神奈川絵美の「えみごのみ」

アルマーニ様のナプキンホルダー

先日、HAPPY MARCH@銀座のお食事会で、
アルマーニ様からお貸出のあった
ナプキンホルダー。


コメントにて、販売元を教えていただきました。
情報をお寄せ下さったYさま、ありがとうございました

コチラです→京都の有名な小物屋さん(店名はクリックしてご確認を。「和装小もの」のページです)

ワタシ、早速お友達に声をかけて、共同購入(送料をシェア)。
お店で使った、水色にピンクの苧環にしました

あのアルマーニ様御用達ですから、好感度大であること間違いなし。
届くのが楽しみです。


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(ここからはがらっと話題が変わって、プチ整形に関する話題です。
興味のある方だけどうぞ)


実は拙ブログで、年間通して上位にくる検索ワードが
「えくぼ しわ」
以前、えくぼは歳をとってからしわになるのか!?をテーマに書いた記事が
ずっと読まれ続けています。

加えて、芸能人の整形疑惑やら、話題やらが世間を賑わせていて
果たして女性(特に若い世代)は整形をどう思っているのかなと
気になって。…今は男性も、受ける人多いのかな。

こと、お手軽にできる印象を与える「プチ整形」に関して、
私は2点、もし検討するなら思い出してほしい事柄があります。

1.プチ整形は「増やす」のは得意で「減らす」のは苦手

大原則です。今まで多くの症例写真を見てきましたが、
そもそも脂肪吸引やエラを削るみたいなダイナミックな施術は
「プチ」ではできないし、
ラジオ波や糸のリフティングは、何年か定期的に続けて初めて
ああ、しなかったよりはよかったな、と思える、そんな効果の出方です。
一方、増やすのはヒアルロン酸でもハイドロキシアパタイトでも、
量を増やせば物理的に増やすのは簡単です。
頻度を高く(こまめに受ける)するのでも増やせます。
(それが美的にどうかは、医師の考えによりますが)

お商売の流れ的には、顧客のすそ野を広げる目的でも、
人工物や自家組織を入れるような大掛かりな手術よりは、
プチ整形の範囲でどれだけ手軽に、効果が出て、ほかの付加価値
(ダウンタイムが短いとか)がつくか、といったところで、
今後も競争が繰り広げられるのではないかと思います。

で、この原則を見失ってしまうと
鼻が不自然に隆起してるよ!とか、唇がやたら分厚いよ!という
状態になってしまうわけです。
全体的に、大顔になってしまうわけですね。


2.いかなる施術も、不可逆的。

難しめの言葉ですが、要は、一度手を加えたら、
加える前の状態には戻りませんよ、ということです。
「自然治癒力があるじゃないか!」との反論はおありでしょうが、
過信しては危ないと私は思います。
ニキビが痘痕になってしまって、それでも自然治癒力で元に戻った、
といえるのでしょうか。

よく使われる医学用語に「リモデリング」という言葉があります。
例えるなら、
道路工事して、中を掘り起こしたりなんかして、また表面をアスファルトで
埋めたとします。よくある光景ですね。
「工事完了しました!」というエリアを見て、工事する前とたがわぬ状態に
戻っているでしょうか。
キレイに修復されているケースももちろんありますが、
新しくアスファルトを敷いたところが盛り上がって段差ができていたり、
古いアスファルトとの間に亀裂が入っていたり、ともかく
「いかにも工事しました」然になっているところも多いのではないでしょうか。

身体の中でも同じことが起こります。
典型的なのは喘息です。
喘息が進行すると、気管が常に炎症を起こしています。
身体は「自然治癒力」でもって、気管の内部を一所懸命修復しますが、
修復しきれないうちに喘息発作によりまた炎症を起こします。
それをまた修復しようとして、また炎症が起こり、修復して…を
繰り返すと、
一応、組織としては修復されたことになっても、内部の組織は硬く厚くなり
空気の通り道は狭くなってしまいます。
これがリモデリングです。

今、心臓の仕事をしているのですが、
心臓の心筋もリモデリングで劣化します。
高血圧やアルコールなどで心筋のタンパク質が変性(別ものっぽくなること)し、
それを「自然治癒力」で修復しようとしてもまた変性が起こり…を
繰り返すと、一応、心筋の体は保っているのですが、組織の中身は
とても健康なそれとはいえない状態になってしまうのです。
これが、不整脈を起こす元になることもあります。

プチ整形で注射したり、中に異物を入れたりすれば
炎症を起こす可能性はあります。自然治癒力あるいは自然に吸収されるから
大丈夫ですよーと言われたって、
自然に完全に吸収されたのを検査で確認するような医療機関は
ありません。
私たちの皮膚の表面、角質層は0.2mmしかありません。
その0.2mmの中で、しわだの、しみだの、と
私たちは大騒ぎしているわけです。
でも、プチ整形して目の下あたりに注入したヒアルロン酸が、内部の組織にもしかしたら
0.2mm、0.1mm残っているかもなんてことは、誰も気にしないのが実情です。

で、気づいたら皮膚がごわついているとか、妙なしこりができてるとか、
そういうトラブルも起こりうるのです。

プチ整形を否定しているわけではなく、
検討するならこれくらい、慎重になって、
やりすぎないように、とか、炎症を起こさないよう例えば禁煙したり、とか、
顧客(患者)側も考え、できることはやった方が、
満足いく結果が得られやすいですよ、と言いたいのです。


