帰省して
「ただいまー」と、そのまま台所に向かったら
最近、近所にできた
高級食パン店の定番商品が。
「帰ってくるっていうから、買っておいたんさ」と父。
前回の帰省時、初めて買って、おいしいおいしいと
家族3人で食べたことを、父は覚えていたよう。
嬉しいな、ありがたいな、と、素直に思います。
そんな父と、巨人戦をテレビで観ていて
「今年は調子いいの?」
「ああ、ずっとトップで、今日勝てば2度目の6連勝」
「そうなんだ。じゃあ、今年は東京ドーム、行ってみる?」
緊急事態宣言も出ていないし、ワクチンも3回打ったし……
ところが父は浮かない顔で、むにゃむにゃと言葉を濁します。
そしてその日の夕食時、ぽつりと
「ひざがまた痛くなってきてさあ、
水道橋駅前の長い横断歩道を渡れそうにない」と、気弱な発言。
そうなんだ……
今、私の目に映る父の姿は、
最後に東京ドームへ行った3年前より、明らかに小さく、よわよわしく
ぼんやりしている。
やっぱり、80を過ぎると上京はきついのかなあ。
ところが。
たまたまその夜、一緒に観ていたテレビ番組で
父より年上の男性が大工仕事と農業を兼業し、かつ
体の不自由な奥さんの食事や身の回りの世話をしている、というのを紹介していて
翌朝も、テレビで80代の男性が、
フルマラソンのシニアの記録にチャレンジ、といったニュースを見て
その日のデーゲームに、巨人が快勝したのを見届けた父。
「6月から9月までの試合日程を(ネットで)調べてくれない?」と……
そして
(あれっ?昨日は「自信がない」って言ってなかった?)
どうも、自分と同年代で元気にしている人を見て
刺激を受けたよう。
もちろん私も喜んで、ネットでチケットを2枚とり、
東京ドームホテルでの、高級焼肉ランチ
の約束もとりつけて。
「できない」とか「自信がない」という言葉をそのまま受け取らず
本当はやりたいのではないか(行きたいのではないか)などの
本心を聞き出してあげないといけないなあ、と
今回の帰省ではそんなことを、学びました。
というわけで、6月上旬の週末は久しぶりの「父と野球へ」リターンズ。
東京ドームへ行ってきます!
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