図書館・語り・紙芝居・集団相手の絵本よみ・ボランティアなどについて書きます。
絵解きボランティア
脚本『さっさか さかなのすべりだい』
2008-06-06 / 脚本
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/61/8dc036b6524233ca3a77211041e78665.jpg)
海の環境紙芝居シリーズ2
写真は画面⑩
いけないんだ、すべりだいを逆にのぼってるよ
プリントアウトはこちら
『さっさか さかなのすべりだい』
原案/豊かな海づくり大会にいがた大会推進室
脚本・線画/石倉恵子
① むかしあるところに、こぐまのぽこちゃんとおじいちゃんのくまが 住んでいました。
ぽこちゃんは おじいちゃんぐまが大好きでしたが、おじいちゃんは どうも最近、元気がありません。
「おじいちゃん、どうしたの」
「おなかがすいたんじゃ。最近は、鮭をみかけなくなってな。」
(半分抜く)「えっ、酒(さけ↑) おかしいな、お父さんがみんな飲んじゃったのかな」
② 「いやいや、魚の鮭じゃ、昔は秋になると川に鮭がのぼってきて、腹いっぱいたべたもんだがな。
今はさっぱり来んのじゃ」
③ 「分かった、秋に川をのぼる、鮭だね。僕、探しにいってくる」
ぽこちゃんは、でかけていきました。
④ 「高い山を越えたし、低い山もすぎた。細い川が太くなってきたよ。底が深くて、これじゃ、さかなが見えないよ」
⑤ 「あ、看板が立っている。川の名前だな。なになに、みんな読める?ぼく、くまだからよめないよ。読んでみてね。(せーの)き っ ち り が わ」どこがきっちりしてるのかな、よし、双眼鏡で見てみよう。
⑥ あっ、きっちりコンクリートの壁が立ってるよ。魚がジャンプしてるけど、届かないよ。
⑦ 「あれは鮭だよ」タヌキさんがやってきて言いました。
「壁は、ダムというものだよ。川の水を きっちりためておくために人間が作ったんだ。そうして田んぼに使ったり、洪水を防いだりするんだよ。でもね、そのせいで鮭は登れないんだ」「ふーん、水も深くて鮭に手がとどかないよ」
⑧ 「こりゃだめだ、ほかをさがそう。とこ とこ とこ、おや」
⑨ 「この川には鮭がいるよ。あぁ、またかんばんだ。みんな、また読んでくれる?
いい? す き ま が わ。ぎょ ど う あ り。 ぎょどうって、なにかな。
おや、何か音がするよ」
⑩ 「バチャ・バチャ・バチャッ・さっさかさー、バチャ・バチャ・バチャッ・さっさかさー」
「あっ、いけないんだ、水のすべり台を 逆に のぼってるよ。せんせいにいってやろ」
⑪ するとウサギさんが言いました。「これが、ぎょどうさ。川の横にすきまを作って
斜めにしてあるんだ。鮭はここを逆にのぼっていくのさ。川の上流の 水がきれいなところでたまごが産めるように、作ってあるんだ。その他に、卵を別にとって、鮭が子どもになるまで人間が育てて川に返すこともあるんだよ。」
「へえ、この上のほうなら川が浅いから、鮭がとれるよ。おじいちゃんに持って帰れる。」
⑫ こうして、ぽこちゃんは鮭を一匹持ち帰りました。
「おじいちゃん、鮭だよ。あのね、すべりだいのある川とない川があってね、
これは、その すべりだいをのぼってきた 鮭だよ」
「よく、みつけたなあ、ぽこ、ありがとうなあ」おじいちゃんは、大喜び。
「うん、人間のためだけじゃなくて、魚のためにもすべりだいがあるといいね」
こうして、二人は鮭をお腹いっぱい食べたということです。
写真は画面⑩
いけないんだ、すべりだいを逆にのぼってるよ
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『さっさか さかなのすべりだい』
原案/豊かな海づくり大会にいがた大会推進室
脚本・線画/石倉恵子
① むかしあるところに、こぐまのぽこちゃんとおじいちゃんのくまが 住んでいました。
ぽこちゃんは おじいちゃんぐまが大好きでしたが、おじいちゃんは どうも最近、元気がありません。
「おじいちゃん、どうしたの」
「おなかがすいたんじゃ。最近は、鮭をみかけなくなってな。」
(半分抜く)「えっ、酒(さけ↑) おかしいな、お父さんがみんな飲んじゃったのかな」
② 「いやいや、魚の鮭じゃ、昔は秋になると川に鮭がのぼってきて、腹いっぱいたべたもんだがな。
今はさっぱり来んのじゃ」
③ 「分かった、秋に川をのぼる、鮭だね。僕、探しにいってくる」
ぽこちゃんは、でかけていきました。
④ 「高い山を越えたし、低い山もすぎた。細い川が太くなってきたよ。底が深くて、これじゃ、さかなが見えないよ」
⑤ 「あ、看板が立っている。川の名前だな。なになに、みんな読める?ぼく、くまだからよめないよ。読んでみてね。(せーの)き っ ち り が わ」どこがきっちりしてるのかな、よし、双眼鏡で見てみよう。
⑥ あっ、きっちりコンクリートの壁が立ってるよ。魚がジャンプしてるけど、届かないよ。
⑦ 「あれは鮭だよ」タヌキさんがやってきて言いました。
「壁は、ダムというものだよ。川の水を きっちりためておくために人間が作ったんだ。そうして田んぼに使ったり、洪水を防いだりするんだよ。でもね、そのせいで鮭は登れないんだ」「ふーん、水も深くて鮭に手がとどかないよ」
⑧ 「こりゃだめだ、ほかをさがそう。とこ とこ とこ、おや」
⑨ 「この川には鮭がいるよ。あぁ、またかんばんだ。みんな、また読んでくれる?
いい? す き ま が わ。ぎょ ど う あ り。 ぎょどうって、なにかな。
おや、何か音がするよ」
⑩ 「バチャ・バチャ・バチャッ・さっさかさー、バチャ・バチャ・バチャッ・さっさかさー」
「あっ、いけないんだ、水のすべり台を 逆に のぼってるよ。せんせいにいってやろ」
⑪ するとウサギさんが言いました。「これが、ぎょどうさ。川の横にすきまを作って
斜めにしてあるんだ。鮭はここを逆にのぼっていくのさ。川の上流の 水がきれいなところでたまごが産めるように、作ってあるんだ。その他に、卵を別にとって、鮭が子どもになるまで人間が育てて川に返すこともあるんだよ。」
「へえ、この上のほうなら川が浅いから、鮭がとれるよ。おじいちゃんに持って帰れる。」
⑫ こうして、ぽこちゃんは鮭を一匹持ち帰りました。
「おじいちゃん、鮭だよ。あのね、すべりだいのある川とない川があってね、
これは、その すべりだいをのぼってきた 鮭だよ」
「よく、みつけたなあ、ぽこ、ありがとうなあ」おじいちゃんは、大喜び。
「うん、人間のためだけじゃなくて、魚のためにもすべりだいがあるといいね」
こうして、二人は鮭をお腹いっぱい食べたということです。
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