あー、言いたいことの半分くらいですが、
一気に書いたらちょっとすっきりしました。
長文、お読みくださって、ありがとうございました。

コメント一覧

神奈川絵美
風子さんへ
こんにちは
ハイ、すぐにお友達にメールして、共同購入

今どき流行の「注射美容」って、
ホントお手軽で、皮膚科でも歯科でもできるものが
あったり、で、
医師側も収益確保のために導入…というところが
多いようです。厳しい言葉ですが、提供する側も
安易なんですよね。
これは私の「放言」なんですが
美容整形の文化はやっぱり、形成外科がベースに
あると思うのですよ。センスよく、きれいに、かつ機能も
、というのは本来、形成の領域かと。
風子
素早いU+2757もう 注文なさったのですね(^-^)

整形のお話、、、なんと言うか、この頃の安易な我欲の
発露というか。
自信が無くなっているのでしょうか。
デメリット、きちんと伝えないのは怖いですね。
TVの宣伝も、いいのかなあと、心配して見ています。
神奈川絵美
セージグリーンさんへ
こんにちは
ひえー、娘を連れていっちゃうんですか!?
長期予後のわからない手術は怖いですよね。
エラとか顎を安易に削っちゃって、
噛み合わせが悪くなって
歯ががたがたになるとか、そういう話を聞いたことも
あります。
私は筋肉LOVER(笑)ですから、病気の治療で
ないのに、骨や筋肉を切るなんて、身震いしちゃいます

メディアの立場で問題に感じているのは、
こうした美容医療に関する適切な情報、知識を
一般向けに発信する場が非常に少ないことです。
美容雑誌の制作陣は、
医療には(医療畑の人間ほどには)あまり深く
ふみこまないし、
私のような医療畑には、美容関係の仕事の機会が
ないし(こちらが敬遠してしまう一面も)。
ちょっと、ブラックホールになっているんですよね…。
セージグリーン
多いですね、今。
お隣の国で娘を気軽に整形に連れて行くと聞いて、
びっくりぽんだす。
いくら美男美女でも、ついつい不自然な箇所に目が吸い付けられちゃうんですよね、、、。先週も、ある女性タレントの目や口元が不自然につり上がっていたので、ははぁ、切れ込み入れて引っ張り上げたな、と気付いちゃいました。
歳を重ねれば容色が衰えるのは自然の成り行き、それまでの来し方や人柄が自然とにじみ出てそれなりに魅力的なのに、どうして表面だけ繕おうとするのか、ともともと失うものの少ない私は思ってしまうのです。
神奈川絵美
Tomokoさんへ
こんにちは
疑惑レベルなんで、名前出していいのかわかりませんが
最近、経歴詐称でやり玉にあがったK氏なんて
ビジネスネームもハーフっぽくしていましたよね。
人気取りの一手段なのか、本心から「なりたい自分」だったのか、、まあ、両方でしょうかね。

手を加えること自体は、私は勧めもしませんが否定もしないスタンスなんですが、知識不足、情報不足で
安易に受けてしまわないか、特に若い世代の方に対して不安を持っています。
プチ整形ではないですが、ふたむかし前ほど日焼けサロンが流行りましたよね。今でもあるにはあると思いますが…。あれで紫外線を過剰に浴びた子の皮膚の老化、劣化は目もあてられないケースがあるほど。

おっしゃる通り、
ポスター等の写真の修正も最近は露骨ですよねぇ。
まあ、これはまだヴィジュアルだけのことで、健康被害があるわけではないですが…。
神奈川絵美
朋百香さんへ
こんにちは
長文お読みくださり、ありがとうございます。

>1回やると「もっと」になっちゃう
そうなんですよねー。毎日鏡見ていると、
見慣れちゃうから、もっと変化が欲しくなってしまうし、
例えば目尻のしわが気になる人は、
そこばっかり気になってしまい、
全体のバランスがとれているかの判断が
つきにくくなるんですよね。
施術自体は、私は否定しませんが、
まずは健康、そして笑顔、ですよね
Tomoko
どうも自分はずっと以前から美容整形に興味があるようです。
やってみたいのではなく、したい、またはもうやった人の心理面で興味が湧くのです。
(当然ながら医療としての整形にはこの手の興味は湧いてきません)
韓流は数本ドラマを見ただけなんですけど、目がついつい
(目元鼻筋はいわずもがな)おでこやえらやあごのラインを追ってしまいます。
芸能人はおろか、一般大衆にも相当な整形(親子4人でいて子供が両親とはまったく似ていなかったりとか)の広がりに
部外者の自分が心配してどうなるものでもないのに(苦笑)びっくりしてしまいます。
深みにはまって崩壊しそうな整形顔を見ているとなぜかザワザワと心がざわつきます。
・・・なんでかなあ~>
(絵もコンピューターでいじりはじめて、どこで止めたらいいのかわからなくなる人もいます)
具体的なお話、興味深く読みました。
朋百香
http://www.tomoko-358.com
絵美さま
絵美さんの説明でよ~く理解出来ましたわー。同年代のお友達で、よく話題になるテーマです。やっぱり60過ぎるとたるみがねー。実際、おやりになった方もいるのですが・・・言わせてもらうと何か不自然。で、1回やると「もっと」になっちゃう。あれが怖いですね。私は、この間「NYマダム」を見てから開き直りました。シミでもシワでもなんでもござれ!これが私よ。ってね。(笑)
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