2022.12.18
「ロック大陸漫遊記」
FM TOKYO
12月も第4週。
(2022年も末期・・・)
さてさて,「ダメージデニム」の話題から。今では,「トレンドというより,定番のファッション」。
草野くんが若いころは、「パンクロッカーが履くもの」。
「たぶん、もともとは、履き倒したGパンの擦れているところや破けたところがカッコよくて、わざとこすったりして作った」のがはじまり? 「そういうのをヴィヴィアン・ウエストウッドたちが取り入れたのかな」
草野くんも「パンクロッカーを目指してたときに、ナチュラルなダメージデニムを作ろう」として、新品から履き始めて「メチャメチャ履き倒したGパン」があったそうで、でも「あれって、ダメージが出てほしくないところから傷んでくるんですよね」と。
理想としては、膝やもものあたりが「いい感じで擦れたりあたりがついたりすること」なんだけど、まずは「裾」、そして「お尻の部分が薄くなって破れてパンツが見えてしまう」。
(裾はわかる。たしかに、裾とお尻にダメージのあるGパンは…売れないだろう)
「これが『リアルなダメージデニム』。そこにあて布して履くのもありですけど」と。
今週は、【2022年、漫遊から漏れた曲で漫遊記】。
毎年恒例のテーマ。
毎週の特集の中で、「ちょっと番組の流れに合わない」とか「しゃべりが長くなった」とかで、カットされた曲の中で、「それでもやっぱりオンエアしたかったな」という「いわば敗者復活の特集」だそうです。
オンエア曲
01 スピカ(スピッツ)
02 きどったあの娘(ザ・テンプターズ)
03 Traffic Jam(Sailor)
04 Fantasy(NELL)
05 SHINE ON MY WAY(ベッド・イン)
06 Routine(The Byron Band)
07 Mickey(Toni Basil)
08 あなたはやって来る~Dear Santa~(小谷美紗子)
漫遊前の一曲は、スピッツで、「スピカ」(1998年、19thシングル「楓」との両A面/1998年、スペシャルアルバム『花鳥風月』)。
(「楓」と「スピカ」、最強のシングルコンビ)
先日久々に行った、スピッツのファンクラブツアー。
事前のリクエストで「いつも人気のある楽曲」。
(ファンの間では、ビッグ3より長く愛されてるかもしれない「特別?」な楽曲。よかったら、コチラを)
最初の曲は、ザ・テンプターズの「きどったあの娘」(1969年、2ndアルバム『5-1=0 ザ・テンプターズの世界』)。
7月31日、【60年代日本のロックで漫遊記】(ココ)でかけたかった曲。
人気で言えば、「スパイダース、タイガースと並んで、当時の日本を代表するバンドだった。シューケンこと萩原健一さんがすごいカッコよかったですからね」
「『きどったあの娘』『優しいあの子』・・・『○○なあのこ』で特集組めそうですけどね」と。
次は、Sailorの「Traffic Jam」(1974年、デビューシングル/1974年、デビューアルバム『Sailor』)。
11月6日、【TYK・70年代前半UK隠れた名曲で漫遊記】(ココ)でかけたかった曲。
Sailorというバンド名、当初は「船乗りによるバンド」という設定だった。「あくまで設定の例」として、「コリン星からきた小倉優子さん」をあげる草野氏。
この特集のときは、Greensladeの曲が長くて、急遽削たんだとか。
のちにカルチャー・クラブの「カーマは気まぐれ」を作って有名になるフィル・ピケットが在籍していて、「かなりポップなバンドです」。
(「カーマは気まぐれ」、個人的に懐かしい)
Culture Club - Karma Chameleon (Official Music Video)
(「Traffic Jam」、気持ちいい曲です。)
次の曲は、NELLの「Fantasy」(2004年、8thアルバム『Newton’s Apple』)。
2月6日、【韓国のロックバンドで漫遊記】(ココ)のときに、「もれちゃった曲」。
草野くん自身がすごく興味を持っていて、ぜひかけたかったのだが、同じ日にかけたHyukohというバンドと「サウンド的に近いかな」と思って外した。
最近の韓国のバンドには「ミスト感」があるそうで、「顔に霧吹きでみずをかけられた感じ」と解説する。
(形容が独特で秀逸)
NELLは、サマソニに出演したり、来日してワンマンでもライブを行っているそうで、「いつかライブも見てみたいなと思っています」と。
次は、ベッド・インの「SHINE ON MY WAY」(2022年、3rdスタジオアルバム『Freedom』)。
11月13日、【ギブソンSG使いで漫遊記】(ココ)で、洋楽縛りにしたためにもれてしまったバンド。
草野くんは最初、「バブルネタの色物」という認識だった。
アーティスト写真で、ギタリストがバブリーなボディコンを着ていて、その人がステッカーを張りまくった「ロックなギブソンSG」を弾いているのが気になっていた。
「この人はただ者ではない、根っこはロックだろう」と音を聴いてみて、ベッド・インは「令和日本のグラムロックだな。マーク・ボランさんも、くりびつ ボンバヘッ、みたいなね」(わから~ん)
曲調は、「メチャメチャかみ砕いて言うと、SHOYAとか初期のB’Zを思わせるものが多い」。
「SHINE ON MY WAY」は彼女たちの曲の中では、「マジな熱いロック。そのあたりは、バブリースタイルをブラッシュアップさせた世界なのかもしれない」と分析。
ベッド・イン "♂×♀×ポーカーゲーム" (Live)
(聴くたびに、歌のうまさにびっくりするワタクシ。いつも同じ感想で自分で笑えるけど、ギブソンSGの中尊寺さん、カッコいいなあ)
