図書館・語り・紙芝居・集団相手の絵本よみ・ボランティアなどについて書きます。
絵解きボランティア
手作り紙芝居ワークショップ
写真は『おだんごぱん』
夢の橋KAMISHIBAIさん経由の依頼で、中学生の作品を海外に送る企画のために、手作り紙芝居の作成サポートに入りました。学校系は朝が早いので、前日までにしっかり準備しておきます。
総合学習の国際協力コースを選択した1~3年の子どもたち、15人程度。
材料: A4のコピー用紙多数。板目紙50枚。黒ポスカ。アクリルガッシュ生徒めいめい一式。筆記具。
事前の準備: 先生の判断で、3グループに分けて、それぞれが好きな話から、コピー用紙に下書きをしてありました。その絵の裏に、その絵のセリフが横書きで書かれていた。
内容
8:45 開始。挨拶。
夢の橋KAMISHIBAIさんが、手作り作品を送っている経緯の説明。私が、紙芝居の歴史、種類、作り方(コマ絵・セリフをどの面に書くか)、絵の構図(右から左、強調するところはアップに、ふちどりをする、同じものは同じ色で、など)これを15分くらいで説明する。板目紙にイラストを書いて、舞台に入れて説明したものもあります。
9:00すぎ
3グループに分かれているので、それぞれの下絵を見せてもらう。右から左に構図を変えなくちゃいけないところは、子どもたちもすぐに理解しました。
『うらしまたろう』『うさぎとかめ』『おだんごぱん』それぞれ、下絵を何枚か書き直したグループもありました。
『おだんごぱん』は、本のままの、あの長ーい歌とセリフがそのまま書かれてくり返されていたので、「ここは、私が短くするよ」と後で脚本を書き直しました。表紙がなかったので表紙を一枚と、狐の舌の上におだんごが乗っている絵を一枚、追加しました。これが、あとで混乱の元になってしまって、申し訳なかったです。
その画面の一つ前の画面の裏にセリフを書くのだということ、文章は縦書きだということを、説明ではじめて理解した子どもも多かったです。あまり、自分で紙芝居を見たりやったりしたことのない世代なのでしょう。
先生の指示で、構図のとり方を、要領よくまとめて、黒板に書いてくれた子どももいました。
9:30ころから
板目紙に下絵を書き写します。繊細に書く子も多く、10時過ぎまで書いてもらいました。それぞれのグループが10枚ちょっと位なので、ひとり2枚書いた子もいる。
10:00
机を6つくっつけて新聞紙を敷き、出来た下絵をならべました。番号を振るように言うのを忘れたので、混乱がありました。次回には気をつけます。
グループ内で役割分担して、きつねはA君、家具はB君、おだんごはC君などと決めてくれました。
1人1枚づつ仕上げるのだと思っていたのでしょうか、班によってはちょっと混乱がありましたが、よく頭を切り替えてくれました。
絵は、それぞれの思いが詰まっていきますので、人によりとても拘る場合が出てきます。丁寧に細かく塗ろうとする子が 思ったよりずっと多いのに気づきました。背景もしっかり書きたいのでしょう。私の手作りを見せたときに、そのように感じたのかも知れません。「4コママンガを思い出して。ほとんどバックには何もかいてないでしょう」と言ったら、なんとなく分かったみたいです。でも、書き込みたいんだよね。
それから、友達がミスって描いた部分を文句も言わず上手に修正したりしていた子もいました。写真のキツネの絵などもそうです。それぞれが、いろいろ思う学習の時間で、ほんとうに参加させていただいて、良かったです。
11:00ころ
そろそろ色塗りをおしまいにして、縁取りを始めてくださいと言いました。でも、色を塗るのが好きな子は、最後まで一生懸命です。
私は、黒の絵の具で縁取りをするつもりでしたが、子どもの意見が出て、黒ポスカに変更。
「全部縁取ってもいいけど、とにかく登場人物だけでも線を入れてね」と言いました。これもやはり、思ったより時間がかかりました。
11:30
裏にセリフを書いてね、と促しました。②の絵の裏→③のセリフ、と黒板に書いたので、それを見ながら書く。班によっては、下書きのセリフをコピーしてはりつけたり、子供同士で相談したところが、とても良かった。
