高血圧と食塩接種との関係は昔から取り扱われており、食塩の摂り過ぎが高血圧の原因になり、高血圧の予防や治療には食塩制限(減塩)が重要であることは、よく言われている。→こちらおよびこちらなどの解説。
2019年10月下旬の冠動脈ステント手術後、かみさんとともに、悪玉コレストロールを減らす食事療法、および減塩食事指導を受けてきた。現在、厳しく悪玉コレストロールを下げる食事療法と減塩食事療法に取り組んでいる。
目標、食塩:1日6グラム未満。1日3食とすると、1食あたり、平均2グラム。→きついですね!
今回は昼食、および、夕食のレシピに重きを置いて綴ってみよう。
一般的に外食の塩分は多いです。→こちらの例。 特に麺類は特に麺そのものプラス、汁に塩分が多く、減塩の観点からは、全体的にきびしいですね。
サンドイッチはパンを使っているので、塩分が多いと思いがちですが、コンビニのサンドイッチで、最近は2g以下のものもあります。→ローソンの例。セブンイレブンの例。
ドレッシングなしのグリーンサラダとホットティーなどと組み合わせれば、会社でのランチにも活用できそうですね。
また、「肉・グリル料理」を選べば、塩分2g以下で食事を楽しめる可能性も出てきます。 →サイゼリアの例、ロイヤルホストの例、大戸屋の例。
マクドナルド(→こちら)、モスバーガー(→こちら)、ケンタッキー(→こちら)などは品目にもよるが、一般的にきついですね。
夕食のレシピですが、パンでなく、ご飯(塩分ゼロ)を取り、おかずに許容塩分の入った料理を選ぶのがポイントですね。
減塩調味料をうまく使うことで、料理レパートリーも増えてきます。
例えば、減塩だしパック(1パック当たり/500ml、塩分0.14g)、お塩控えめのほんだし(小匙2/3(2グラム)/300ml 塩分0.28g)、減塩醤油(小匙1当たり塩分0.4g)、減塩のコンソメ(1キューブ/300ml、塩分1.33g)などがあります。
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減塩醤油を使った例を見てみよう
1.煮魚:
落し蓋と強火を組み合わせた「ふわっトロ!ガッテン流煮魚の作り方」 を参照ください。→こちらをクリック
この例だと、魚2切れに対して、醤油20g(小匙3強 塩分3g)と多いが、減塩醤油小匙1(塩分0.4g)に減らすことも可能。
落とし蓋効果で、水気が飛んで、煮汁も減り、仮に、塩分が魚に吸収されたとすると、生魚に含まれていた塩分(0.3g/100g切り身)を足すと、魚1切れ(100g)あたり、0.3+0.4/2=0.5gとなる。
他の魚、サバ、イワシ、鯛などでも同様の減塩醤油量を使うことにより減塩ができる。
私はこれで十分と感じるが、薄味に慣れる必要がある。逆に薄味に慣れると、魚のうまみも良く味わえる。
(注:煮魚などに、使われている料理酒ですが、一般の料理酒には大匙1当たり、塩分が0.35gほど入っており、塩分ゼロの料理酒を使う必要がある。塩分ゼロの料理酒→こちらを参照。 同様に、「みりん」も塩分を含んだものがあり、塩分が含まれない「本みりん」を使うなど塩分に要注意→こちらを参照)
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2.鶏料理:
例えば、「減塩 鶏肉とカシューナッツの炒め物」→こちらをクリック
(まずは、鶏もも肉は皮なしを選ぶことがコレストロール対策で重要!→こちらを参照。
また、カシューナッツは料理用で無塩のものを利用)
