神奈川絵美の「えみごのみ」

あれもこれも、”脳のバグ”が原因だった

12月中旬に発売されたこちらの雑誌



……で今回、「過活動膀胱」をテーマにした企画記事を
担当しました。



泌尿器科の話題はなかなか表立って
しにくいものですが
今回、取材してつくづく思ったのは
泌尿器のトラブルは必ずしも泌尿器の問題にあらず、ということです。

……というのも、健康な状態なら
トイレに行きたいかどうかを事前に判断できるし
近くにトイレがなければがまんもきくから。
つまり、脳と膀胱が神経を通じて常に、トイレを巡って
話し合いをしているというワケ。
 
排尿障害にはいくつかの種類があり、複合して起こっていることもありますが
その中の過活動膀胱は、
病態の名前から、いかにも膀胱が悪者みたいにとらえられがちですが
過活動にさせているのは、実は脳。
水をさわったとき、ドアノブに手をかけたとき
あるいはほかの、何かのきっかけを
脳が勘違いして膀胱に、
トイレへ行きなさい!と命令してしまうのが原因です。

……という話を取材先の専門医から聞き、
思い出したことがあります。

-昔、耳鳴りの取材をしたときにも、
耳が悪者ではなくて、脳が音を鳴らせていると聞いたなあ…-

脳は意外とおばかさん、
というか、むしろ複雑すぎるがゆえにバグも出やすい臓器、
といえそうです。

誌面には治療やセルフケア法なども載っていますので
ご興味のある方は、良かったら手にとってみてくださいね。

コメント一覧

kanagawa_emi
>まるたけ さんへ
こんにちは! 読んでくださりありがとうございます^^
>仕事をしているときは5~6時間
これがまた脳神経系の面白いところで、交感神経が優位
(仕事で緊張、興奮状態のとき)になっていると
膀胱の壁をゆるませるようにするんです。その分尿をためて
おけるようになるというワケ。
感覚的には、緊張状態にあると縮みそうって思うのですが
逆なんですよね。
(ただ、それと、何らかの心理的な要因でやたらトイレに行きたくなる心因性頻尿はまた別のメカニズムのようなんです。複雑ですね)
まるたけ
いや~~面白過ぎる話!脳が関係していましたか。
仕事をしているときは5~6時間トイレ平気だったんです。
何かに夢中になるとそちらに神経が行ってたのかしら。
耳鳴りの話も興味深いですねえ。
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