紙芝居のおみやげ(『絵芝居』投稿)

「紙芝居のおみやげ」    『絵芝居』Story telling with pictures ye-shibai12月号
           
10月に市内某公民館幼児期家庭教育学級で「子どもと絵本」について説明してきました。ボランティアの立場から絵本について説明し、残り30分で参加者(若い母親30人位)に3枚の紙芝居を作ってもらいました。
「いないいないばあ」として、1枚目は目を隠した顔で「いないいない」、2枚目は目を開けた顔で「ばあ。ばあばあばあの」、3枚目は「あなたのお子さんの一番好きなものを描いて下さい」と説明しました。例えば、三枚目は「車。ぶっぶー」だったり「お父さん。ただいま」だったりします。
これは「もういいかい」にもなります。一枚目は「もういいかい、まあだだよ。もういいかい、もういいよ」、2枚目は「あっ、みつけた」三枚目は「見つかっちゃった」という展開です。上手く描けないとおろおろする人には「でも皆さん、お料理少し失敗しても、自分の子どもにはとりあえず食べさせますよね」と言ったら妙に納得して描き始めた方が多かったようです。
350ML缶ビールの空き箱で紙芝居舞台を作っていってそれを使い説明しました。B4より少し小さい四角をくりぬき、はずした部分は半分に切って扉にすること。小さな絵本や、子どもの落書きを板目紙に貼ったものを入れて飾れること。箱の中に入れると絵が物語になって立ち上がりやすいこと。
お母さんたちは「子どもがヒーロー物の本ばかり見る」「落ち着いて一つの本に集中しない」ということに不安を抱えておられる様子でしたから、「児童文化と子ども文化」「感性や想像力は視覚だけでなく、匂いや触った感じなど他の感覚から幅広く受けること」「本より人のほうが大切なのだから手を伸ばしたものを受け入れること」と説明しました。
この地区は県内一の公立進学校があり、親たちは県立高校の代名詞のように「ケンタカ」とその学校を指し、自分の子どもがそこに入学するのが当たり前のような世界にいらっしゃるのです。「他の県立高校に通う数千の子どもたちの顔が想像できないエリートになって欲しくない。なんとか想像力豊かな子どもが育って欲しい。」と結びました。
私は他人に教える立場ではないのは重々承知しているのですが、どうしてこうなっちゃうのか、チラシが配れるせいで出て行くのか、恥ずかしく情けないような気もします。
『おかあさん』シャーロット・ゾロトウ(童話屋)、手遊び「なかなかほい」(これはゴムとびもできると説明した)、「そうだ村の村長さん」(阪田寛夫)の暗誦などをおりまぜ、紙芝居『おかあさんどこかな』香山美子/鎌田暢子(童心社)でおしまいにし、紙芝居のおみやげをもって保育の部屋にお迎えにいってもらいました。
十、十一月は図書館他依頼含め、13箇所で新潟かみしばいクラブは実演をしますが、それが他地域と比べて多いのかどうなのか不明です。また、拠点にしている生涯学習センターは高速ネット回線が使えるので、NPOの協力を得て、会員の方に紙芝居関係のホームページを見ていただくつもりです。井の中の蛙にならないように、舞い上がられても困るしと、ちょっと心配ですが。
絵本の会の学校訪問は十一月が本番で、今年は「犬と猫とうろこ玉」をあちこちで語る予定です。『ねことごむまり』(童心社)の猫とまりの絵が好きでそれに近づけるような気がして3年前に覚えた話で、まさか新潟でこんなに紙芝居ができるようになるとは、その当時思っていませんでした。
十二月は歴史博物館ボランティア主催で子どもが紙芝居を作る体験会(二時間コース)が開かれる予定で、これにも関わろうと思っています。

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