大型絵本の袋

平成27年3月「大型絵本の袋2」も投稿しました

以下は2011年11月投稿文

毎月一度 大型絵本を使う時には持ち運びに苦労していました。いつも、大きいビニル袋か適当な布の袋に入れてその場をしのいできました。作ったとしても、もっと大きい本が出版されたらまた困る、ということが繰り返されるはずなので、作るまではないだろうと思っていたのです。

 ある日、押入れを掃除したら、以前 紙芝居舞台持ち運び用に作った袋があり、これが大抵の大型絵本にも使えるということがわかりました。この袋のサイズは横57×縦47センチです。持ち手も45センチと長めに作ってありました。クッション性があるように二重仕立てにしてあります。紙芝居舞台を入れて運ぶために作ったのですが、拍子木だの照明だのと道具が増えるに従って使わなくなっていきました。
 万一、大型絵本が大きくてはみ出しても、持ち手が長いので上だけ別布で覆いをかぶせて持ち運ぶことはできます。写真の絵本は『まどから★おくりもの』五味太郎/作(偕成社)です。これもすっぽり入り、ファスナーが閉められます。
 
 大型絵本を検索してサイズを調べると、たいてい「50センチ」と表示されます。縦なのか横なのかわかりませんが、どうも長いほうの辺の長さのようです。つまり、60センチと表示されるもの(例:『えんそく』など)以外は、大体この袋のサイズで入る計算になります。
 大型絵本はかなりの重さがあるので、最近、リュックになるようにバンド布でかたひももつけました。ちょっと見た目が悪いのですが、雨でも濡れず持ち運べます。

 今、私は、紙芝居の持ち運びには、A3サイズよりひとまわり大きなビニールコーティングした袋や、舞台があるときは旅行用のカバンがお気に入りで使っています。ところがこれらは、厚みがあって面積が狭いなど、大型絵本は入らないので、今回見つかってラッキーでした。
 
 大型絵本の使用について、「大型絵本をめくる時は、普通サイズよりも微妙に時間がかかり、めくるタイミングがずれて、お話の良さを損なう。だから、絵本は本来の大きさのもので読み聞かせるべきだ」などと仰る絵本講師もおられるし私もそのように習いましたが、今は違う考えです。
 何よりも、見る人聞く人の立場に立てば、絵が見えないことにはやはり面白みがないのだと思います。数十人の子どもの前では、「ページをめくるタイミングを大切にしたい」という自分こだわりを捨てることの方がよほど大切に思えるのです。そういった読み手のこだわりが、声色や表情に現れ、息苦しいおはなし会になっていったようにも思います。
 「本より人」の姿を見せることにより、私は子どもから信用されたいのです。全て、ボランティアとしてはそれが第一歩ではないでしょうか。
 もちろん価格的にも問題があるのでしょうが、もともと個人の楽しみである読書を、集団相手の読み聞かせとして推進してきたのは図書館の施策だったはず。「物語の深さに浸る」ならば、ごく少数の聞き手と気持ちや息を合わせられる個別での絵本読みの方が対応しやすいでしょう。
 図書館は集団相手の方向で道を開いたのですから、「内容の薄い派手な本ばかり好まれる」と嘆いてみても、それは自分たちが仕掛けた施策の結果と認識すべきです。一方、集団相手の道は紙芝居(ストーリーテリング ウイズ ピクチャー)であり、自然に広まっていって当然で、それに対応しようとするボランティアのニーズもあって当たり前だと私は思います。

大型絵本リストはこちら

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 子ども時代に... 社外講師って何 »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。