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神奈川絵美の「えみごのみ」

「粉もん」の聖地

関東平野の、冬の風景……



北日本は大吹雪と聞いているので
こんなこと書くのは不謹慎かも知れませんが、
低気圧が渦巻く北の山の方から吹き下ろす風が
とにかく強くて、荒れていて、寒々しくて
こんなに快晴なのに、一歩も外へ出たいと思えません。



こっちで原稿の仕事をしながら、片づけをしています。
写真は大根と鶏ひき肉の煮物と、手羽先の煮物。
神奈川にいようが、故郷にいようが
一人だけのごはんをつくるのに変わりはないのですが
ここのダイニングテーブルが今は大きすぎて
(ああ、父にもっと食べさせたかった。
   父と一緒に食べたかった)
数か月前まで、向かいに座っていた父の姿を思うほどに
寂しさがつのります。

さて、ここは上皇后さまの遠縁にあたる
正田家の地盤でもあり、あの誰もが知る「粉もん」会社の
創業の地でもあります。

歴史をたどれるミュージアムが市内にあり、
先月、初めて訪れました。そのときの写真を掲載しますね。


創業は確か1906年。市内の別の場所でしたが鉄道を敷くため
駅前に移設されたそうです。

モダンとノスタルジックが融合したインテリアですよね。


製粉機はドイツ製。ロール(左下)の目の粗さの違いで
挽き方を変えたそう。


当時からある日本庭園もきれいです。



こちらのミュージアムは500円の入場料がかかるのですが



アンケートに答えると250円くらいの「粉もん」製品を
お土産にいただけます。

まったくの余談ですが、この施設、開館して10数年経つのですが
私が自転車で行ったら、なんと自転車置き場をつくっていなかった……
いかにこの地が車社会かを象徴しているように思いました。

ここから自転車で数分のところには


正田醤油の記念館もあります。そろばん、大福帳などの
店の面影がしのばれるものや、東郷青児のデッサンなど蒐集品も少し。



左のモデルさんは、どなたなんでしょう。

どちらも、前々から気になっていたので、行くことができて良かったです。
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