッツは羊にすればいいんだ。バンド名はイヌだけど」って。あら、けっこうしゃべってるじゃないですか、竹安さん。
「けもの道」は、いつ聴いてもかっこいいな。リフの尖った感じがロックです。イントロのベースは昨夜もうなっていました。テツヤも大きな口を開けて楽しそうに歌っていました(ここが好き)。
MCでは、今日のライブはZepp 東京だと思ってたと言うボーかリスト。間違って向こうに行ってたらゲストに出られたのかなと思って調べたら、玉木宏のライブだったとか。「俺だ~」と言って入っていくポーズをしてたけど、出演はできなかったでしょうね(笑)。
ライブ後はステージの袖でフラカンの二人を交えて「おしゃべり」。
ケイスケ「スピッツはメタル通ってきたでしょ」
崎ちゃん「通ってきた。いまでも気持ちはメタル」
ケイスケ「そういう匂い、するする」
マサムネ「俺もハイトーンって言われるけど、ケイスケくん、高いねえ」
ケイスケ「俺らがメタルとか聴いてたころって、ギターは速弾き、高い声って思ってたから」
そのついでにハーモニーの話になって、「(キーが高い)ケイスケ君のハモリはグレート?」と聞かれたグレート、適当にごまかす的な発言してたって。
ケイスケ「マサムネさんの今のTシャツとまるっきり同じやつ、家にある。グレーだけど」
マサムネ「あ、これ? 本屋(ビレッジバンガード)で買った」
ケイスケ「あー、俺も来てくりゃよかったー! 前の日に聞けばよかった!」
このTシャツって、AC/DCのツアーTシャツなのかな?
それでオーバーオールの話に行って、
テツヤ「俺も、オーバーオール着る?って聞こうかと思った」
グレート「俺はいつもそうだし(笑)」
ケイスケ「でもグレートとテツヤさんとは素材がちがう。テツヤさんはおしゃれ」
マサムネ「いや、素材はあんまりかわんない」
なんて感じがえんえんと続きました。
いい意味で、どこか肩の力の抜けた、でも熱い演奏が楽しかった。
★変わらない The ピーズ
ハルさん、相変わらず不思議な軽さと雰囲気でどんどんお客の心をつかんでいく。シンイチロウさんが不在の Theピーズ。
サイドステージに立った二人がすごく身近で、ちょっとドキッとしました。
セットリストは、
懐かしい「いちゃつく2人」「カラーゲ」(「クリスマスバージョン?」って)
「生きのばし」と「サイナラ」は新生The ピーズからのナンバーですね。
順番は記憶になし。これ以外にもやったかな? 不完全なんですみません。
この人の不思議な浮遊感は変わらない。これで40代半ば?は信じられない。多くのアーティストからのリスペクトを受けるこのバンドを顔です。
「なんか緊張しちゃうな」というつぶやきやら、訳のわからんコメントもはさみつつ、無防備なことばと曲を発信し続ける。
「スピッツとはいつ以来? ずっと昔? 緊張しちゃうな、まだ『カラーゲ』とかやってんの?とか言われそう」というようなことを。
隣のアビさんから「ロフトでやったよ」って(笑)。忘れてるんだ~。よかったら、ココ、見てください。私、昔は「ハル君」って言ってたんだよな。
フラカンのカバーは「発熱の男」。キーそのまんまで、ノドが破れそうだった(笑)。歌詞をとばしちゃったらしくて、フラカンの二人が登場したときに恐縮してたのがハルさんらしい。
「また来年も一緒にまわる?」「え、10年後まで待つ?」「いや、来年21周年で」「あれ、ピーズは結成何年?」「ウーン、23年? 忘れちゃった」なんて会話が。仲の良さが感じられるトーク。
ところで、この二人もオーバーオール。ハルさんはあびさんを見て、「なんでしんなにムチムチなの?」と笑い、あびさんはハルさんに「その胸板…」って。うす~い胸板です(笑)。
★全開だ! フラワーカンパニーズ
スピッツのライブあとのトークで田村君がグレートに「ライブ前なのにそのテンションって」と笑っていたけど、ホント、昨夜は最初から最後まで、ホストとして見事なプロ魂でした。
