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神奈川絵美の「えみごのみ」

目当てじゃないけど

父が生前、よく口にしていたことの一つに

「がん保険に入っていてよかった」
があります。

これは、20年前に亡くなった母がこのおかげで
経済的に非常に助かったことによるもので

私などは20代から入っていましたし、父自身も……


「あ、これ」

あるじのいない家の中を弟とあれこれ整理していて
生命保険会社の封筒を発見した私

-このがん保険、(死亡保険金の)受け取りがM(弟の名)になってるよー

どれどれ、と中身に目を通した弟
半分笑っちゃいながら

-これさー、毎月2800円支払い続けて、
 がん以外での死亡保険金7.5万円だって!

おやじ、どんだけ払ってるの? ……40年も! -

……。

どこかの時点、例えば後期高齢者になる75歳あたりで
見直すように言えばよかった…… 
小さな後悔が頭をかすめました。

頑固なところがある父なので、言ったとて解約やもっと安い
共済などへの乗り換えはしなかっただろうとは思いますが。

-ってことは、今も引き落とされているんだよね! 早く止めないと-

慌てて保険会社に電話する弟。

そして

「あー、死亡保険金100万円くらいの生命保険、ほかに入っていないかなー」だって。

一連のどたばたを、やや傍観していた私でしたが
よくよく考えてみれば、私自身のがん保険もこのような古いタイプで
ああ、自分も年をとったら解約する方がいいなあ、と思いつつも

「もしも」を考えるとずるずると、解約できないものかも知れない、と

父娘だからきっと、父も同じ"言い訳”をするんだろうな。
ついクスリと笑ってしまいました。
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