
藍、白、黄色、そしてローズ。
ここ関東でも、「梅雨入りはいつ頃かしら」が
挨拶代わりに交わされるようになってきた6月初め。
沖縄の方言で「布のはしばし」を意味する
「ぬぬぬパナパナ」展へ行ってきた。(会期は終了しています)

新宿三丁目駅近くのカジュアルダイニング「点(TOMORU)」で
黒むつの粕漬けが主菜のランチをいただき…
↑
この写真もいいけれど、私はこっちの写真が好き

↓

逆光だけど、みんないい笑顔


会場へはタクシーで。
「男と女」などの映画音楽で知られるピエール・バルー氏の
奥さんが所有する家「ラ・ケヤキ」。
緑がいっぱいで、建物が隠れてしまうほど。

芭蕉布や苧麻といった、沖縄の代表的な布・糸がたくさん。
今回、新鮮に思ったのは、諸紙布(経、緯とも紙!)で織られた「六寸帯」。
(写真は撮りそびれました、すみません…)
お若いスタッフさんが銀座結び風に締めていたのを見せてもらったが、
半幅よりはドレッシーに、八寸よりはさりげなく、
そして諸紙布のハリのあるアイボリーが、実に涼しそうだった。

主宰の浦令子さん。
芭蕉布×苧麻の無地きものに、城間工房(確か栄喜さん)の紅型帯。
まだ着物に親しむ前「沖縄の某ホテルに展示されているのを一目ぼれして、
自分で締められもしないのに、買ってしまったの」
浦さんはそれから着付けを練習しはじめ、
今こうして自ら着物の展示会を企画運営するまでに至ったわけだから、
人生ってホント、わからないなあ。
(なお、洒落紋のモチーフ、すっかり忘れていたのですが、
後日、ご一緒した人が「河童のお皿に蝦蟇」と教えてくださいました。
伊藤若冲? うむぅ巧者ですね)

会場のテラスでティータイム。
約一年ぶりに会う人も、つい先週会ったばかりの人も、
海外からいらっしゃった人もいて…。
でも不思議なことに、ひとたび会えば、まるで「昨日の井戸端会議の続き」
をしているかのように自然に会話が弾む。
(もっとも、みなブログを通して、コメントのやりとりをしているからというのは
あるけれど)
少し暑かったけれど、日蔭なら過ごしやすく、風も渡って
新宿のど真ん中なのに、まるで高原にいるかのような昼下がり。
滅多に揃わないこのメンバーにとっては、恵みの天気、空からのギフトだ。
海外からいらっしゃった人が、別れ際に
「もう当分無理かな…。なーんちゃって、来年もしっかり来たりなんかしてね」
と最後は冗談交じりにおっしゃったが、
ギフトついでにその冗談も、ホントになるといいなあ。
みなの着物紹介、詳しくは次回に……