それでいて、以下のようなセットリストを150%くらいのパワーで披露してくれた。すごいバンドだな。で、軽妙な息の合ったしゃべりもすごいし。
恋をしましょう
Yes,Future
あの日見た青い空
はぐれ者讃歌
ポップステップヤング
アイム・オールライト
深夜高速
大人の子守唄
虹の雨あがり
ちょっと不明なところは人に教えてもらいました。それでも順番はあてにならないので、正確に知りたい方はほかのサイトでみてください。
オープニングですでにヒートアップ。マイクスタンドを水平に持って歌う姿がすでにお祭り。フラカンのライブの振りはいつ見てもバライティーに富んでて楽しい。お客をあおるボーカルが声だけじゃなく身体全体で歌っているかのようだ。サービス精神を優しさとあったかさがいつも漂う。突き放すことがないんだなと思う。
突き上げる声、太いサウンド。かっこいいです。ホール全体が揺れる。
「深夜高速」はやはり名曲。暴れながらも聴き入ってしまう。
MCでは、ゲストのバンドのことをいろいろ話していた。
「出てくれたから言うんじゃないけど、この2バンドは日本ですばらしいライブバンド」ってグレート。
スピッツは「曲の良さはもちろんなんだけど、ライブがすごい。CDと同じにやる。で、盛り上がる。これはなかなかできることじゃない」。さいたまアリーナで初めてワンマンを見て、再確認してくれたそうだ。
10年くらい前に「マサムネさんに、フラカンってドメスティックだな」と言われ、意味はわからないけど「かっこいい」という意味だと思ってたとケイスケ(前にもそんなこと言ってたな)。で、最近調べてわかったと。
「えーっと、内省的? 内向的?」に、グレートが「土臭いっていうようなことだよ」と。
The ピーズは「鉄壁のリズム感! 酒を飲みながら聴きたいバンド。外国でやあってほしい」。
「でもやらないだろうな、ハルさん、飛行機嫌いだから。北海道でやったときも、ひとりだけ仙台から電車で来た」ってケイスケさん(笑)。
終始、うれしい気持ちを表現してくれて、それがお客にも十分に伝わるパフォーマンスだった!
★エルビスとトナカイも加わって
アンコール。そりゃ、やってくれるでしょ。このメンツがそろったんだし、ステージにはたくさんのマイクがセットされたし…。
ケイスケさんの声に呼ばれて、まずスピッツ。黄色の鮮やかなTシャツを着たテツヤに目を奪われてたら、客席から驚きと笑い声。前の女性二人が「かわいい~」って。
あのボーカルがトナカイのかぶり物です。普通に出てくるところが、ある意味すごい? 動くたびに、トナカイの耳が揺れる(笑)
せっかく渋谷に着たからパルコで買ってきた、と。
ハルさんが笑い転げて(「北の国から」の「ルルル~」やってた? キタキツネじゃないっつうの!)、「大丈夫っすか。それより俺、これをパルコで買うマサムネさんが見たかった」って。ホント(笑)。
「領収書は『スピッツで』とか?」には、「そうゆうときは『草野』で」って(笑)。
トナカイはかぶったものの、別に表情も動きも普段とかわりなく。そこが彼らしいのですが、それを知らないフラカンファンにはどううつったのでしょうか。」それが知りたい。
その点、パフォーマー、あびさんはすごい。エルビスさながらの白い衣装(袖にビロビロがたくさんついてるやる。「エルビス・オン・ステージ」で着てた衣装)で、華麗に動き回るんだもの。ギターなんか持たないで(笑)。もみあげは油性マーカーとか。
衣装代の話になって、ハルさんが「領収書、『草野』できってもらったら」なんて。
セッションはもちろん「冬の盆踊り」。これで盛り上がらないわけはない。
ひょっとしてすでに酔っているのか?ハルさんは草野のトナカイを見て笑いながらフニャフニャの踊り。草野はギターを抱えて「ヨサホイ!」のところだけマイクに近づく。ソロのとき、妙に野太い声が聞えて新鮮だった。暴れてこんがらがったあびさんのビロビロを解いている草野の姿が愉快でした。
それぞれのセッション。ベースは仲良しグレート+田村でかっこよく楽しそう!
