一日の大半を過ごす引き篭もり場所です。
ここの主も「絵」です。
スピーカーは目立たぬ小型を選び、大半のオーディオ製品はラック(TV台内)に納めました。
溝口啓ゐ ペン画
宮田高志 ガラス花瓶
石居麻耶 ペン画
機械式置き時計
寝室オーディオでは「部屋のデジタル補正」を試みました。
オーディオ製品で見えるのはブックシェルフ型スピーカーのみ
つまり、この部屋は寝室の第一の機能。癒しの空間を最優先しています。
隠しようのないスピーカーは無塗装のブックシャル型にしました。無地のTV置台、洗い晒しのドレッサーと違和感がなく、結果オーライです。
TV台の前蓋を開けた状態
○使用オーディオ機器
・ネットオーディオ関連:DENON DNP-730RE、fire tv 4k(TVの後)
・CDトランスポート:KRELL MD-1 (別の場所に隠し置き)
・オーディオインターフェース:RME FIREFACE UFX
・外部クロック:M2TECH Evoclock
・DAコンバーター:Topping E70-VELVET
・デジタル・グラフィックイコライザー:dbx DriveRach PX
・真空管アンプ:MODERN ART 6B4Gシングル 出力3W
・ブックシェルフ型スピーカー:音工房Z Z800-FW168HR 能率88db/W (別置き
(洗い晒しの)ドレッサーの陰
KRELL MD-1 (CDトランスポート)
目立たぬようにひっそりと
音楽はそっちのけ
屁理屈を捏ね回しながら
オーディオを楽しんでいます。
○ 音の伝搬経路
部屋に置いたスピーカーから、低音域〜高音域までの一定の強さの連続信号音「スイープ音」を出すと、ある周波数では強く聞こえ、ある周波数では弱く聞こえます。
部屋(密閉された空間)で音(音楽)を聞く場合、耳に届く音は、大きく分けて、スピーカーからの「直接音」、壁・床・天井に跳ね返って来る「反射音」、部屋の「共鳴音(エコー)」の3種類があります。耳までの到達距離が異なるので時間差が生じます。それらの音が複雑に混じり合う結果、ある周波数では強め合い、ある周波数では弱め合います。
周波数帯域別の強弱(凸凹)は、スピーカーの設置場所や試聴位置を移動しても変わります。
スピーカーからの音を聴いているつもりでも、周囲環境込みの音を聴いているのです。
並行面を減らせば、共鳴点が分散し、ピーク値も下がる。構造材の交換等、大掛かりな工事(改築)が必要です。現実的ではありません。擬似的な壁となるような大きく重い反射板を立てるのは効果があるでしょう。邪魔者を入れることになる。視覚的な圧迫感が増えます。
壁・床・天井を吸収素材に変えれば反射音は減る。それなりの工事が必要です。過度の吸音は音が痩せてつまらない音になります。
科学的と言う屁理屈を捏ね回してオーディオ遊びする。
それには順番がある。
機械的(物理的)なアプローチをした後に電気的に補正する。
○機械的に家具、スピーカー、試聴位置の最適化を図る。
先ず、自分の部屋の特性(くせ)を知ることから始めましょう。
周波数特性を知る手掛かりとなるスイープ音はユーチューブにあります。
スイープ音を元に周波数の凸凹を極力減らすように、
家具を移動し、次いで、スピーカーのセッティング、試聴位置の順に決める。
とは言っても、居住空間では、家具の配置、スピーカーのセッティング位置は限られ、試聴位置も自ずと決まるでしょう。
次に
○電気的に補正する。
機械的・物理的にやることはやった後のことです。電気的な補正は二次的手段です。
グラフィックイコライザー(アンプの一種)で凸は出力を抑え、凹は出力を上げ、凸凹を電気的に均す。
実際に聴きながら、手動で補正するのがアナログ・グラフィックイコライザーです。
スイープ信号を出して、試聴者の頭の位置に設置したマイクで音の凸凹を拾い、自動的に補正するできるのがデジタル・グラフィックイコライザーです。
デジタル・グラフィックイコライザーで自動矯正しました。
