2023.10.08(日)
昨日は、秋空に夏の疲れが見える街路樹が揺れる朝。
近くの小学校や中学校が運動会で、ラジオ体操の音楽や応援合戦の太鼓の音が風に乗って流れてくる。
運動会・・・、めんどくせーなあという生徒や、行事をやっている余裕はありませぬという教師もいるだろう。こういう行事があると学校に行きたくなくなるという子どももいるかもしれない。
そういう空気も感じつつ、ただの通行人であり、近所の無責任な住人である私は、なぜかあの音や空気に力をもらったらしくて、テンションがちょっと上がったのだ。
一転して、今日は少し肌寒い。
外を歩いてきたけど、うっすら汗をかいただけで、これもなんだか寂しいぞ。勝手なもんだけど。
冬へ向かうこれからの季節は、人生の最期の日までの嫌な覚悟の時間のように思えて、毎年、急ぎ足で走り去りたくなる。
今年は少し改めて、ゆっくりやってみるかな。できれば・・・。
そんなときに聴いたスピッツのアルバム『醒めない』が心をユサユサ揺らす。
夏は、『ひみつスタジオ』のヘビーローテーションから昔の洋楽ロック三昧だったけれど、ひさびさに聴くこのアルバムは、私の心に刺さる、気持ちよく刺さる曲ばかりだ。
1曲目の「醒めない」とラストの「こんにちは」で、パンクを根っこにもつロックバンドである彼らの不器用な一筋が今も健在であることがうれしい。
「みなと」が震災をテーマにした曲であるかどうかはおいておくとしても、この曲のボーカルの声の美しさと歌詞の深さに、会えなくなった人たちが蘇って、心が不思議に落ち着くことがあるのは事実だ。
「ハチの針」はライブで聴くほうが好きだけど、「ヒビスクス」の健気な潔さと広がる世界観は音源のサウンドでも十分に伝わる。美しい曲だなあ。
「グリーン」の疾走感と「ブチ」のキュートさ、「SJ」の高揚・・・。
今日も聴きながら書いている。
誰かが言っていたけれど、彼らの曲には、サウンドでも歌詞でも、聴くたびに新たな発見があって、それが楽しい。
古い曲にもそんなお宝が隠れていたりする。
だからスピッツファンはやめられない。
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