ドラムセッションでは、熱く演奏する小西さんを優しく笑顔で見ながら、タイトな演奏を披露した崎ちゃんがかっこよかった~(ココで、小西+崎山のステキなツーショットが見られる)。
ギターセッションは、ギターをもたないあびさんのパフォーマンスにもっていかれましたが(笑)、竹安さんもテツヤも楽しそうでした。シャイなテツヤっも垣間見られましたが。
何度も何度も「ありがとう」「胸がいっぱい」を繰り返して、最初のアンコールは終わり。
ホントに終わりかと思って帰りかけたし、係の人の声も聞えたけど、途中から怒ったフラカンファンの拍手。
どーかな、と思ってたけど、もう一度戻ってきてくれました。
「あれだと、あびさんの印象だけで終わっちゃいそうで」って。
「こんな機会はそうそうない。でも来年もやりたいね。今日の打ち上げでマサムネさんとハルさんにまた頼めばいいんだ」とハルさん。
グレートがすかさず、「マサムネは飲ませればいいから」って。そう言えば JAPANの編集者の「飲ませたほうがおもしろい」発言あったし、本人も「飲むと気が大きくなってホラふきになることもあり」とか言ってたっけ。
正真正銘のラストナンバーは、「サヨナラBABY」。
最後まで熱く全開のフラカンに感動と感謝!!
フラワーカンパニーズ
結成20周年、ほんとうにおめでとう!
すみません。
またまたとりとめのないレポになってしまいました。
フラカンのおめでたいお祭りってことでご容赦ください。
【追加】
そうそう、どうでもいいことですが、スピッツはやっぱりどこにいてもスピッツですねえ(当たり前だ!)。
インディーズの頃は、私の記憶ではもうちょっとはお客を煽ってたような気もするけど、どうだったんだろう。
ブレイクせずにいたら、ライブハウス中心に堅実はツアーを続けていそうだけど、もしそうだったら、もうちょっと貪欲に前に出て、「他のバンドに負けないぞ」くらいの気概を見せてたのかしら。それとも今と変わらぬシャイなバンドのままで、ちゃんとその位置をつくりあげてたかな。
そういうことを想像してみるのもちょっとおもしろい。
【訂正】
●トナカイのかぶり物の購入場所
「パルコ」じゃなく「ハンズ」
●微妙に揺れてたのは,
トナカイの「耳」じゃなく「角」
ま、どうでもいいことですが…。
★ココで、JAPANの兵庫氏のレポ見られます。
(だけど最近は、ツアー初日でもレベル高いと思うけどなあ…)
【しつこく追加】
今若い友人のY子さんよりメール(彼女もこのライブ行ってます)。
「フラカンのイオンのインストの話がおもしろかったですね」と。
ああ、と思い出した。そうだ、このMCがいちばんおもしろかったんだっけ。
ケイスケさんが「イオンに行ったことあります? あそで流れるインストはすごい」って。ニルヴァーナが流れたりするらしい。「テンテン」だか「ペンペン」だかで客やグレートに伝えようとするんだけど,「どんな曲だよ」って。
「ニルヴァーナの曲で購買意欲あがるか?」みたいなことも言ってたっけ。
たしかにそうだ…。
このMCはもっとおもしろくて笑っちゃったんだけど、うまく再現できてません(汗)。
ほんとに,これで以上。
Y子さん、ありがとう!
2009.12.16 19:13
●Theピーズブログでエルビス(笑)が…。ココからどうぞ!
●ココからは、クワハラさんのブログへ
(2009年12月12日 at Shibuya O-East)
フラワーカンパニーズが不定期開催している 「人間の爆発」。結成20周年の今年はこれ一本らしい。
昨日の雨もすっかりあがり、異常に暖かい東京の午後。週末に都心は基本的に No thank you. だけど、フラカンとスピッツと2人ピーズ(シンイチロウさんはピロウズのツアー中らしい)に会えるなら、文句なんてもったいない…。
このライブハウスはZeppよりも狭くて奥行きもあまりなくて、でもそれなりに人が入って、いいなといつも思う。
★ライブハウスのスピッツはいい!
