六本木の矯正歯科へ行かねばならず、
時間はあっても交通が心配だし、立ち寄るなら手近なところでと
新橋のパナソニック汐留ミュージアムへ。
シティセンター前も雪化粧。
美術館では
押しも押されぬハンガリーの名窯、ヘレンド展が開催中(3月21日まで)。
19世紀初頭の開窯時代のものから現代まで、150点もの美しい磁器作品を
観ることができます。
バロック、ロココ、シノワズリ、
伊万里や柿右衛門の影響を受けたもの、などなど、
どの美術作品にも言えることですが、時流にのってさまざまな
スタイルがあるものだなあと、その変遷も併せて、楽しめます。
撮影OKのテーブルコーディネート。
思うに、
今、店舗で買えるシリーズもいいけれど、
やはり19世紀なかば、パリ万博前後から第二次世界大戦前くらいまでの作品は
より大胆で、遊び心があり、贅を尽くし技を極めたものが
多いなあというのが、全体を通じての感想です。
こちらは1874年、ウエールズと呼ばれるシリーズで、
写真では見難いですが、陶壁が二重になっています。
外側の壁はたくさん穴があいていますが、内側はスムース。
こちらは、特に私が気に入った「ハンガリアン・ナショナル」シリーズ。
1896年のもので、柘榴やチューリップ、カーネーションや蔦といった植物が
モダンに配されています。
ほかにも、オール磁器で花と果物が籠にのっている様子を表現した
騙し絵的な作品「トロンプ・ルイユ」、
お皿の縁に透かし彫りが施された「ヘレンド・オサリバン」
色絵と金彩で、漆のような見た目を演出した「京都」など
思わず、まじまじと見入ってしまう作品がたくさん。
色遣いも、特に初期、青緑系の色がきれいな作品が目に留まりました。
中には
(こういうの、うちにあったらなあ)
なんて思ってしまうような、愛らしいティーセットやチョコレートポットも。
でも、お皿や壺など、仮にうちにあったとしたら、
予想以上に大きい、なんてものが大多数なのでしょう。
この日はさすがに着物は断念し、
風が冷たかったので、ブルーアイリスのミンクコートを
羽織って行きました。
犬を飼ってからは、ファーには全く興味がないのですが、
とても寒い日は、昔買ったものを引っ張り出して着ます。
これはフードもついていて、カジュアルに着られるので重宝。
下は、ユニクロ(笑)に、スペイン製のサイケなジーンズ、
靴はブルーノ・マリのスエード×裏ボア、冬仕様のローファーです。
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