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爺の前に道は無し。爺の後にも道は消えかけて…枯れた中年爺の独り言

豊洲移転の「闇」は日本全体の「闇」を予感させる

2016-09-16 02:58:06 | 政治

(現代ビジネス9・15)築地移転と都政の「闇」

“とかげの頭”である石原氏“であれ、とかげの尻尾”である都の役人であれ、何れにしても誰か個人を切ったところで、都政の「闇」は晴れない。

今後、都政が都民を裏切っていく経過が細かくあぶり出されていくだろう。すると、其処には罪悪感の薄い普通の役人が保身に全力を尽くそうとしているに違いない。これは他ならぬ“東京都”という都民奉仕のための行政システムそのものが既に機能していないことを示す。都の職員個人は普通の一般人の感覚で職務に就いていても、全体が間違えた方向に行くことは、謂わば“合成の誤謬”とも言える。

だからこそ、東京都のシステムを変えるのは、簡単ではない。小池東京都知事も、その困難さに自らの政治生命を賭けて取り組まざるを得なくなってしまった。それまでは、単に選挙公約の実施程度の覚悟で十分だったのに、東京都政の「闇」との真っ向勝負のステージに上がらざるを得なくなってしまった、ということだ。

都の「闇」は、全国各自治体の「闇」を予感させる。おそらく日本全体が程度の差こそあれ、こうした「闇」に片脚を突っ込んでいる。豊洲の問題は、日本全体の「例題」と言える。連日の報道で、私たちは日本を覆う「闇」の存在を予感できた。

ただ、そのあまりの姿に、身がすくむ。

 


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