隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

サルたちとの出会い~高取山・仏果山

2018年10月28日 14時47分27秒 | 私のPLACE(含・旅行記、山記録)

2018.10.28(日)





 期待したほどの青空には恵まれなかったけれど、静かな秋の山歩きを楽しんできました。
 ちょっとしたハプニングもありつつ・・・ですが。
 山行記録としてはあまり親切ではないし正確さにも欠けるので、ちょっとした記録として読んでいただければ。


2018.10.26(金)
 天気 曇りときどき晴れ。日中の気温20℃前後

 交通
   小田急電鉄と神奈中バスの「宮ケ瀬ハイキングパス」(ココ)を利用。
    (小田急線の往復と宮ケ瀬ダム付近のバスに利用) 
  バス
   小田急線本厚木駅~仏果山登山口(宮ケ瀬行き) 時刻表
   半原~小田急線本厚木駅 時刻表
  

 行程(タイムは休憩含む)
  仏果山登山口バス停~宮ケ瀬越(80分)~高取山(15分)~(宮ケ瀬越を経て)仏果山(40分)~半原中央林道渡る(30分)~高取山への分岐(25分)~半原神社(25分)


 まずは、通勤時間タイムとはいえ、小田急線の下りの混み方に驚く。私のよく使う私鉄では、下りはもう少しすいてるなあ。
 本厚木駅北口のローソン前に、宮ケ瀬行きのバスの乗り場あり(5番)
 土日は大勢のザック姿が列を作っているというが、この日は皆無?(土山峠で下車された男性登山客あり)。一般の方も数名。
 市街地を進み、最後の20分くらいは道路が高度をかせいでくれる感じ。半原よりもこちら側のほうが登り始めの標高が100m以上高いというのは魅力だ。
 土山峠のバス停からは、左手に宮ケ瀬湖の深緑色の湖面が美しい。
 
 次のバス停、仏果山登山口で下車。バス停付近の登山口の階段から登り始める。
 すぐのところに登山届のポストとヤマビルよけのスプレイ(空だったけど)。もう10月だから大丈夫だと思うけれど、最近の丹沢は以前にもましてヤマビルの話題をよくきく(最高峰が蛭ヶ岳だし、水源の森で、そういう地形も関係しているのかな)。
 はじめは植林された杉の木々の中、適度な勾配で進む。台風の影響でかなりの枝やまだ緑の葉がそこここに。半原からの入り口は通行できないところも一時あったようで、う回路が紹介されていたっけ、と思い出す。
  
 
 こちらはそれほどでもないが、全行程で明らかに新しい倒木が道をふさいでいるところが数か所あった。
 一度の休憩で宮ケ瀬越着。手前の階段はちょっとキツイ登り(急登というほどではない)。
 「快晴」という一昨日の天気予報ははずれて曇り空だけど、ときどき射す陽射しが気持ちよく、それでも私は大汗をかく。

 
 そういえば、上のようなデカイ松ぼっくり?を全行程で限りなく見かけたんだけれど(その数はハンパじゃない)、これは何の木からおちたんだろう。帰ってから調べたんだけれど、似たようなのがいろいろあって結局不明。
 歩きながら、内心「ウ○コみたいだな」なんて。

 宮ケ瀬越から左手に進み、まずは高取山へ。小さな鞍部を越えて登ると、高取山ピーク。
 北側は開けていて、高尾山~景信山の山並みや相模原?方面の街が広がっていて、低山だからこそ味わえる下界の光景にちょっと息をのむ。
 ピークには古いベンチやテーブルが配置されていて、その中央にそびえる鉄骨の展望台(仏果山にも同じようなものがある)。
 「無粋な・・・」と最初は思ったけれど、昇ってみたら360度の景観に感動して、ピークに建ててくれた方々の労力に感謝してしまった(-_-;)。
 空には重い雲が広がって入るけれど、そこでの解放感は満足の極み。
 
 
 北東側の展望。手前は愛川から田代あたりの集落かと思われるが、遠くにかすんで見えるのは相模原から八王子などに続く市街地。


 
 これもわかりにくいけれど、手前の山の薄く大きく△に伐採?されたあたりの遠景にかすんで見えるのが景信山、そこから東へ続いたあたりにきっと高尾山もあるのだろう(あの山は本当に特徴がなくて、外からなかなか見分けられない)。


 
 西側の展望。画面右端から登り始める尾根の最初のピークは丹沢主脈(蛭ヶ岳~丹沢山~塔ヶ岳)の通じる、焼山ではないか?
 残念ながら、丹沢主脈の稜線はこの日、雲に隠れていたけれど。

 
 でも南側にはなかなか立派な大山と、その西側(画面では右のほう)に鞍部をはさんで二ノ塔~三ノ塔の稜線が見える。
 晴れていれば、その右に塔ヶ岳~丹沢山~蛭ヶ岳が並ぶ山々が続いているのを確認できたんだけど。昔、弟と歩いた、ちょっと大変だった記憶がよみがえる。