ここが意外と手間取った。もうすこし工夫が必要なのでしょう。
12:00 少し前
出来た班から舞台に入れてやりました。
『うさぎとかめ』ではウサギが自分で掘った穴に落ちたり、とてもおもしろい話になり、穴に落ちたところもアップで書かれて、良かったです。右から左に向かって道のりが描かれ、イラストにメリハリもありました。
『うらしまたろう』は、海や竜宮がしっかり書かれて、絵の好きな子がいるのでしょうか、力作でした。オチのおじいさんも、脱力系の絵が笑いを誘いました。
『おだんごぱん』は、本の通り長い文をそのまま使うのかどうか、考える時間がなかったのでしょう。絵本を紙芝居に作りかえるという感覚もあったのかもしれません。でも、絵はオリジナルな構図でした。こまかくクマを色塗りしてくれた子、大胆に線を入れてくれた子。「私も同じ本を読んで覚えたんだよ」と言うと納得した様子でした。なるべく、裏書してくれたものを使って、部分的に短くなるように、直します。
どれも、「使える」紙芝居になりました。どこの国でも通用すると思います。自分たちの企画だったら、コピーなどして図書館に寄贈しておはなしのじかんに使いたい位。うるさがられるかもしれないけど、ちょっと聞いてみようかな。
12:20分頃
3班とも終了。『おだんごぱん』だけ自宅に持ち帰り、脚本に手を入れます。「文字のとおり語る」考えが、こんなところでひょっこり姿を現して、びっくりしました。他の2つは完全に自分たちの言葉になっているので、おはなし自体が日本に根付いているかどうか、の差があらわれるのでしょうか。
ともあれ、作品を完成させられたという達成感は、持ってもらえたようです。
翌、火曜日。子育て支援系の読み聞かせのあと、ほんぽーとへ寄って、帰りに駅前を通ったら、昨日の子どもたちがスリランカへの募金のために街頭に立っていた。「昨日の続きです」という。本人たちの自発的行動なんだろうか、ちょっと心配だったが、募金して帰ってきました。
夢の橋KAMISHIBAIさん経由の依頼で、中学生の作品を海外に送る企画のために、手作り紙芝居の作成サポートに入りました。学校系は朝が早いので、前日までにしっかり準備しておきます。
総合学習の国際協力コースを選択した1~3年の子どもたち、15人程度。
材料: A4のコピー用紙多数。板目紙50枚。黒ポスカ。アクリルガッシュ生徒めいめい一式。筆記具。
事前の準備: 先生の判断で、3グループに分けて、それぞれが好きな話から、コピー用紙に下書きをしてありました。その絵の裏に、その絵のセリフが横書きで書かれていた。
内容
8:45 開始。挨拶。
夢の橋KAMISHIBAIさんが、手作り作品を送っている経緯の説明。私が、紙芝居の歴史、種類、作り方(コマ絵・セリフをどの面に書くか)、絵の構図(右から左、強調するところはアップに、ふちどりをする、同じものは同じ色で、など)これを15分くらいで説明する。板目紙にイラストを書いて、舞台に入れて説明したものもあります。
9:00すぎ
3グループに分かれているので、それぞれの下絵を見せてもらう。右から左に構図を変えなくちゃいけないところは、子どもたちもすぐに理解しました。
『うらしまたろう』『うさぎとかめ』『おだんごぱん』それぞれ、下絵を何枚か書き直したグループもありました。
『おだんごぱん』は、本のままの、あの長ーい歌とセリフがそのまま書かれてくり返されていたので、「ここは、私が短くするよ」と後で脚本を書き直しました。表紙がなかったので表紙を一枚と、狐の舌の上におだんごが乗っている絵を一枚、追加しました。これが、あとで混乱の元になってしまって、申し訳なかったです。
その画面の一つ前の画面の裏にセリフを書くのだということ、文章は縦書きだということを、説明ではじめて理解した子どもも多かったです。あまり、自分で紙芝居を見たりやったりしたことのない世代なのでしょう。
先生の指示で、構図のとり方を、要領よくまとめて、黒板に書いてくれた子どももいました。
