今日は趣味的な日記を、私個人の気持ちも含め書いてみます。
本日より日産ディ-ゼル工業(以下「日デ」)はUDトラックスとしてスタートを切りました。
先日、日デと三菱ふそうトラックバス(以下「ふそう」)との提携で、バス組立部門をふそうへ集約する事が発表されました。
これは日デが事実上バス部門の製造から撤退する事を意味するのではないでしょうか。
(元々、日デはエンジン・シャーシは自前のものですが、組立工場をもっていませんでしたからね)
で、その次に日デからUDトラックスへの社名変更なのです。
UDトラックバスではないことから推測するとこれは上で言った事実上と言うより、バス製造部門からの完全撤退を意味するものではないでしょうか! おそらく、エンジンはもちろん、甘く見てシャーシも集約された新しい会社へ供給されると思いますが、ボディそのものはもうやらないと言うことでしょう。
(日産の手から完全に離れたから社名変更して再出発となったとも言えなくもないですが・・・)
本来UDとは、「Uniflow Scavenging Desel」の略でエンジンの方式を通称名にしていたもので、そのころから自分たちの製品に誇りを持った略称だったと思います。
ところがこれからのUDの解釈は「Ultimate Dependability(究極の信頼)」らしいですね。とってつけたようなコピーで“ちょっとなぁ~”と感じてしまいます。
そんな訳でUDの一連の動きの中で一つの会社が解散する事が発表されました。
北九州にある西日本車体工業(以下「NSK」)です。
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この会社、戦後まもなくからバスボディの架装を行っている西日本鉄道(以下「西鉄」)の子会社であり、独創的な発想でバス業界をリードしてきたものですが、国交省により画一化されたノンステップバスでは、その独創的な発想も発揮することなく終焉を迎えることになりました。
元々この会社、国内に4メーカーあるバスメーカーのシャーシ・エンジンにボディ(箱)を載せ製品として出荷していたものですから、同じカテゴリーなら4メーカーどのバスでもほぼ同じ外観・車内見付けで利用者に、運転席の機器配置もほぼ同じにでき運転士にも優しいと言った、商品のバリアフリー化が進んだ会社でした。
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しかしながら、バスそのものの需要が減少している中で、かつメーカーのコスト削減による一貫製造化などにより、メーカー系列でないNSKはあっけなく解散と言う選択肢しかなかったのでしょう。
今回の解散に至るには、NSKが日デのバスボディの指定を受けたあたりから富士重工業の二の舞か?と言う危惧は仲間内ではありました。それもこれも、NSKが手がけたホイルベースを延長した中型車(いわゆるモヤシ)が日産ディーゼルであった事からその後日デとのパイプが太くなり、他3メーカーとの関係がギクシャクしていったのではないかと個人的に感じています。(それまでは、NSK車両ではふそうが一番多かったものですから)
思い返せば、NSKの流れのなかではたくさんのターニングポイントがあったように感じます。それはバス業界に与えた数々の技術や商品、時代背景から経営者として判断しなければならなかったものなどですが、大きな要因としては設備投資、すなわち工場のスクラップ&ビルドにお金を掛けられなかった事があげられるでしょうね。親会社の西鉄はバス部門では赤字が続いていましたし。
工場を見たことがある方は分かると思いますが、とにかく古くて狭くて薄汚れています。いちファンとしても正直“これではねぇ~”と感じる始末でした。
結果的には、そんな生産効率の悪そうな工場に日デが自社の効率化の課程でNSKに見切りをつけたと言うのがホントのところではないでしょうか!残念です。
会社創立以来、親会社の西鉄と「お客様の為のバス」としてバス業界をつねにリードしてきた功績は計り知れないのもがあります。
8月の会社解散まで手を抜くことなくバスを造り続けて行って欲しいものです。
本日より日産ディ-ゼル工業(以下「日デ」)はUDトラックスとしてスタートを切りました。
先日、日デと三菱ふそうトラックバス(以下「ふそう」)との提携で、バス組立部門をふそうへ集約する事が発表されました。