えーと、なんだか最初からダサめな見出しですが…。
最近は例のDVD三昧(って、まだ通しでは2回しか見てないんだけど)で、アリーナでのオーラみたいなのに感動していたのですが、「基本はライブハウス」的なメンバーのたまの発言にもあるように、こういうところに立っているときのこのバンドの匂いはものすごく自然でいいぞ、と改めて。
この対バンの実現は、ロックロックかスピッツ20周年のときの打ち上げで、草野が「フラカンの20周年のとき、出るよ」と言ったのがきっかけだったとか。
田村が言うには、「酔った草野がフラカンの(飲みの)中に入って、戻ってきたら『出ることになったから』って」。田村君、「ええーっ」てな表情していました。
ケイスケさん、グレートさんいわく、「飲みの席での発言が実現することはあんまりないから」。メンバーだけじゃ決められない諸々の事情があるんだそうです。グレートさんが、その後急いでその話を進めた、みたいなこと言ってたっけ。
で、ライブ。ケイスケ+グレートのMC(アジカンのナノムゲンのときの彼らも初々しいMC進行だったけど、こっちはもうベテランだから、お笑いも負けそうなスピード感?あふれる進行)(笑)に呼ばれてメンバー登場。
草野は(ショッキング?)ピンクのTシャツ。オーバーオールは田村君かと思ったら、われらがファッションリーダー、テツヤでした。昨夜はオーバーオール率が高くて、ピーズの二人もそうだったんだけど、テツヤだけは「裸にオーバーオール」ではなく、ちょっとオシャレに着こなしてたみたいな。
さてさて、セットリストは以下のとおり。
バニーガール
たまご
8823
靴下
愛のしるし
メモリーズ・カスタム
けもの道
盛り上がる曲ばかり。この対バンにふさわしい古めの曲やロックな曲を少ない中にうまく取り混ぜてくれた感じだ。
いつもの曲間よりずっと短く進むから、疾走感も増してくる。途中のMCのとき、ボーカルが「ちょっと息切れ」って苦笑いしてたけど。
いつもより高めの男率。そんなフラカンファンもスピッツの登場を大歓声で迎えて、草食系スピッツ男ファン?よりも激しいリアクションで揺れていました。
「8823」「メモリーズ・カスタム」と「バニーガール」「たまご」をこんな短い時間で聴くと、「変わらないな」といつも思っている彼らの曲にも、やっぱりものすごい変遷があったんだなと感じる。今の曲はもちろん大好きだけど、こういうチープ感あふれる曲を忘れずにどんどん聴かせてくれ、と言わずにいられない。
「バニーガール」はライブハウスのオープニング曲にぴったりだと思う。
「靴下」はフラカンの曲、これギターの竹安さんとのジョイントでカバー。
竹安さんが言うには、最近あまりやらないしマニアックな曲という立ち位置らしいけど、いい歌詞だなあ。この歌詞でタイトルを「靴下」にしたってとこも。
草野っていつもそうだけど、人の曲を歌うときのほうがエモーショナル。今回はとくにキーの高い曲だということもあってか、サビの部分はいつもとは比較できないくらい(笑)セクシーでした。ケイスケさんが「よかった~。『ロビンソン』と交換して」って、意味不明なこと言ってたっけ。グレートさんからのツッコミもなかったような。
竹安さんのギターソロ、かっこよかった! スピッツの曲もライブもソロの部分って短いから、ソロの眺めているような雰囲気のメンバーがおかしかったな。
あとでケイスケさんから、「すいませんね、長かったでしょ」って。「あんまり長いんでリハですでに(スピッツが)苦笑い」とも。草野は「いやいや(そんなことはないけど)、ラストどうやって崎ちゃんに合図すんのかな、と思ってた」と。
打ち合わせで「竹安さんとのMCどうする?」と聞いたら、「しゃべらないキャラなんで」って。ホントに無口。でも、並んだところを見て、「違和感ないね」「昔からいるみたい」と田村+草野が言ってました。
バックの幕を草野が褒めたら、「全員酉年なんで(ニワトリが描いてあるの)」って。「じゃ、スピッツは羊にすればいいんだ。バンド名はイヌだけど」って。あら、けっこうしゃべってるじゃないですか、竹安さん。