こちらのレシピでは、2人前の鶏肉120gに対して、醤油小匙2(塩分1.8g)が使われているが、酢+トマトの酸味が効いており、減塩醤油小匙1/2(塩分0.2g)まで、塩分を下げることが可能。
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3.豆乳(塩分ゼロ)のレシピ
例えば、「豆腐と白菜の豆乳スープ」→こちらをクリック
こちらのレシピでは、お塩控えめほんだしを、2人前に対して、小匙1/2(塩分0.21g)使用している。
翌日も残り物をいただくことを考え、2人前でなく、大量(例えば8人前)に作る方が楽しい。
8人前に対して、お塩控えめほんだしをさらに減らし、小匙2でなく小匙1(塩分0.42g)で十分ですね。お塩控えめほんだしを利用の場合、「かるしお」も不要です。
完全に減塩を望む場合、お塩控えめほんだしでなく、水500mlに対して、「千代の一番」1パック(塩分0.14g)を入れて白菜を煮ることも可能。
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4.シリコンスチーマーを利用して、電子レンジで作る簡単料理にも減塩が利用できる。→シリコンスチーマーとはこちら
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例えば、チンして作る「カボチャの煮もの」→こちらをクリック
このレシピでは、だし(大匙3)+醤油(大匙1)+みりん(大匙1)を使っているが、塩分だらけで下記のように、減塩に変更:
お塩控えめのほんだし(小匙1/3 塩分0.14g)+減塩醤油(小匙1 塩分0.4g)+料理酒(小匙1 塩分0)=合計塩分0.54g
また、砂糖は小匙1弱で十分。
このシリコンスチーマーを使って、キャベツや、白菜を大きく切り、これに入れ、チンした後、深皿に取り、減塩昆布などで混ぜれば、塩分少なめの昆布味が効いた野菜が食べれる。
パプリカ2ヶをチンした後、深皿に酢大匙2+減塩醤油小匙1/2(塩分0.2g)+お塩控えめのほんだし小匙1/2(塩分0.14g)で作っただし汁に混ぜ、数回に分け、食べる。(十分浸った後で、余分な塩分を除くため、汁は捨てる)
5.茹で野菜:
緑豆もやし(200グラム2袋)を茹でた後、同様に、深皿に酢大匙2+減塩醤油小匙1(塩分0.4g)+お塩控えめのほんだし小匙1/2(塩分0.14g)で作っただし汁に混ぜ、塩分合計0.54gを数回に分け、食べる。
ほうれん草の胡麻和え(→こちら)において、ほうれん草70gでなく、150gを茹で、減塩醤油小匙1(塩分0.4g)を混ぜる。塩分合計0.4gを数回に分け、食べる。
小松菜としめじと油揚げの炒め物(→こちら)において、小松菜としめじを茹でた後、水を切り、油揚げを加え、炒め時に減塩醤油小匙1(塩分0.4g)+お塩控えめのほんだし小匙1/2(塩分0.14g)で味付けをする。塩分合計0.54gを数回に分け食べる。
6.焼き魚:
魚の体内には塩分が含まれており(→こちら)、原則、切り身は、そのままで、焼き、必要に応じて、レモン汁などをかける。
どうしても、醤油味が欲しい人は、減塩醤油のスプレー1吹き(0.1ml=塩分0.008g)すればよい。
魚の干物は塩分が多く、避けた方がよい。
7.その他:
そのまま利用には疑問が多々あるが、下記の減塩レシピが参考となる。
→千代の一番「無塩だしレシピ」、やさしおの人気レシピ、味わいしっかり減塩レシピ、----。
年取ったせいだろうか、物覚え、数字について鈍感となる。 整理してみよう!
