協会と市立図書館からの回答に関して

私が図書館協会に意見書を出したことは前に書きました。それに関しての回答が、協会と市立図書館から届きました。

意見書の主な主張は、
1 「ストーリーテリング」という言葉より「語り」を優先したほうが良い。
2 図書館員の教育のカリキュラムならば、ストーリーテリングについても多様な方法が提示されたほうがいい。
3 再話について、どの程度変えていいのか知りたい。問題がいろいろある。
4 現場では、違うものを排除する気風になっていることを示したい。
5 紙芝居のやり方について、特定のやり方を示す講師が多すぎる。これもストーリーテリングと同じように多様な方法が提示される方向に行った方がいい。
6 これからの語りの方向をよく考えて欲しい。

市立図書館の回答は、すべてやり方は各団体に任せてある、の一点張りでした。特定の方向にコントロールした過去から学んだのかも知れません。これから講師をされる職員の方は、どうか気を付けて欲しいです。

図書館協会の回答は(上の番号に対応して書きます)
1 地域によって使いやすい言葉を使えば良い、とのことです。
2 講座は初心者向けだ・やり方は自由に選ぶ、とのことです。私が心配しているのは、初心者向けであればこそ、用語辞典の通りに説明したあと、やり方はこれとこれと・・・と複数の説明があればよいのです。その辺が知りたかったです。協会は東京子ども図書館に忖度してると思われないようにしたほうが良いですね。
3「自分の言葉で」だそうです。
  (これはヒット!)例として「小澤俊夫氏や関敬吾氏、松谷みよ子氏らの昔話に…」とあり、松谷みよ子さんの話も昔話に入れていいんだな、と把握できました。「あれは創作だからダメよ」と言っていた方々に伝わるといいですね。
4 「ご意見を共有」と書かれていて、提示はできたかな、と思っています。
5 それについては書いてなかったけれど、とりあえず提示はできたかな。
6 米国から学んだ以前に巖谷小波らの口演童話・お伽の時間があった、などと書かれていました。その文化を元に幅広い視点で捉える必要もあるだろう、とのことです。「おはなしのろうそく」とその他数冊から始まった私たちの過去の講義ですが、その前にすることがあるはずだと、図書館は考えてほしいです。

協会の回答は、NPO法人語り手たちの会の事務局に送って読んでもらう予定です。私はそんなにすごいボランティアではなくて1年に1つ覚える程度だけれど、普通にやってもこれだけ迷うことがあるのだと提示するだけでも、目的は達せられたように思います。
これで一区切り。これからまた、所属する会の事務仕事と 本や紙芝居選びを、粛々とやっていきます。
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