なかなか出番のない、絽のきもの。
ふと気になってしげしげと、生地を眺めてみました。
(そもそも私の絽は、何本絽だったのだろう)
絽とは…
すごく大雑把に言うと、平織りの間に隙間がある織り方。
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これで言えば、緯糸が詰まって並んでいるところが平織りになります。
紗は、平織り部分がないので全体的に隙間が空いています。
そのため、模様を染めたくても隙間だらけできれいに染まらないので
平らなところをつくっちゃおう!ということで、
絽が考案されたとの説があるようです。
この、平織り部分の緯糸が何本あるかで
三本絽、五本絽、七本絽…などに分かれます。
私のは…
まずこちら。
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黒地の飛び柄小紋で、持っている絽の中では一番薄いです。
これは三本絽のようですね。
そしてこちら。
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着物好きの友人からいただいた付け下げ。
これではちょっとわかりにくいので、アップにしてみました。
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むむ、これも三本絽かな。
もう一枚
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こちらは五本絽のようです。確かにこの3枚の中では一番
透けません。
ちょっとしぼがあって、絽は絽でも、絽ちりめんのよう。
(肌触りはさらっとして涼しいです)
ただ…これらももちろん涼しく着られるのですが、
手持ちのきものでもっとも涼しいのは
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絽ではなく、絹紅梅。
隙間が空いているわけでもないのに、何で涼しいんだろう。
着物の七不思議のひとつ……。
見慣れているはずの手持ちの着物も、
見方を変えると新たな発見があるものですね。