これは日デが事実上バス部門の製造から撤退する事を意味するのではないでしょうか。
(元々、日デはエンジン・シャーシは自前のものですが、組立工場をもっていませんでしたからね)
で、その次に日デからUDトラックスへの社名変更なのです。
UDトラックバスではないことから推測するとこれは上で言った事実上と言うより、バス製造部門からの完全撤退を意味するものではないでしょうか! おそらく、エンジンはもちろん、甘く見てシャーシも集約された新しい会社へ供給されると思いますが、ボディそのものはもうやらないと言うことでしょう。
(日産の手から完全に離れたから社名変更して再出発となったとも言えなくもないですが・・・)
本来UDとは、「Uniflow Scavenging Desel」の略でエンジンの方式を通称名にしていたもので、そのころから自分たちの製品に誇りを持った略称だったと思います。
ところがこれからのUDの解釈は「Ultimate Dependability(究極の信頼)」らしいですね。とってつけたようなコピーで“ちょっとなぁ~”と感じてしまいます。
そんな訳でUDの一連の動きの中で一つの会社が解散する事が発表されました。
北九州にある西日本車体工業(以下「NSK」)です。
西武バスの夜行高速バスSD-II型
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この会社、戦後まもなくからバスボディの架装を行っている西日本鉄道(以下「西鉄」)の子会社であり、独創的な発想でバス業界をリードしてきたものですが、国交省により画一化されたノンステップバスでは、その独創的な発想も発揮することなく終焉を迎えることになりました。
元々この会社、国内に4メーカーあるバスメーカーのシャーシ・エンジンにボディ(箱)を載せ製品として出荷していたものですから、同じカテゴリーなら4メーカーどのバスでもほぼ同じ外観・車内見付けで利用者に、運転席の機器配置もほぼ同じにでき運転士にも優しいと言った、商品のバリアフリー化が進んだ会社でした。
日野製B-II型路線車
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日産ディーゼル製B-II型路線車
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サンデン交通E型高速車
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しかしながら、バスそのものの需要が減少している中で、かつメーカーのコスト削減による一貫製造化などにより、メーカー系列でないNSKはあっけなく解散と言う選択肢しかなかったのでしょう。
今回の解散に至るには、NSKが日デのバスボディの指定を受けたあたりから富士重工業の二の舞か?と言う危惧は仲間内ではありました。それもこれも、NSKが手がけたホイルベースを延長した中型車(いわゆるモヤシ)が日産ディーゼルであった事からその後日デとのパイプが太くなり、他3メーカーとの関係がギクシャクしていったのではないかと個人的に感じています。(それまでは、NSK車両ではふそうが一番多かったものですから)
思い返せば、NSKの流れのなかではたくさんのターニングポイントがあったように感じます。それはバス業界に与えた数々の技術や商品、時代背景から経営者として判断しなければならなかったものなどですが、大きな要因としては設備投資、すなわち工場のスクラップ&ビルドにお金を掛けられなかった事があげられるでしょうね。親会社の西鉄はバス部門では赤字が続いていましたし。
工場を見たことがある方は分かると思いますが、とにかく古くて狭くて薄汚れています。いちファンとしても正直“これではねぇ~”と感じる始末でした。
結果的には、そんな生産効率の悪そうな工場に日デが自社の効率化の課程でNSKに見切りをつけたと言うのがホントのところではないでしょうか!残念です。
会社創立以来、親会社の西鉄と「お客様の為のバス」としてバス業界をつねにリードしてきた功績は計り知れないのもがあります。
8月の会社解散まで手を抜くことなくバスを造り続けて行って欲しいものです。
おそらく10年も経てば、西鉄バスも色々な形の車両が走り戸惑う事でしょう。
ワンステ・4枚折戸・色幕・扁平タイヤを装備した車両はなくなるのでしょうね。