今回は「かがみの孤城」を読みました。面白かった!
持ち運びの都合上文庫版を借りたかったんですが、上巻がいつ借りられるか分からなさすぎてハードカバーにしました。
題材やストーリー的に、自分よりもっともっと若い人が読む本ですね。
主人公たちが中学生なので、小中高生のうちに読むのが(その良し悪しは別として)没入しやすいです。
不登校をメインとした「居場所のなさ」を描く話で、自分も「そうだったなあ、自分で環境も変えられずに窮屈だったなあ」と思いました。
と同時に、この窮屈さの機微を、自分事にとらえられない年齢になったんだなあ…とも……
やっぱりあれですね。
子供たちの親とか、喜多嶋先生(作中のMVPだと思ってます、いろいろと)目線で見ちゃいますね!
自分ならなんて声をかけるだろうか?
こんな風に寄り添ってあげられるだろうか?
力になれるだろうか?
ある種の傷を持って、かつ寄り添いたいという気持ちがあるからこそ、主人公たちは助け合えたんだと自分は思いました。
その痛みがわからない人間が寄り添うのは難しいし、痛みだけがあっても当然できっこないですからね。
(対照に、主人公のクラス担任は一貫してどちらもない描写がされてましたね!!!! すがすがしい~~)