約4000年前の縄文時代の北海道 洞爺湖町 入江貝塚からポリオ患者とみられる人骨が出土したときは話題になりましたね。
20歳代の女性とみられ、寝たきりで誰かの手を借りながら生活をしていたといいます。
今よりも生活環境が厳しかったと思われるのに、縄文人は一人で生きていくことが出来ない人もちゃんと面倒をみていたことが判明しました。
土偶のモデルだって障碍を持つ人だという説もあります。
神から遣われし者、神に近い者として障碍者への畏敬の念がうかがえます。
ヒルコ、スクナヒコナ、クエビコ等、障碍者が神とみなされていたのではないかと思われる例も少なくありません。
神話の中でアジスキタカヒコネとアメノワカヒコはそっくりだったとされます。
この神話について
高天原から葦原の中つ国を平定するためにやってきたアメノワカヒコ。
アメノワカヒコらにとって、高天原よりもオオクニヌシの政治・国の在り方が優れたものに思えたから、アメノワカヒコはオオクニヌシを選んだ。
オオクニヌシの娘、下照姫の婿となったアメノワカヒコは高天原と決別し、アジスキタカヒコネと名乗るようになった。
アメノワカヒコは死んだものとされた。
アメノワカヒコの葬儀にアジスキタカヒコネがあらわれたのは、身内に実はアジスキタカヒコネとして生きていることを知らせるため。
・・・そのようなストーリを私はこれまで思い描いていました。
しかし障碍をもつ者が神として畏敬されることを考えると、アメノワカヒコとアジスキタカヒコネは別人で、本当に顔が似ていただけかもしれないとも思えます。
共通の遺伝性疾患によりアジスキタカヒコネとアメノワカヒコの顔が似ていたというケースも有り得るかな、と。
アジスキタカヒコネの母は宗像の女神なのですから、高天原から来たアメノワカヒコとは別人と考えるほうが自然なようにも思えます。
アジスキタカヒコネの言葉の発達の遅れはホムチワケの場合と重ね合わされ、水銀中毒によるものとの説がありますが、あるいは遺伝性疾患によるものなのかもしれません。
ただそうすると、当時において遺伝性疾患を持ちながら長生きできたのかという部分が問題となりそうですが…。
近年においても、例えば歴史的偉業をなした人物の中には広汎性発達障害の人が少なからずいるのではないかと言われています。
大御神と称えられるアジスキタカヒコネは天から授かったなにがしかの才能を持った人物だったのかもしれません。
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