2024.09.18(水)
昨夜読み終えた『黄色い家』。
最近読み終えたのが『HHhH プラハ、1942年』だったので、違うおもしろさを堪能した。
(『HHhH プラハ、1942年』については誰かと語りたい。私の感想はどうなんだろう)
『夏物語』にも通じる、圧倒的な筆力。
個人的にはできるだけ余計なものを削って。そこ!という表現を連ねた文章というか読み物が好きなのだが(そんなことを言いつつ、自分が書く文章は無駄だらけで悲しいんだけど)。
でも川上未映子さんの最近の作品のあらゆる心情や揺れるものを盛り込んで盛り込んで・・・という作品を一気に読み進めて、疲れ切って目を上げたときの疲労感がちょっと麻薬・・・だ。
主人公、花と、彼女がかかわりを持つ人々が、その発言や行動を通して「息をしている、ちょっと厄介な、でもどこか気になる」人物としていつの間にか私の前で暮らし始める。
悲壮感漂う主人公の日常はどこか破滅的で関わりたくない種類のめんどくささなんだけれど、生きることへの粘り強さ、しつこさ、どこか運の良さもちりばめられて、そして不安や危なっかしさをたっぷり感じさせつつ、私たちを(いや、私を)前に向かせる。
それを「光を感じるラスト」と言えばいいんだろうか。
その先を歩いていくであろう主人公の姿をどこかで覗いていたいような、でももうここらで離れようかな、とも思わせる・・・、それだけ大変な年月を付き合わされたわけで。
いくつになっても、生きている実感を必需品として確保していたいものだ・・・などと思っている。
『空の飛び方 30th Anniversary Edition』がポストに届いていた。
まだ聴いていないけれど、あの『空の飛び方』と並べて画像にしようと思ったら、「CD棚に見当たらない」!
探したけれど・・・ない。
ん?と思い出して、ためしに友人に連絡してみたら、コロナ前に貸してそのままになっていた。
あの紫?地のスピッツロゴと今回の黄色で統一された感のある?ロゴを並べてみたかったのに。
今日も暑かったなあ。
北海道に旅行中の知り合いから、車窓からの利尻富士の写真が送られてきた。
車窓の海の上に、見覚えのある山影が神秘的だ。
身軽になって旅に出たいなあ。
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