そして、メッセージコーナー。
草野くんの「くるみ」の話(ココでは、「クルミ」って書いてた)から、岩手に帰省するたびに、おばあちゃんが作ってくれた「特製くるみダレをからめたくるみ餅」と思い出したというリスナーさん。「大好きだったので、記憶を頼りに作ってみようと思っています」と。
また、「岩手では、お正月にお持ちにくるみをつけて食べますよ」というメッセージも。「これ、メッチャおいしいので、草野さんもお正月にどうぞ」
草野くんは盛岡で大量のくるみを買って、割って食べたけれど、「お餅とセットで、というのがポピュラーな食べ方なんでしょうかね?」
スマホでレシピを検索できるので、作ってみる気十分の草野くんです。
(くるみダレ・・・、名前聞いただけで、おいしそう。)
帰宅時に、500メートルくらい、カラスにつけられたリスナーさん。ちょっと飛んでは、ペタペタ歩いて、集合住宅の前まで来て、少ししてから飛んで行ったとか・・・。
ちょっとかわいいなとも思ったけど、怖かった、と。「こんな経験ありますか?」
「これ、(カラスが)友達になりたかった、とかいう牧歌的な話ならうれしいんだけど」に続けて、「テリトリーに入るなよ、という脅し的なものだったのかなあ」と。
(そうですよね。誰か好きだった人の生まれ変わりだとか?って想像するのは甘いね)
「カラスは頭がいいし、テリトリー意識も強いし」と。
草野くんが昔住んでいたアパートからは隣の家の屋根が見えたそうだ。それが斜めったトタン板の屋根で、2羽のカラスがその屋根を滑り台のようにしてかわりばんこに遊んでいたそうだ。(かわいい~)
「それを見るのが楽しみだった」・・・(若いころの草野くんのちょっとわびしげで幸せな暮らしが垣間見れるエピソード)
「(そのカラスは)何かを伝えたかったのかな? でも気が荒いときはなめると怖いので、お気をつけください」
(数年前まで仕事部屋にしていたマンションの窓からは、隣のマンションの空き部屋のベランダを基地にして活動を続けるカラス軍団が見えて、マンションの住民との闘いがなかなか見ものだったなあ)
次は、The Byron Bandの「Routine」(1981年、ソロデビューシングル『Every Inch of the Way』のカップリング曲)。
10月30日、【みんなで叫ぼう アルファベットで漫遊記】(コチラ)でもれた楽曲。
The Byron Bandは、ユーライア・ヒープのボーカルだったデヴィッド・バイロンが脱退後に結成したバンド。
バックで、タイトルを「r-o-u-t-i-n-e」と言っているのがきこえる。
ただ、コーラスの単語が「routine」以外に毎回変わるが、「英語力がないので、routine以外はわからない」そうです。
最後の曲は、Toni Basilの「Mickey」(1981年、デビューアルバム『Word of Mouth)。
この楽曲はもれた曲ではなく、5月29日の【チン&チャップマン(チニチャップ)で漫遊記】(ココ)で、オリジナルバージョンではなく、最近Toni Basilさんが歌い直したほうが流れてしまったそうだ。
「それも悪くはないんだけど、オリジナルのほうの若さではっちゃけたほうも捨てがたいな」ということです。
「にゃ~にゃにゃ にゃ~にゃにゃ にゃ~ ミッキー!」の部分を新旧歌い分けて、いかにオリジナルが「はっちゃけてるか」を示してくれました。
(なんだか盛り上がりますね~。ろくラジオから流れてたっけ)
特集の最後に。
「敗者復活戦」!
「スポーツなどでは、勝ち抜けだけで勝負が決まるトーナメントのほうが緊張感があって好きだ!」という人もいるが、「むしろ敗者復活戦があるほうが、プレイする人は力まないで良いパフォーマンスができるのでは?」と草野くんは言う。
「敗者復活戦のある社会のほうが、オレは好きだな」
今回の「ちょっぴりタイムマシン」は、「毎年この時期のお約束」、小谷美紗子さんの「あなたはやって来る~Dear Santa~」(1997年、5thシングル)。
(イントロは、えっ?? 何? 何? 「晴れの日はプカプカプー」じゃないよね?)
「え、もうこの曲かけるシーズンになっちゃったの?というくらい一年が早い気がします」(ほんとうに・・・)
2022年、世界の情勢も不安定な年だったので、「この歌の歌詞がすごくしみますね。争いのあとにも、罪深い人のところにもやってくるサンタというのは、信じたいと思います」
(今年も、そういうことを言える人のいるバンドのファンでいられたこと、柄にもなく誇らしく、そしてうれしく思います)
小谷美紗子さんさんのスタッフから。
https://twitter.com/odani_staff/status/1604692539948535808
来週は、年末恒例の「2022年、気になった曲で漫遊記」。
「いろんなことがありました、あなたも、私も」ということで、一年を振り返りつつ、草野くんが気になった曲を紹介してくれます。昨年末からリリースされた曲の中から、だそうです。
(今年もとうとう、ここまで来たか・・・)
「草野さん、手のアルコール消毒、最近はヒンヤリ感を味わうためにもやってる気がします」
そして、来年1月は、メンバーが出演だそうです!
草野マサムネさま
あなたもいよいよ55歳ですか・・・
信じられない気もするけれど、自分の年齢を考えればそれも納得。
生意気を言うようですが、
あなたの独特の感性が濁らずに、いえ、少しは濁っても、
その中にある言葉を少しずつ形にして、
また一年、私たちに見せてくれることを、
今年も祈っています。
おめでとう、健やかなBirthdayを!