神奈川絵美の「えみごのみ」

梅、芳しき

年明けて最初の文楽は、
近松門左衛門特集で3部構成。
私はほとんど迷わず、ますらおペア(豊竹呂勢太夫さんと鶴澤清治さん)が
ご出演される第三部を選びました。
蓑助さんや勘十郎さんを観られないのは残念だけど……。
(でも久し振りに勘次郎さんを観られました

第三部は「冥途の飛脚」。
忠兵衛と遊女 梅川の逃避行。

というわけで。

この帯を締めなくていつ締める、の
小倉貞右先生の光琳梅を。

着物も小倉先生。アプリコット色の地に、
貝紫で色紙文が刺繍された附下。
帯締めは松山好成さんの貝の口。
帯揚げは東三季さんの、白地に薄藤の花の絞り。

後ろはこんな感じ。



カメラが近いとレンズを見つめてしまう
癖があるようです


ちなみに昨年は

豊竹嶋太夫さんの引退公演で
人間国宝 小宮康助さんの江戸小紋に梅の帯を合わせました。
こちらも帯締めは松山さんの貝の口で、上とは色違い。

その、嶋太夫さんのお弟子さんである呂勢太夫さん、
「淡路町の段」の奥でお出ましになったのですが、

け、見台が……!

何とも美しい、梅枝に銀の満月が描かれたものでした。
蒔絵なのかな。

見台は

これは資料写真ですが、
床本を置く台。文楽ファンならお馴染みです。
こちらには、扇面があしらわれていますね。

この、目立つ前面に、右上から左下にかけて
梅枝がたおやかに広がり、小さな花もいくつか。
そして、左上に大きな銀の満月。
とーっても豪華で、美しくて、
私、オペラグラスで人形でもなく、人でもなく、
見台を何度も何度も覗き込むように見てしまいました

確か呂勢さん、蔵を借りるほどの見台コレクターと
本で読んだような……。
ここぞのときに、演目にぴったりの見台。
あふれんばかりの文楽愛を感じ、
とても好ましく思いました。

文楽の感想は次回、アップしますね。

コメント一覧

神奈川絵美
amethystさんへ
こんにちは
ご無沙汰しております…!
寒いと、着るまでが辛いですよね…
着てしまえば暖かいのですが。
早く、本格的な春がくるといいですね
季節柄って、油断していると一年、二年、
寝かせてしまいます
amethyst
絵美さん、こんにちは。
まだ寒さに厳しさがある時期の梅の開花が
嬉しいですよね。
文楽を楽しみに出かけられたんですね。
小倉先生のアプリコット地に貝紫で色紙文、
絵美さんにぴたりとお似合いのお着物ですね。
そして帯も光琳梅の柄。素敵です♪
私は寒さを理由に着物を着ないままですが
手もちの梅帯に申し訳なく。。。汗
神奈川絵美
朋百香さんへ
こんにちは
いよいよ、梅が見ごろになってきましたね
私、文楽はいつも、床を正面に観るような席を
選ぶので、
見台をじっくり鑑賞でき、嬉しかったです
朋百香
http://www.tomoko-358.com
絵美さま
今年もこの帯、拝見出来て嬉しい! 満開の梅の帯、「今」ですよね〜。我が家の梅も満開です。
また、呂勢大夫さんの見台、見事だったことでしょうねぇ。私もそこにいたら、見台に見入っていたわ(笑) それにしても日本の巧みの業というのは何と素晴らしいのでしょう・・・。
文楽の感想も楽しみにお待ちしてますね。
神奈川絵美
香子さんへ
おお、そうでしたか!
やはり今の時期は梅ですよねぇ。
私はなんといっても「梅川」でしたので、
この帯しか考えられませんでした(笑)
他のお客さんにも、ちらほら、梅の帯の方が
いらっしゃいました
香子
http://kokococo701.blog.fc2.com
おお、ワタシも文楽は梅帯でした♪
そして昨年と同じのは着物の方でした(笑)
やはりこの季節にはこれっていうのがありますよね。
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