減塩醤油:大匙1杯で塩分が1.2g →小匙1杯で、塩分は0.4g。
お塩控えめのほんだし:小匙2杯=6g/水600ml 塩分は0.84g →小匙1杯=3g/水300mlで塩分は0.42g。小匙1/2杯=1g/水100mlで塩分は0.21g。
減塩ドレッシング又はマヨネーズ:大匙1杯で塩分は約0.3g。 アマニ油マヨネーズの塩分は、0.2g/大匙1杯。
(味噌汁は、1人前で使用する味噌17gに塩分2gが含まれており、多いので、減塩生活では禁止ですね!→こちらのサイト)
(刺身、豆腐などへの醤油は醤油スプレイ(1プッシュで0.1㏄程度 減塩醤油を使えば、塩分0.008g程度)がおすすめ→こちらの例)
<追記>
6a.野菜炒め
このレシピの塩分を減らす方法はまだ模索中です。こちらの野菜炒めの例を参照
参照した例では、鶏がらスープの素小匙1杯(塩分1.2g)+ 醤油小匙1杯(塩分0.87g)→2.07g/2人前 。これを減塩鶏がらスープ小匙1杯(塩分0.67g)と減塩醤油小匙1杯(塩分0.4g)にすると、1.07g/2人前まで下がる。 (注:下ゆでに含まれている塩小さじ1杯(塩分5.9g)分が野菜にどれだけ吸収されるかによって、左記塩分は大きく増えるだろう。)
オイスターソース小匙2杯(塩分1.4g)→1.4g/2人前 (注:上記と同様に下ゆで分の塩分を考慮すると、左記塩分は大きく増える)
にんにく、レモン汁、ブラックペーパーを利用した例では→0.5g/2人前 (注:上記と同様に下ゆで分の塩分を考慮すると、左記塩分は大きく増える)
参考:塩ひとふりは0.5~1g(→こちら)。料理中に正確に塩分量をつかむことは簡単ではないですね。
減塩に繋がるかも~週1回は生野菜の何も付けずに食べる、舌が一度リセットされるので
今までの料理が塩濃く感じるようになるかも
そして、最後塩!・・・調理段階で塩を入れないで最後に塩を少しだけ!特に卵焼き何かは味の違いに気がつくかも・・・
具材に塩分が入っていても感じるのは舌だけなので料理の最後に塩味を足すだけでも満足のできる料理になるかも・・・
塩味が旨味に感じる人間、塩辛い鮭これ普通のご飯で食べるとかなり塩辛いですね、でもお茶漬けにすると美味しく流し込んでしまいます・・・いろいろ工夫してみるのも減塩効果に繋がると思いますよ参考までに!
最終目的が、血圧降下などであり、薬の効果もあるのか、今のところ血圧は120~65で収まっており、自分では満足してます。
コメントに基づき、他にもいろいろやってみましょう。
減塩に反比例し医療費が爆発しているからには砂糖・油こそ巨悪だという考えでいます。
国立がんセンター 40歳以上の男女約26万5000人
味噌汁 - 胃がん死亡率
飲む← 「毎日」「ときどき」「あまり」「全く」
男 172人 210人 240人 256人
女 78人 85人 98人 114人
味噌を回避するほど胃ガンによる死亡が増すというデータ
みそ屋のサイトに結構載っています。
(魚卵など) 塩分や塩蔵食品 - 循環器疾患/がんリスク
https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/380.html
まとめ
1 高塩分・・・がん増えず (循環器疾患と関連)
2 塩分摂取量 - 胃がんが相関せず
◆漬物 ◆塩蔵魚/干物 ◆魚卵
は胃がんと関連。しかし全がんでは大した相関がない。魚卵がちょっと危険?(なぜか循環器疾患減る・・・漬物、塩蔵魚/干物)
これらが強烈に胃がんと結びつくのに塩分-胃がんが相関しない
つまり日本人の他の塩分源(味噌など?)は胃がんを減らしていると考えられます。
先進国でがんが減らせていないのは日本だけ…味噌、醤油など日本の宝を誤った情報で悪玉視するのは損失だと思います。
貴重なコメントをいただきありがとうございます。
現在のところ、先に述べたように、血圧は120~65で収まっており、自分では満足してます。LDLコレストロールも医者から言われた様に、基準値70mg/dL~の下限以下となるように、食事内容を模索してます。
癌に関しては、今のところ、検査では何も兆候はみられませんが、貴コメントにと基づき、注意してみましょう。