紙芝居と朗読

 紙芝居は絵があるので、お客様は絵を見ます。絵で分かる部分は言葉で説明しないので、「紙芝居の脚本」だけを耳で聞いても物語の様子がよくわからないことがあります。脚本をラジオで放送するのなら、それは朗読の台本でもあるのでしょう。

 朗読は耳で文章を聞いただけで絵を思い浮かべることができるような、そういう文章を読み上げるのではないかと思います。

 NHK出版の昔の紙芝居をめくってみて、すごく文が長くて説明が多いのに驚き、「これは朗読してきかせるためのものだな」と思いました。その流れで朗読の練習台として紙芝居が使われたのだな、と思うこともありました。

 私は、紙芝居がまるで「子ども」という人たちのようだと思うことがあります。
大人の自己満足をうけとめるために利用される道具としての「子ども」
権力を見せつけるため、朗読の道具として、またさまざまなメッセージを広めるために利用される道具としての「紙芝居」

だから、膝をおり、目線を対等にして「あなたは何が好きなの?」と紙芝居に問いかけ続けたい。紙芝居の特徴が発揮されるものを作りたい。

それから「毎日新聞」の人もの記事で「次回作は中越地震を・・」と出てしまいましたが、ドキュメンタリーではなく、一般的な地震をイメージした創作物語です。たいしたことはありませんので、どうぞ忘れてくださって結構です。自転車紙芝居のSさんが、「妖怪がでてくるのないの?」と子どもにせがまれたそうなので、同じ登場人物で悪者退治のシリーズにできたらいいな、と思っています。

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