神奈川絵美の「えみごのみ」

アラジンのランプ、日本を語る

1カ月近く前のことになりますが

上野の東京文化会館へ、オペラコンサートを聴きにいった日、
開場まで時間があったので、
東京国立博物館へ行きました。
上の写真は、開放されていた庭園内で。

この日は着物も帯も浦野理一さんでした。


そしてここは、日本で初めての本格的な美術館である表慶館。
サウジアラビアの美術工芸品の展示「アラビアの道」を
鑑賞しました(会期は5月13日まで)。

ざっとしか見られなかったので、
詳しいレポはできないのですが、
(これ、日本にも似たようなものがある!)と
印象に残った展示品を写真におさめましたので
手短に紹介します。

まずこちら。

紀元前5000年の彩文土器、とリストにあります。
若干、縄文時代と被っている?
縄文土器と弥生土器の中間のような雰囲気があります。


こちらは紀元前3~後3世紀ごろのランプや食器。
アラジンの魔法のランプを連想させます。


こちらは(たぶん)9世紀ごろの鉢。
何となく、私は織部焼を想起しました。
織部は17世紀なので、時代は全然違うのですが…。


こちらも9世紀、彩色坏(つき。底が浅い食器)だそうです。
→…が、私の写真の順番が違っていて、もしかしたら上が彩色坏なのかも。
こちら、底は浅いとはいえないですよね…。

ダイナミックな感じが乾山に似ていなくもない?


こちらはたぶん、9~12世紀ごろの壺だったような。
彩色がきれいですね。


日本的なもの、ではぜんぜんないのですが、
墓碑名が面白いなあと思い、写真を撮りました。
代々の名前が書かれているのですね。


「預言者モスク シリア扉のカーテン」とあります。
礼拝堂の扉を覆っていたのでしょうか。

香油やスパイスの交易とともに栄えたアラビア。
今回はあまり時間をかけられなかったのですが
それでも歴史的価値のある工芸品、宝物の数々は
観ていてとても興味を惹かれました。
陶器の色柄を見ていると、やはり世界はつながっているのだなあと
思ったり。

最後に、これは本館日本ギャラリーに展示されていた
桜にまつわる浮世絵から

歌川広重の『江戸むらさき名所・源氏御殿山花見 花の宴見立て』です。
源氏物語の花宴の巻に見立てたそうです。
朧月夜の着物がさすが、江戸好みです(笑)


※「アラビアの道」展の公式サイトはコチラ

コメント一覧

神奈川絵美
こむぎさんへ
こんにちは
着物と帯、褒めてくださってありがとうございます
帯締めのラインはちょっと中途半端でしたよね・・・日々、精進です

ミュージカル、ご覧になったのですね。
このスタイルのランプ、ざっとネット検索したら
中にオイルをためて、注ぎ口に芯を差し込んで
火をともしていたとの情報が。
安全性に疑問ありですが(笑)なかなかムードがありますね。
こむぎ
浦野さんの着物と帯、やっぱり素敵ですね♪袖も優雅でとてもお似合いです♪♪♪

帯締、格好良いです!帯や帯締は角度がつくとぐっとこなれた感じになりますね。

展覧会での陶器や布は、遙か昔から交易が行われていた事を実感します。ランプは先日見たミュージカルと同じに思われます!ジニーが出てこない普通のランプの用途は何だったのだろう・・と思わず考えました(^^)
神奈川絵美
sognoさんへ
こんにちは
>ドンピシャ!という感じがします
わぁ、ありがとうございます。
思い切った甲斐がありました
アラビア…私にとっても遠い世界です。
もっと遠くの、ヨーロッパには行ったことあるのに
何だか変ですが・・・。
ランプ、ホントに、絵本から出てきたかのようですよね
sogno
http://riposo77.exblog.jp/
絵美さんには浦野理一、とてもよく似合いますね~
なんていうんでしょう、ドンピシャ!という感じがします。「アラビアの道」いつだったか雑誌で見て、ああ行きたいなあっ、って思っていましたが無理みたい。今回は絵美さんのレポで楽しませて頂きました。
アラジンのランプっぽいのありますね~~♥
妙に感激(笑)。
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