 ピークで昼食をとり(たった一人の登山客も早々に宮ケ瀬ダムのほうへ出発してしまって静かだ)、宮ケ瀬越まで戻って、仏果山へ向かう。
  
 宮ケ瀬越を通過して5分くらいしたところ。こんなのんびりした道を進んで、ちょっと開けたところに出たら、何やらガサガサを木々が揺れる不穏な気配と音。
 ん? なんだ? と思ったら前方にでっかい山ザルの赤ら顔。
 「こっちを見てるよ!」と言うまでもなく、はっきりを目が合ってしまったではないか。
 ドキッとしたすぐあとに、あちこちで「ガサガサ ガサガサ」。
 いるよ、いるよ、数匹のサル軍団。小さめの子ザルもこっちを見ている。前方の登山道に3匹、周辺に何匹か・・・。
 戻ろうよ、襲われたら何されるか・・・。
 えー、だけど、仏果山にまだ登ってないのに~。
 というせめぎ合いの中、子ザルがこっちに歩いてきた!
 「まだ仏果山に登ってないのに~」なんて思いはどこかにふっとんで、「帰ろう帰ろう、登山口まで下って帰ろう」の心境になった私。
 少し戻り始めると、宮ケ瀬越からやってきた20代後半くらいの男性。
 「サルがいます!」
 「え~!」
 その「え~!」は驚きではなく「やっぱり出ちゃった?」という軽い意味合いのような感じ。
 「宮ケ瀬ダムあたりに結構サルが下りてくてるんですよ。あっちは身長が高い人間を怖がってるんだから大丈夫です。いざとなったらジャンパーでも着て、バサバサ!と脅かしてやればいいですよ」
 と、鳥がはばたくように手を大きく広げて笑う。明るい青年だ。
 「え~、こっちが威嚇するの? できないよ~」と迷っているコチラを置いて、飄々と前に進んでいく。少しして、前方から「フォー!」「フォー!」という叫び声が2回聞こえてくる。
 あの青年が威嚇している声なのか、サルが興奮している鳴き声なのか、わからない。
 どうしようかと迷っていたら、前方から初老の単独行の男性がゆっくり歩いてくる。
 「サルがいませんでしたか」
 というこちらからの問いかけに、笑みを浮かべて、
 「いましたいました。でも大丈夫ですよ。静かにふつうに歩いていれば何もしません。そのうち、どこかに移動していくでしょうけど」
 「大丈夫なんですか」
 「大丈夫です」
 その落ち着いた言い方にどんなに安心したか! 
 やっぱりここまで来たんだから行こうじゃないか!ということにすぐに決定。
 サルはまだいたし、さっき通った梯子段の脇の岩にボスざるみたいなのがでんと座って動かない。
 「目を見るな。目を合わせるな」という合言葉を小声で繰り返しつつ、ボスザルくんの脇1mのところを通り過ぎる。
 ホントだ! あの男性の言っていたとおり、何もしないし動きもしなかった!
 そのあとはちょっとペースをあげて(やっぱり怖いし)、仏果山のピークまで。
 ピーク手前は岩の登りなどがあるが、別に危険ではなく、ロープなども設置されている。
 宮ケ瀬越から20分くらいで着くところを、サル遭遇、戻る? のせめぎあいでかなり時間をかけてしまった(-_-;)。
 クマよけの鈴はずっと鳴っていたけれど、サルに出会うとは・・・。

 仏果山のピークは高取山のそれよりは狭く、それでも豊富なテーブルとベンチ。中高年の女性パーティー6名とあいさつを交わす。土山峠から入り、宮ケ瀬湖まで歩くとか。豪華な昼食が並んでいる。こっちとは大違いだ。
 そしてこちらも展望台! 360度の展望。
 
 
 さっきまでいた高取山。画面ではわかりにくいけれど鉄塔の展望台が見える。
 その右奥に大きく立派にみえるのが石老山。あの向こうが相模湖なんだな。

 ここから経ヶ岳を経由して半僧坊前のバス停に下りるコースも考えたけれど、サル騒ぎで勝手に騒いだので(理由にならないけど)、半原への下山を決める。
 最初は急な下りをただただ下りていく感じ。途中から無残に伐採されたような荒れた場所も通りつつ、ひたすら。
 林道を横切り、また下りが続く。シカの柵があらわれ、破れて効果があるの?と思われる扉を過ぎ、高取山への分岐に下り立つ。
 
 ここからは舗装道路。
 集落の中を歩き、頭上高く走る国道412号線をくぐり、「ホタルの里」の看板がそこここに立つ沢沿いの道を行く。ホタルの養殖をしているというきれいなせせらぎを過ぎ、立派な半原神社の脇に出ると、目の前の道路の正面に撚糸組合前のバス停。
 (半原にはこんな歴史と産業が・・・ココ
 今回はいつもと異なり、それほどの疲労感もなくちょっと物足りない気持ちもないことはないけれど、サル遭遇伝説(笑)もうまれ、展望にも恵まれ、いい山歩きだった。
 出会う人が少なくて、それも驚き。
 サル遭遇のところでは偶然とはいえ、二人の登山客に会えたこともラッキーだったな。誰にも会わなければ引き返していたヘタレな私たちです。



 神社の脇でバスの時間を調べていたら、「こんにちは~」と地元の小学生の女の子二人。
 すぐ先に始発の半原のバスターミナルがあることを教えてくれる。
 彼女たちの後方を歩いていたら、出会う人がみんな、「お帰り~」「今日は何した?」と話しかけ、女の子たちもそれに応じている。
 山の帰りにこんなほっこり風景を見ることができて、気持ちもいっそう穏やかになる。

 半原始発のバスに揺られること50分で本厚木駅前到着。
 乗客はすべて合わせて10名足らず。途中まではけっこう狭い道路をジグザクに大型バスが進んでいく。
 車でなくてよかったなあ、などと思いながら。
 暗くなるころに小田急線に乗り、途中下車でたらふく食べて呑んで、帰宅。

 今年の秋は11月も12月も山歩きしてみようかと、そんなことを思いつつの帰宅路でした。
 読んでくださって
ありがとう!


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