図書館・語り・紙芝居・集団相手の絵本よみ・ボランティアなどについて書きます。
絵解きボランティア
聞き手選書のPR・その1
他の地域でもすでに行われているかも知れませんが、聞き手に本を決めてもらう読み聞かせについてPRが不足していました。お陰さまで、聞き手選書型は、情報リテラシー型と言い換えてもいいかなと思うようになりました。今までやってきたことをリポートします。本、と書いておきますが、もちろん紙芝居も混合して考えます。集団向けと個別にやる場合に分けて書きます。
その1、集団向けのやり方
複数の読み手それぞれが本などを複数冊持ち込んで、自分たちで流れを決めておいて、聞き手に本を決めてもらったり、自分たちで「次はこれ」と差し込んだりして、集団相手の読み聞かせ会(おはなし会)をするものです。もちろん、会が始まる前に、大体の物と順番を決めておくこともけっこうあります。
持ち込む本を選ぶ時のやり方を説明します。各人が良いと思う本や聞き手が楽しめそうな本、本の長短をとりまぜること、どのジャンルからももれなく持ち込むようにすること、などに気をつけて本を探してきます。訪問先の聞き手の年齢層にも注意します。
新人さんはそういったことがわかりませんから、長いの1つと短いの2つを持ってきてと言っておき、他の人がカバーすればいいわけです。
力が抜けた自由なスタイルで、みんなの本棚を作る、という考えです。聞き手に本棚から本を出してもらう、というイメージで、ゆるやかなライブ感覚が味わえます。1冊に「選び抜く」のでなく、だいたいのベースを決めておいて聞き手に委ねながら進めます。情報リテラシー、つまり子どもに選択してもらい、子ども自身の感覚がそれぞれの方向に育つための踏み台になるのだと考えています。
注意することは、1冊も読まずに終わるボランティアが出ないように気をつけることです。まだ読んでいない人がいたときは、その人の持ち込んだ本のなかから選んでもらったり、進行役が差し込んだりします。 それから、時間配分にも気を使います。
ゆるやかな雰囲気があると、子どもが「自分で読む」と言い出すことがあります。どれがいいか尋ねることが呼び水になるのです。成長してもらうのは子ども優先ですから、もちろん子どもが読むことは大歓迎です。折角練習してきて自分の出番が少ないと残念がるボランティアも、自分が何のためにボランティアをしているのか理解が深まるに従って、子どもの読みを楽しめるようになります。
このスタイルならば、「実演や読み聞かせ初心者で、本そのものを数多く知らない人」や「どれを捨てていいかわからないからプログラムを作れない」というボランティアさんにも、気楽にスタートしてもらえます。すごく勉強しなくちゃおはなし会も出来ないようじゃ、ある意味困るのです。特に紙芝居系は出張依頼が多いので、現実に活動しながら学んでいく現場重視型です。場所、相手、時季、メンバー、全てがその場によって違うのですから、自分の対応力を磨くしかありません。浅く広く、右脳パワーで引っ張っていくので活力が出るようですね。
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