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神奈川絵美の「えみごのみ」

絽目を見つめる

暑いし、コロナも再拡大し
なかなか出番のない、絽のきもの。

ふと気になってしげしげと、生地を眺めてみました。

(そもそも私の絽は、何本絽だったのだろう)

絽とは…
すごく大雑把に言うと、平織りの間に隙間がある織り方。

これで言えば、緯糸が詰まって並んでいるところが平織りになります。
紗は、平織り部分がないので全体的に隙間が空いています。
そのため、模様を染めたくても隙間だらけできれいに染まらないので
平らなところをつくっちゃおう!ということで、
絽が考案されたとの説があるようです。

この、平織り部分の緯糸が何本あるかで
三本絽、五本絽、七本絽…などに分かれます。
私のは…

まずこちら。

黒地の飛び柄小紋で、持っている絽の中では一番薄いです。
これは三本絽のようですね。

そしてこちら。

着物好きの友人からいただいた付け下げ。
これではちょっとわかりにくいので、アップにしてみました。

むむ、これも三本絽かな。

もう一枚

こちらは五本絽のようです。確かにこの3枚の中では一番
透けません。
ちょっとしぼがあって、絽は絽でも、絽ちりめんのよう。
(肌触りはさらっとして涼しいです)

ただ…これらももちろん涼しく着られるのですが、
手持ちのきものでもっとも涼しいのは

絽ではなく、絹紅梅。
隙間が空いているわけでもないのに、何で涼しいんだろう。
着物の七不思議のひとつ……。

見慣れているはずの手持ちの着物も、
見方を変えると新たな発見があるものですね。
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