「けもの道」は、いつ聴いてもかっこいいな。リフの尖った感じがロックです。イントロのベースは昨夜もうなっていました。テツヤも大きな口を開けて楽しそうに歌っていました(ここが好き)。
MCでは、今日のライブはZepp 東京だと思ってたと言うボーかリスト。間違って向こうに行ってたらゲストに出られたのかなと思って調べたら、玉木宏のライブだったとか。「俺だ~」と言って入っていくポーズをしてたけど、出演はできなかったでしょうね(笑)。
ライブ後はステージの袖でフラカンの二人を交えて「おしゃべり」。
ケイスケ「スピッツはメタル通ってきたでしょ」
崎ちゃん「通ってきた。いまでも気持ちはメタル」
ケイスケ「そういう匂い、するする」
マサムネ「俺もハイトーンって言われるけど、ケイスケくん、高いねえ」
ケイスケ「俺らがメタルとか聴いてたころって、ギターは速弾き、高い声って思ってたから」
そのついでにハーモニーの話になって、「(キーが高い)ケイスケ君のハモリはグレート?」と聞かれたグレート、適当にごまかす的な発言してたって。
ケイスケ「マサムネさんの今のTシャツとまるっきり同じやつ、家にある。グレーだけど」
マサムネ「あ、これ? 本屋(ビレッジバンガード)で買った」
ケイスケ「あー、俺も来てくりゃよかったー! 前の日に聞けばよかった!」
このTシャツって、AC/DCのツアーTシャツなのかな?
それでオーバーオールの話に行って、
テツヤ「俺も、オーバーオール着る?って聞こうかと思った」
グレート「俺はいつもそうだし(笑)」
ケイスケ「でもグレートとテツヤさんとは素材がちがう。テツヤさんはおしゃれ」
マサムネ「いや、素材はあんまりかわんない」
なんて感じがえんえんと続きました。
いい意味で、どこか肩の力の抜けた、でも熱い演奏が楽しかった。
★変わらない The ピーズ
ハルさん、相変わらず不思議な軽さと雰囲気でどんどんお客の心をつかんでいく。シンイチロウさんが不在の Theピーズ。
サイドステージに立った二人がすごく身近で、ちょっとドキッとしました。
セットリストは、
懐かしい「いちゃつく2人」「カラーゲ」(「クリスマスバージョン?」って)
「生きのばし」と「サイナラ」は新生The ピーズからのナンバーですね。
順番は記憶になし。これ以外にもやったかな? 不完全なんですみません。
この人の不思議な浮遊感は変わらない。これで40代半ば?は信じられない。多くのアーティストからのリスペクトを受けるこのバンドを顔です。
「なんか緊張しちゃうな」というつぶやきやら、訳のわからんコメントもはさみつつ、無防備なことばと曲を発信し続ける。
「スピッツとはいつ以来? ずっと昔? 緊張しちゃうな、まだ『カラーゲ』とかやってんの?とか言われそう」というようなことを。
隣のアビさんから「ロフトでやったよ」って(笑)。忘れてるんだ~。よかったら、ココ、見てください。私、昔は「ハル君」って言ってたんだよな。
フラカンのカバーは「発熱の男」。キーそのまんまで、ノドが破れそうだった(笑)。歌詞をとばしちゃったらしくて、フラカンの二人が登場したときに恐縮してたのがハルさんらしい。
「また来年も一緒にまわる?」「え、10年後まで待つ?」「いや、来年21周年で」「あれ、ピーズは結成何年?」「ウーン、23年? 忘れちゃった」なんて会話が。仲の良さが感じられるトーク。
ところで、この二人もオーバーオール。ハルさんはあびさんを見て、「なんでしんなにムチムチなの?」と笑い、あびさんはハルさんに「その胸板…」って。うす~い胸板です(笑)。
★全開だ! フラワーカンパニーズ
スピッツのライブあとのトークで田村君がグレートに「ライブ前なのにそのテンションって」と笑っていたけど、ホント、昨夜は最初から最後まで、ホストとして見事なプロ魂でした。