○ デジタル補正前後の印象
約2mの距離で女性ボーカルを中心に聴いていますが、音量的には十分です。
デジタル補正後、周波数特性の改善状態は、スイープ音を流して聴き比べれば一聴?(一目)瞭然です。但し、音楽を流して、聴き分け出来ると言うものではないようです。精神衛生上は良い。
無理にデジタル補正していると言う違和感はありません。
○ グラフィックイコライザーを使う問題点
出力10Wの真空管アンプで、通常時出力1W、フォルテッシモ時は10W程度の音量で聴くと仮定します。
能率90db/Wもスピーカーを2mの距離で聴くとすれば、通常時の音量は直接音で87db程度です。これは想像以上の大音量です。
*うるさくて我慢できない音量の例
90db ・騒々しい工場の中 ・カラオケ店内
80db ・地下鉄の車内 ・ピアノ(1m)
グラフィックイコライザーで周波数の凹部を10倍(+10db)に補正するなら、フォルテッシモ時の出力100Wとなります。
最大出力を越えると、マトモな音は出ないばかりか、歪みだらけになります。
最大出力10Wの真空管アンプなら、通常出力時0.1W程度、音圧77dbに絞らなければなりません。女性ボーカルを聴くなら十分な音量です。
◎寝室オーディオ
1日の大半を過ごす場所。気楽に映像・音楽を楽しみたい。寝転んでも楽しめるようにしたい。真空管アンプを除きリモコン操作
⚪︎特 徴
デジタルイコライザー「dbx DriveRack PX」を使い、試聴位置における再生周波数帯域の制御をしている。
ベッドに座った状態の耳の位置に測定用マイクを置き、再生周波数音がフラットになるようにゲインを自動調整した信号をアンプに送り出す。
◎寝室オーディオのフローチャート
①音源取り込み装置
Amazon Fire TV 4k、LG製有機EL TV、DENON DNP 730RE(ネットワークプレイヤー)、KRELL MD-1(CDトランスポート)
②入出力切り替え機(DDコンバータ)
Digital TO Analog Audio Switch
「光 ⇔ 同軸」、光入力を同軸出力に変換
③DDコンバータ
QuLoos(SDファイルプレイヤー)
アンバランスデジタル入力 → バランスデジタル出力
④オーディオインターフェース(DDコンバータとしての機能を活用)
RME FIREFACE UFX
クロック入力があるのが特徴。M2TECH Evo CLOCkで制御している。
デジタルバランス入力 → デジタルバランス出力
変換ケーブル(バランス出力 → アンバランス入力)
⑤DAコンバータ
Topping E70-VELVET
Topping E70-VELVET
⑥室内音響デジタル制御
dbx DriveRack PX
冒頭説明の通り
⑦アンプ
真空管アンプ MODERN ART 6B4Gシングルアンプ 出力:3+3W?
⑧スピーカー
音工房Zスピーカーキット Z800-FW168HR
ネットワークはマルチ対応に変更済み。バスレフポートのパイプは使用せずに、ポート穴はウレタンで防いだ半密閉型。100hz以下はだら下がりになる。バスレフ型スピーカー特有の低域のピークがない。低音域の量感は乏しいが、素直な音になる筈です。バスレフ有無の比較検討はしていません。
試聴位置(ベッド前)から
YouTube SUPERIO AUDIOPHILE High-End Female Voice 試聴中
ラック内部
ラック内右側 DAC 、デジタル音場補正装置、オーディオインターフェース 等
ラック左側 MODERN ART
全段差動「麗しの真空管」(出力:2+2W)のパワー不足を感じ、交換しました。
◎試聴感想
ボーカル、小音量器楽曲を聴くには十分な音量です。
低音部の増強補正効果はあるように感じました。
デジタル機器DriveRack PXは入れても、違和感は感じません。
試聴位置(頭)の位置を変えても大きな変化は感じられません。