9:30ころから
板目紙に下絵を書き写します。繊細に書く子も多く、10時過ぎまで書いてもらいました。それぞれのグループが10枚ちょっと位なので、ひとり2枚書いた子もいる。
10:00
机を6つくっつけて新聞紙を敷き、出来た下絵をならべました。番号を振るように言うのを忘れたので、混乱がありました。次回には気をつけます。
グループ内で役割分担して、きつねはA君、家具はB君、おだんごはC君などと決めてくれました。
1人1枚づつ仕上げるのだと思っていたのでしょうか、班によってはちょっと混乱がありましたが、よく頭を切り替えてくれました。
絵は、それぞれの思いが詰まっていきますので、人によりとても拘る場合が出てきます。丁寧に細かく塗ろうとする子が 思ったよりずっと多いのに気づきました。背景もしっかり書きたいのでしょう。私の手作りを見せたときに、そのように感じたのかも知れません。「4コママンガを思い出して。ほとんどバックには何もかいてないでしょう」と言ったら、なんとなく分かったみたいです。でも、書き込みたいんだよね。
それから、友達がミスって描いた部分を文句も言わず上手に修正したりしていた子もいました。写真のキツネの絵などもそうです。それぞれが、いろいろ思う学習の時間で、ほんとうに参加させていただいて、良かったです。
11:00ころ
そろそろ色塗りをおしまいにして、縁取りを始めてくださいと言いました。でも、色を塗るのが好きな子は、最後まで一生懸命です。
私は、黒の絵の具で縁取りをするつもりでしたが、子どもの意見が出て、黒ポスカに変更。
「全部縁取ってもいいけど、とにかく登場人物だけでも線を入れてね」と言いました。これもやはり、思ったより時間がかかりました。
11:30
裏にセリフを書いてね、と促しました。②の絵の裏→③のセリフ、と黒板に書いたので、それを見ながら書く。班によっては、下書きのセリフをコピーしてはりつけたり、子供同士で相談したところが、とても良かった。
ここが意外と手間取った。もうすこし工夫が必要なのでしょう。
12:00 少し前
出来た班から舞台に入れてやりました。
『うさぎとかめ』ではウサギが自分で掘った穴に落ちたり、とてもおもしろい話になり、穴に落ちたところもアップで書かれて、良かったです。右から左に向かって道のりが描かれ、イラストにメリハリもありました。
『うらしまたろう』は、海や竜宮がしっかり書かれて、絵の好きな子がいるのでしょうか、力作でした。オチのおじいさんも、脱力系の絵が笑いを誘いました。
『おだんごぱん』は、本の通り長い文をそのまま使うのかどうか、考える時間がなかったのでしょう。絵本を紙芝居に作りかえるという感覚もあったのかもしれません。でも、絵はオリジナルな構図でした。こまかくクマを色塗りしてくれた子、大胆に線を入れてくれた子。「私も同じ本を読んで覚えたんだよ」と言うと納得した様子でした。なるべく、裏書してくれたものを使って、部分的に短くなるように、直します。
どれも、「使える」紙芝居になりました。どこの国でも通用すると思います。自分たちの企画だったら、コピーなどして図書館に寄贈しておはなしのじかんに使いたい位。うるさがられるかもしれないけど、ちょっと聞いてみようかな。
12:20分頃
3班とも終了。『おだんごぱん』だけ自宅に持ち帰り、脚本に手を入れます。「文字のとおり語る」考えが、こんなところでひょっこり姿を現して、びっくりしました。他の2つは完全に自分たちの言葉になっているので、おはなし自体が日本に根付いているかどうか、の差があらわれるのでしょうか。
ともあれ、作品を完成させられたという達成感は、持ってもらえたようです。
翌、火曜日。子育て支援系の読み聞かせのあと、ほんぽーとへ寄って、帰りに駅前を通ったら、昨日の子どもたちがスリランカへの募金のために街頭に立っていた。「昨日の続きです」という。本人たちの自発的行動なんだろうか、ちょっと心配だったが、募金して帰ってきました。
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