それでいて、以下のようなセットリストを150%くらいのパワーで披露してくれた。すごいバンドだな。で、軽妙な息の合ったしゃべりもすごいし。
恋をしましょう
Yes,Future
あの日見た青い空
はぐれ者讃歌
ポップステップヤング
アイム・オールライト
深夜高速
大人の子守唄
虹の雨あがり
ちょっと不明なところは人に教えてもらいました。それでも順番はあてにならないので、正確に知りたい方はほかのサイトでみてください。
オープニングですでにヒートアップ。マイクスタンドを水平に持って歌う姿がすでにお祭り。フラカンのライブの振りはいつ見てもバライティーに富んでて楽しい。お客をあおるボーカルが声だけじゃなく身体全体で歌っているかのようだ。サービス精神を優しさとあったかさがいつも漂う。突き放すことがないんだなと思う。
突き上げる声、太いサウンド。かっこいいです。ホール全体が揺れる。
「深夜高速」はやはり名曲。暴れながらも聴き入ってしまう。
MCでは、ゲストのバンドのことをいろいろ話していた。
「出てくれたから言うんじゃないけど、この2バンドは日本ですばらしいライブバンド」ってグレート。
スピッツは「曲の良さはもちろんなんだけど、ライブがすごい。CDと同じにやる。で、盛り上がる。これはなかなかできることじゃない」。さいたまアリーナで初めてワンマンを見て、再確認してくれたそうだ。
10年くらい前に「マサムネさんに、フラカンってドメスティックだな」と言われ、意味はわからないけど「かっこいい」という意味だと思ってたとケイスケ(前にもそんなこと言ってたな)。で、最近調べてわかったと。
「えーっと、内省的? 内向的?」に、グレートが「土臭いっていうようなことだよ」と。
The ピーズは「鉄壁のリズム感! 酒を飲みながら聴きたいバンド。外国でやあってほしい」。
「でもやらないだろうな、ハルさん、飛行機嫌いだから。北海道でやったときも、ひとりだけ仙台から電車で来た」ってケイスケさん(笑)。
終始、うれしい気持ちを表現してくれて、それがお客にも十分に伝わるパフォーマンスだった!
★エルビスとトナカイも加わって
アンコール。そりゃ、やってくれるでしょ。このメンツがそろったんだし、ステージにはたくさんのマイクがセットされたし…。
ケイスケさんの声に呼ばれて、まずスピッツ。黄色の鮮やかなTシャツを着たテツヤに目を奪われてたら、客席から驚きと笑い声。前の女性二人が「かわいい~」って。
あのボーカルがトナカイのかぶり物です。普通に出てくるところが、ある意味すごい? 動くたびに、トナカイの耳が揺れる(笑)
せっかく渋谷に着たからパルコで買ってきた、と。
ハルさんが笑い転げて(「北の国から」の「ルルル~」やってた? キタキツネじゃないっつうの!)、「大丈夫っすか。それより俺、これをパルコで買うマサムネさんが見たかった」って。ホント(笑)。
「領収書は『スピッツで』とか?」には、「そうゆうときは『草野』で」って(笑)。
トナカイはかぶったものの、別に表情も動きも普段とかわりなく。そこが彼らしいのですが、それを知らないフラカンファンにはどううつったのでしょうか。」それが知りたい。
その点、パフォーマー、あびさんはすごい。エルビスさながらの白い衣装(袖にビロビロがたくさんついてるやる。「エルビス・オン・ステージ」で着てた衣装)で、華麗に動き回るんだもの。ギターなんか持たないで(笑)。もみあげは油性マーカーとか。
衣装代の話になって、ハルさんが「領収書、『草野』できってもらったら」なんて。
セッションはもちろん「冬の盆踊り」。これで盛り上がらないわけはない。
ひょっとしてすでに酔っているのか?ハルさんは草野のトナカイを見て笑いながらフニャフニャの踊り。草野はギターを抱えて「ヨサホイ!」のところだけマイクに近づく。ソロのとき、妙に野太い声が聞えて新鮮だった。暴れてこんがらがったあびさんのビロビロを解いている草野の姿が愉快でした。
それぞれのセッション。ベースは仲良しグレート+田村でかっこよく楽しそう!
