神奈川絵美の「えみごのみ」

花と葡萄の季節

日中は少し暑いものの、爽やかな着物日和になった週末。
山本達彦さんの秋ライブに、Mrs.Bordeauxさんと行ってきた。

季節ごとに
「これを着ないと、その季節が来た気がしない」というコーデがある。
このピンクの桐生織+千切屋治兵衛の葡萄の染め帯もその一つ。
着物にはうっすら、コスモスの地紋が(←春は桜に)。
帯は昨年、京都の「カクマ」さんで、
少し短くしてもらい、芯も入れ替えてもらったら、
前もお太鼓もちょうど良く、キマるようになって嬉しいな。


半衿は、数年前に大好きな着物友からいただいた、
岡重の友禅。
カラフルだけどあまり出過ぎず、シンプルめの着物に合わせやすい。


外苑前のカジュアルなレストラン「ラグー 青山」前で。
洋風の煮込み料理(ポトフやハンバーグなど)が美味しくて、
コストパフォーマンスも良かったです。

この日のBちゃんはピンクベージュの鮫小紋に、小花をモチーフにした
織の帯。
身長が同じな上、着物の色味も揃って「シスターズ」な感じ

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ライブは、G星学園の同級生の方々が、パートナーも含めると
10人近くいらしていて
「東京オリンピックも決まったことだし、この(同級生の)中で、
 東京の土地を買い占めている人もいるかも知れない。もしいたら
 僕に安く譲って」と、MCにもジョークが。

その学生時代も含め、生まれてから数十年過ごした神楽坂については
「都会とはいっても昔は自然が結構あって、
 皇居の方からうちの庭にキジバトが飛んできたり、メジロやホオジロもきて
 つくばいで水を飲んだり、葡萄の棚やバラのつるを絡ませた棚にとまったり…」
というような話が耳に残った。

曲で印象的だったのは、ビリー・ジョエルの
New York state of mindのカバー。
ビリー・ジョエルといえば、
私が、海外ラジオ局の受信に夢中になっていた小学校高学年のころ
Just the way you are(素顔のままで)とか、The Strangerなどが一日と空けず
流れていたのを思い出す。
New York -もストレンジャーと並び、
当時の私の中で、まだいったことのない米国の都会のイメージをふくらませ、
憧れを抱かせてくれた歌だった。


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(ここからは検索でこられる方向けの、マニアックな内容)

今回はピアノorギターの生演奏オンリーの構成で、
ピアノはバラード中心に対し、ギターはボサノヴァなど軽めの歌。
ご本人が「実はピアノよりギターの方が好きなんじゃないかと自分で思う」
-ピアノは重く?大仰に?なりがち-とおっしゃっていましたが、
それは「きみはいない」弾き語りの黒玉で続くベースラインと、
ボッサアレンジ「Come back me」をつま弾く様子で一聴瞭然だと思いました。
ギターの一曲目はチューニングが合ってなくてちょっと残念。

とはいえ、ピアノ・バラードは、今回とりわけ
お好きな歌、得意な歌でまとめたといった風で、
多少テンションノートが抜けたように思いましたが、
「街角」「月に落ちた涙」「バースディ」は演奏もこなれており
意外なほどエモーショナルで伸びやかな声も気持ち良かったです。


そして達彦さん、11月9日に35周年コンサートを行うのですが、
MCの中でサポートメンバーを紹介。
井上鑑さんのことはラジオで公表済なのでいいとして、ほかの人は
オフレコでなくて差し支えないのでしょうか。
メンバーの中には自身のサイトでまだ11月のスケジュールを発表していない人も
いるので、
念のためイニシャルにしておきますが…(わかる人が読めばすぐわかる)。
 キーボード:一般的には寺尾聰「ルビーの指環」アレンジャーで知られている
       大御所 井上鑑さん
 ギター:私は端正なカッティングが好き。SPEEDのWhite Loveのレコーディングも確かこの人
     J.Kさん
 サックス:元The Square。昔も今も勝気な音。M.Hさん
 ベース:家族談では「どんなジャンルでもいいプレイ。譜面ありの演奏も得意」
     Ponta BoxでもおなじみのS.Bさん
 ドラムス:クロスビート時代からのベテラン。角松敏生バンドでも活躍のM.Iさん
……ということで、ホーンセクション少ないけれど、
かなり期待できるのではないかなー。
今から楽しみです。
(会場の席数が、5年前の5割強しかなく心配していましたが、やはり
チケットは即日完売の様相。
プロモーターの先行発売で、友達の分も発売日前に買えて、良かったです。
もっと大きなハコで演ればいいのにとも思いますが、事情もあるのでしょう。)

