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仕立て上がった着物を
「新しい家族」などと呼ぶのはいささかロマンティックが過ぎるだろうか。
でも何となく、身内から譲られたものには特別な「絆」を感じるもの。
以前、ブログに出したかどうか忘れてしまったが、
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今の私には渋すぎる祖母の形見。
何反もある中で、これだったら着られるかな、と、
次のお仕立ての機会を窺っているのが、コチラ。
オフホワイトのサマーウール。
故郷の群馬・伊勢崎の織物だ。
だけどこの温暖化の時代、もう夏には暑過ぎるだろう。
袷時期に着られる単にならないかな。
残念ながら布端が焼けてしまっていて、お仕立て可能かどうかも
よくわからないけれど、せっかくだから、何とか形にしたいもの。
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一方……。
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10日ほど前、うちの狭い庭の小さな木に、
メジロが巣を作った。
長径6~7㎝ほどの小さな楕円の巣の中に、
繭玉みたいな卵が2個、見えた。
そーっと窓を開けては眺めたり、水場を作ってあげたり。
酷暑を乗り切れるのだろうか、と心配したり。
家族みたいに思えてくるのは、やはりロマンテックが過ぎるだろうか。