何か映画見に行きたい…と思ったが吉日。昨晩見てきました、こんにちは!
終わりが0時前という、割と過酷なスケジュールでしたが、遅刻せず無事に出勤できたので満点…………
GWだからか、GWじゃないからか(カレンダー通りお休み)、席がほぼ取り放題&ど真ん中選び放題でした。
私は中央よりちょい後ろの、ど真ん中のシートが好きです。
原作が日本の小説「異人たちとの夏」ということしか前情報がない、あらすじも知らないまま見てきましたが、鑑賞中3回泣いてしまった。
できたら前情報ゼロで見てほしいなあと思いました。
孤独の描き方が秀逸な作品だったと思います。
クィア、ゲイである主人公からマイノリティならではの孤独感が吐き出されるシーンがあるんですが、頷きすぎて首がもげそうになっちゃった。
これは私自身がバイセクシャルだからというのもありますが、他のマイノリティ……というか、「普通でない」を持っている人の苦しさを代弁してくれていると思います。
ハリーも、「カムアウトした」「口に出さなければOKって感じ」って語っていましたが、そうなんだよな~~~~(赤べこ)
そして、主人公から見て普通の男女であった両親も、理解できなかった、心の上でも一緒にいてあげられなかったという孤独感と罪悪感を抱いている。
ああ、誰しも理解し合うことは難しく、孤独であり、遠く離れた星々でしかないのね……
でも温かいものでもあるね、とエンドロール爆泣きオタクになっちゃった……
ラストのシーン、あれ彼がどうなったかみんな妄想してると思うんですが、自分の解釈だときっと彼は大丈夫じゃないかと思ってます。
何故かというと、彼は両親を見送るときに手を握り、優しい嘘を吐いたから。
愛する人の恐怖や孤独を拭って、より良い形で見送ってあげられる人物に成長したから。
ハリーに抱きしめてもらうばかりだった彼が、外から来る吸血鬼も追い払うよ、と抱きしめて、恐怖を分かち合えるようになった最高のシーンだと思いました。
あとこれはメタ的な感想です。
クィアじゃないから共感できない…という意見はまあまあ理解できる。悲しいけれど。
共感できない、という自身の心を楽しんでほしいですね(丸投げ)
自分が理解できない人に対して、どう感じて、どう考えて、どう行動するか?は、クィアだけの孤独ではなく、誰しもが行き当たるものだと思うので。