図書館・語り・紙芝居・集団相手の絵本よみ・ボランティアなどについて書きます。
絵解きボランティア
自分さえ良ければ
ボランティアの概念は人により違うということはわかりますが、ボランティアの四原則「自発」「無償」「利他」「先駆」は誰もが認めることだと思います。
「自発」
以前、橋本治さんの「みんな」の考え方の記事を紹介しました。自然発生的に、みんなの利益を考えながら、好きなやり方で集まったデモのことを書いておられました。誰かに言われて特定方向を向くのでなく、自分の考えで始めて継続することです。
「無償」
実演訪問して、謝礼をいただくことはありますが、それ目当てでないことです。見返りを期待しないのです。
それからもう一つ、謝礼という金銭面でなく、学習や経験という知的財産を増やすことを「見返り」として考えてみましょう。
例えば研修で何かの知識を得たとしても、自分だけがステップアップするという見返りを期待しないのです。だから研修の報告は、それを情報の一つととらえて、いいとか悪いとかは別にして、できる範囲でいいので周囲に広めています。
自分が時間や費用をかけて研修に行ったのだから情報は自分だけのためにあるというのは、「自分さえ良ければ」にあたります。自分の持つ情報を見返りを期待せず出すことが、競争社会でないボランティアの社会だと思うのですが、大多数のボランティアが「自分のステップアップ」のために情報を出さないようになっています。
「利他」
利益は自分でなく、他の人に届くようにします。紙芝居をしたから自分が有名になるとか、読み聞かせをしたから自分がステップアップするとか、そういった自分の利益よりも、他の人が知識や情報が増えるとか楽しい思いをするとか、そういったことを楽しみにします。
「先駆」
現実をもとにそれを工夫したり変えたりします。先駆けていろいろなことを試してみるのです。自分さえよければという思いからか、いままでのやり方に固執して、あるいは評価の定まった本に固執して、失敗しないようにしてきた人は大勢います。私などは、「大失敗するに違いない」と某団体で笑われていたそうです。ええ、これからも、失敗するかもしれませんし、すでにそうなっているかもしれません。そういうことは承知の上でやってきました。問題があるのに今まで習った通りにやろうというのは、おけいこ事でしかないと思っています。お稽古とボランティアをごっちゃにしている人がとても多いのですが、私がどうこう言って変えられるものでもないのでしょうね。
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