ドラムセッションでは、熱く演奏する小西さんを優しく笑顔で見ながら、タイトな演奏を披露した崎ちゃんがかっこよかった~(ココで、小西+崎山のステキなツーショットが見られる)。
ギターセッションは、ギターをもたないあびさんのパフォーマンスにもっていかれましたが(笑)、竹安さんもテツヤも楽しそうでした。シャイなテツヤっも垣間見られましたが。
何度も何度も「ありがとう」「胸がいっぱい」を繰り返して、最初のアンコールは終わり。
ホントに終わりかと思って帰りかけたし、係の人の声も聞えたけど、途中から怒ったフラカンファンの拍手。
どーかな、と思ってたけど、もう一度戻ってきてくれました。
「あれだと、あびさんの印象だけで終わっちゃいそうで」って。
「こんな機会はそうそうない。でも来年もやりたいね。今日の打ち上げでマサムネさんとハルさんにまた頼めばいいんだ」とハルさん。
グレートがすかさず、「マサムネは飲ませればいいから」って。そう言えば JAPANの編集者の「飲ませたほうがおもしろい」発言あったし、本人も「飲むと気が大きくなってホラふきになることもあり」とか言ってたっけ。
正真正銘のラストナンバーは、「サヨナラBABY」。
最後まで熱く全開のフラカンに感動と感謝!!
フラワーカンパニーズ
結成20周年、ほんとうにおめでとう!
すみません。
またまたとりとめのないレポになってしまいました。
フラカンのおめでたいお祭りってことでご容赦ください。
【追加】
そうそう、どうでもいいことですが、スピッツはやっぱりどこにいてもスピッツですねえ(当たり前だ!)。
インディーズの頃は、私の記憶ではもうちょっとはお客を煽ってたような気もするけど、どうだったんだろう。
ブレイクせずにいたら、ライブハウス中心に堅実はツアーを続けていそうだけど、もしそうだったら、もうちょっと貪欲に前に出て、「他のバンドに負けないぞ」くらいの気概を見せてたのかしら。それとも今と変わらぬシャイなバンドのままで、ちゃんとその位置をつくりあげてたかな。
そういうことを想像してみるのもちょっとおもしろい。
【訂正】
●トナカイのかぶり物の購入場所
「パルコ」じゃなく「ハンズ」
●微妙に揺れてたのは,
トナカイの「耳」じゃなく「角」
ま、どうでもいいことですが…。
★ココで、JAPANの兵庫氏のレポ見られます。
(だけど最近は、ツアー初日でもレベル高いと思うけどなあ…)
【しつこく追加】
今若い友人のY子さんよりメール(彼女もこのライブ行ってます)。
「フラカンのイオンのインストの話がおもしろかったですね」と。
ああ、と思い出した。そうだ、このMCがいちばんおもしろかったんだっけ。
ケイスケさんが「イオンに行ったことあります? あそで流れるインストはすごい」って。ニルヴァーナが流れたりするらしい。「テンテン」だか「ペンペン」だかで客やグレートに伝えようとするんだけど,「どんな曲だよ」って。
「ニルヴァーナの曲で購買意欲あがるか?」みたいなことも言ってたっけ。
たしかにそうだ…。
このMCはもっとおもしろくて笑っちゃったんだけど、うまく再現できてません(汗)。
ほんとに,これで以上。
Y子さん、ありがとう!
2009.12.16 19:13
●Theピーズブログでエルビス(笑)が…。ココからどうぞ!
●ココからは、クワハラさんのブログへ