コメント一覧

神奈川絵美
とうこさんへ
こんばんは~
この半衿、色が強くないのでいい感じに
なじみやすいですよ~。
あと、帯の地色がココア色というか、ピンク味のある
茶なのも、秋らしさを出しているのかな、ナンテ。

>達彦様ライヴ、いつか行きたいです
もう、大歓迎です! 35周年コンサートも
席数に余裕があればお誘いしたいところですが
もう完売のようなんです…。
私は、12-15歳のころ、
意味もわからず聴いていた歌も多かったのですが、
当時、まるでカルガモのヒナみたいに
「都会のカッコいい大人の男の人!」と刷り込みされて
東京に行けばああいう人がたくさんいるものだと
思い込んでいました(笑)
神奈川絵美
香子さんへ
こんにちは~
うふ、香子さんの儚げなコスモス帯、
とーってもお似合いです。
その季節が待ち遠しくなる帯があるのって
嬉しいですよね
旬が短めだと、なおさら…。
とうこ
http://ameblo.jp/toukolilas/
遅ればせながら、こんばんは。
半衿が、着物のピンクを大人ピンクにしているなあって、感激していました。
達彦様ライヴ、いつか行きたいです。絵美さんよりちょっと年上なので、もろ、ちょっぴり背伸びしながら聴いていた世代なんです。いつか、ご一緒に!
香子
待ってました、葡萄柄♪
そろそろと秋の風情ですよねえ。
お互い「秋になるとコレ」ってのがあって
うれしいですよね~
神奈川絵美
はつきさんへ
こんにちは
コーディネート、褒めていただけて嬉しいです

神楽坂近辺にお住まいとは!情緒があって、いいですねぇ。あのあたり、ライターやデザイナーなど
クリエイター、マスコミ関係者も多いんですよ。
(記者発表会にすぐ駆けつけられるので)

>神楽坂のご出身
そうなんです。今は違いますけれどね。
ご売却後の跡地にホテルが建ったと噂で聞いたことが。

オリンピック…早くも?葛西臨海公園の方面で
環境保護の観点から、反対の声が上がっている
そうですね…軽々しく意見できませんが、環境保護には十分、配慮してもらいたいものですよね。
はつき
神楽坂
http://blog.goo.ne.jp/asochan0930
山本達彦さんって、神楽坂のご出身なんですね。最近、その近くに引っ越したので、思わず反応してしまいました。
今度のオリンピックは東京にどんな変化をもたらすのでしょう?願わくば、神楽坂やその周辺の情緒や緑は残してほしいなあと、住人は勝手に思っているのです。

絵美さんのコーディネート、秋らしさがありながら、小物使いなどに涼しげがあって、この時期にぴったりですね!
神奈川絵美
朋百香さんへ
こんにちはー
きゃー、商社にお勤めとはカッコいい~
ビリー・ジョエル、
当時爆発的に流行っていたように記憶しているんですよね。
小学生で初めて耳にして、その後高校時代まで
男の子も女の子も音楽好きな子は、
ちょっと背伸びして聴いていたように思います。
マイ・ライフとか、オネスティとか、懐かしいなあ。
神奈川絵美
Mrs.Bordeauxさんへ
こちらこそ楽しい時間を、ありがとうございました
私、Bちゃんの色合わせって、ビギナーと思えない
ほどハイセンスだと思ってますし、
着方も回数を重ねるごとに上手になっていて、
とても嬉しく思っています。
暑さ寒さなどの体感は、経験で塩梅がわかってきますから、
これからはインナーをいろいろ試しつつ(下はそんなに
更衣のルールに拘らなくていいので)、心地よい
コーデができるといいですね。

