最近はかみさんの家事手伝いで、食器洗い、掃除などを手伝うことが多々ある。
その中で、こびりついた油汚れ、フライパンの焦げ落とし、洗面所の赤落としなどに利用しているメラミンスポンジについて書いてみよう。
メラミンスポンジは、肥料の尿素を原料として生産されるメラミンとホルムアルデヒドを原料として重縮合により製造されるメラミン樹脂を、ミクロン単位で発泡させることで生まれる高い硬度、かつ、きめ細かい網目状の骨格構造を特長とした素材です。→こちらのウィキペヂア
硬い無数の網目を持っているため水に濡らしてこするだけで、しつこい汚れを簡単に削り落とすことが可能。つまりメラミンスポンジは研磨することで汚れを落とすスポンジなのだ。
30数年前、サウジラビアでのメラミン製造工場の建設に関わった頃は、メラミン樹脂の食器、家具や化粧板の成形や木工製品の表面材などへの利用が頭にあり、メラミン樹脂フォーム(スポンジ)が、たわしやスチールウールの様に食器・調理器などの汚れ落としに利用されるとは頭にはなかった。
Dammamのメラミン工場
メラミンスポンジ
中国の食品メーカーが食品のタンパク質含有量(窒素含有量)を偽って多く表示させる為、このメラミンを利用した事件があった。2007年にメラミンが混入された中国製ペットフードがアメリカ等に輸出され、犬や猫が主に腎不全で死亡する事件が起きた。2008年には中国でメラミン混入粉ミルク原因で乳幼児に腎不全が多発する事件が起きた。→こちらのウィキペヂア、および、こちらのサイト
メラミンスポンジには毒性はなく、普通のスポンジより研磨剤としての機能に優れていて、汚れを削りながら落とすのが特徴で、いろいろな用途に使われている。
100均で売られているメラミンスポンジ:
効果的に利用できる例:
フライパンの焦げ落とし→こちらの例
水垢、トイレの黒ずみ、茶しぶなど→こちらの例
使用が適当でない例(→こちら):
くもり止め加工された鏡やコーティングされたフローリングなどの床などは、表面に施されているコーティングがはがれたり傷をつけてしまうので、利用不可だ。
さらに塗装やプリントが施されたアイテムに対しても、はがれてしまう可能性があるためメラミンスポンジは利用不可だ。
またステンレス・金属などの光沢・ツヤを持った素材への使用は???だ。金属製品は磨けば光るというイメージがあるが、メラミンスポンジで強くこすると、表面に細かい傷がつき、せっかくの質感が損なわれてしまうことも…。
プラスチック製のカップなども同様だ。
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