>懐かしいドキドキ感
もう、BちゃんやSNさんの熱さに私、
あてられちゃってます(笑)。見習わないと。
もう女性ホルモンでもフェロモンでも
ばんばんつくっちゃいましょう
そうそう、私は彼の20代までしか、リアルタイムの
記憶がなく、
「爽やか」っていったら「ある日この夏」や
「アゲイン」まで遡ってしまいます。今も良い声
ですが、当時は子どもながらに、とても澄んだ
きれいな歌声だと思ったものでした。
朋百香
http://www.tomoko-358.com
絵美さま
おお、今年もこの季節になりましたか。
確かに秋一番にこのコーデはかかせませんね。
Bさんもお元気そうで何よりです。

ビリー・ジョエル、絵美さんが小学生なら私は
商社に勤めはじめた頃かしら・・・(アハハ、
これでも商社に勤めてたのよ~)
なんか、青春してたな。
音楽って聴くと、一瞬にして当時にタイムスリップ
しますね~。懐かし。
Mrs.Bordeaux
初秋のコーデ、素敵でした。
こんにちわ。日曜日はお付き合いどうもありがとうございました。
お着物の色合いが似ていて、気が合っちゃいましたね。シスターズ、光栄です。絵美さんのお着物は美しくてウットリでした。葡萄柄も控えめな可愛らしさがいいですね。このコーデ、好きです。
あの日は、思いのほか暑かった(暑く感じた)ので、着物の中身をもっと考えるべきでした。色々勉強になります。そして短い時間だったのでもっとお喋りしたかったです。また次回どうぞよろしくお願いします。
話は変わって、先週はわたし的には達彦ウィークでした。ミニライブ&サイン会から始まり、深夜のラジオ放送そして日曜日のライブ、とかなり濃い1週間でした。達彦さんに憧れた少女に戻ったような懐かしいドキドキ感を味わえて女性ホルモンがばーっと出まくりました(笑) 35周年記念アルバムのDVDを観てせっせと女性ホルモンを作らなくちゃ(笑)
11/9楽しみです。35周年アルバムが中心でしょうが80年代の曲を聴けるのが今からとっても楽しみです!軽やかに踊れるようにダイエットしなくちゃ!
追加)達彦さんのバラード、爽やかですよね。そうそう、若い頃はもっと爽やかだったかも。最近は、重みみたいなものも感じます。
神奈川絵美
セージグリーンさんへ
こんにちは
わぁ~着物で発表会ですかー
(先日の「あまちゃん」で、鈴鹿ひろみこと薬師丸ひろ子が
振袖で歌ったシーンを思い出しました
さぞお美しく、オーディエンスの目に焼き付いたことでしょうね。

>伊藤君子さん、八神純子さん、平井堅さんも
私、はっと思い出しました。
伊藤君子さんのバージョン、どこかで聴いたことが
あります! CD、うちにあるかも。
低く歌い出すところも、次に4度上がって高くなる
ところも、彼女はとってもカッコいいんですよね。

達彦さんのバラードは、昔(って30年以上前ですが)
は青空を朗々と渡るような、
今は陽だまりを柔らかく閉じ込めるような声で、
ゆったり聴かせるところがいいかな、と思います。
神奈川絵美
風子さんへ
こんにちは~
ようやく着物日和が続くようになりましたね。
風子さんも、こういう半衿、お似合いになると
思います~白系の着物とか。

私、昨年までは秋の着物にいろいろ思案してしまい
他の季節ほど楽しめていなかったように思いますが、
今年は何かがふっきれました(笑)。
手持ちは決して多くないけれど、その範囲の中で
自分なりに秋を表現するのが楽しくなってきました。
セージグリーン
秋のピンク
秋の夜長に着物でライブ、いいですねぇ。
私も着物で発表会に出たことがありますが、皆さん覚えていてくださいます。
New York state of mindは大好きな曲です。
伊藤君子さん、八神純子さん、平井堅さんもカヴァーしてますが、音域の広い人でないと、歌いこなせません。
ピアノorギターの生演奏オンリーの構成で、
バラードとボサノヴァ、、、目に浮かぶじゃない、聞こえてくるようです。
風子
こちらを拝見していると 季節の移り変わりが 装いで感じられます。
秋、深まってきていますね。
半襟 とってもお似合いです。
こういう可愛い感じは 自分ではできないので楽しませていただいています♪
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