私の病気は左卵管ガン直腸浸潤!

ガン告知からストマ(人工肛門)閉鎖まで。あれから一年半。振り返ってみればいろいろあった…

抗がん剤2

2017-02-04 16:55:55 | 闘病記
抗がん剤のために体力回復をひと月待ったとはいえ、
体重30kg代の私は、鎖骨はでっぱり、肋骨は浮き出て、腹筋も背筋もなし!
おしりの肉も落ちてウエストは消えた…
ウエストっておなかとおしりに肉があるから存在するんだと初めて気づいた(-_-)

10分も椅子に座って食事をすれば、疲れて横になり、20~30分休んではまた食事…
よくガンになった人が「なぜ私が…」って思うと聞くけど
私はそう思う余裕すらなかったと言っていい。
手術の後は吐き気や強烈な胃の痛みで、ひたすら苦しさと闘い
退院したら、すぐに疲れてぐったりするので、頭の中は常に自分の身体の状態を観察することでいっぱい!

今思えば、日本人の二人に一人がガンになる時代
みな「私がなってもおかしくない」という心づもりはしておくべきだろう

そしてもう一つ…
闘病中は病気のことだけを考えていればよかった、というかそれしか考えられなかった
将来のことも、仕事のことも、大好きな趣味のことさえ全く頭に浮かばなかった
そんな余裕なし!!!
しかし、あれから1年8ヶ月経った今、あれやこれや考えまくり
病気の時の方がこの点においては「ある意味ラクだった」
あれこれ悩むのも、健康な印なのかもね(^^;)

そして…
1回目の抗がん剤
グッタリしたまま家に帰り、そのままひっくり返る…

病院で日々の体調を記録するシートをもらった
いろいろ記入するところがあったけど、私は自分で感じたことを書いていった。
これはとても参考になったのでオススメ!
自分のリズムを知れば、いろいろ動きやすくなる(^_-)

私のリズムは~

点滴を打った日と翌日は元気♪
3日目の午後から急激に身体がだるくなり寝込む
4日目、ここがボトム!最悪の日だ。ただただ寝る、節々も痛くなる(痛み止めでカバー!)
5日目、少し上向きに♪
6日目、さらに上向きに!
以後どんどん上向きに~~~!(^o^)

私は常に食欲旺盛!
薬剤師の人からは、抗がん剤を処理するために肝臓はものすご~く一生懸命働いているので
とにかく何でもいいから食べ続けるように言われた
メロンパン、シュークリーム、チョコレートなどなど、何でもいいと…

ただ、腸を切っているせいか胃腸がかなりデリケートになっていて、一度にたくさんは食べられないので
チョビチョビ、チョビチョビ すぐにおなかがすくのでまたチョビチョビ
なんか、四六時中食べてた感じ
頭の中も食べることでいっぱい

味覚がおかしくなるから、何が食べられるのか人体実験さながら
とりあえず口に入れて、おいしいかどうかチェック!
まず最初にまずいと感じたのは、日頃よく食べるミンティア! 
次に牛肉、チョコレート、薄い醤油味のもの
みんな鉄っぽいんだな~(>_<)
1回目の時は、佃煮やみたらし団子は大丈夫だったけど
2回目以降は駄目になった
とはいえ、2週間もすると味覚はかなり戻り、チョコレートもおいしい♪

問題はアルコールだった!
お医者さんは「気分転換になるから、少しくらいだったらいいですよ」と言ってくれたが
点滴から2週間はビールも日本酒もワインもまずかった…
頭にきたから赤玉ポートワインなら甘いからいけるだろうと飲んだら
味はわかるけど、甘すぎてパス…(T_T)
無理せず3週間目を楽しみに、果物やチーズ、野菜、チキンやポークなど食べられるものを一生懸命食べた!
ただただひたすら食べた!
抗ガン剤の間、食欲という本能だけで生きてたんだと思う
ひたすら食べた!

しびれや味覚の変化、関節の痛み、倦怠感も、1回目より2回目3回目と回数を重ねるごとにひどくなっていく(-_-)

<つづく>


そして、抗がん剤…1

2017-02-03 10:45:07 | 闘病記
退院してからの1ヶ月
体中の筋肉が落ちてしまった私は、歩くリハビリの毎日
リビングからトイレに行くのもリハビリ
2階に行くのはもっとハードなリハビリ
そしていつもなら5分で行ける近所の店は…
途中2回の休憩を入れて15分かかった(-_-)
しかもカートを押して歩けば、5mと行かずにしゃがみ込んでしまう始末!
それでも少しずつマシになっていくから、やりがいはある(^^;)

そして術後2ヶ月経って、いよいよ抗がん剤治療が始まった!(抗がん剤治療は、普通術後1ヶ月で開始らしい)
私の場合は、ガンはすべて手術で取れているので、抗がん剤は「補助的治療」と言う説明
抗ガン剤をやらないという道もあったけど、後になって再発・転移があった時
「あの時、抗がん剤をやっておけば…」という後悔だけはしたくなかったので
治療をやるなら徹底的に!と思い、迷わず治療に進んだ(^^)

1回目はアレルギーなど重篤な症状が起こる可能性があるので、必ず入院!
薬剤師からいろいろ説明を受けた
私の抗がん剤は卵巣ガンと同じ物で、ここ10年以上変わらない定番の薬
日進月歩のガン治療の中にあって、この薬は、これ以上いい物が発見されず、ずっと使われ続けているらしい

最初にアレルギー止めや吐き気止め(1週間効くって言ってたけど、マジ効いた!吐き気は最後まで全くなかった)
次に抗がん剤2種類
最後に「流し」
計4時間半ほどのコース
3週間ごとに6回!

この抗がん剤は面白いことにアルコール入り!!!
だから下戸の人には使えないとか…
アルコールが弱い人は翌日二日酔いらしい
私はというと…
毎日晩酌を欠かさないくらい、お酒LOVE!なので全然問題な~~~し!(^o^)
出来れば、アルコール分だけ口から摂取できるようにしてくれるとうれしいなぁ~♪と看護師さんに注文しちゃったりして

医師の話では婦人科のガンの中では、比較的副作用が少ないタイプらしい
副作用についてはいろいろ聞くけど、結局個人によって出方がかなり異なってくるみたいで
治療をやってみないとわからない
ただ髪の毛が抜けるのはたしかだった(T_T)

さてさて1回目の抗がん剤
とりあえず一通り点滴が終わり、翌日も異常なしで
3泊4日は何事もなく終了!
入院中の食欲もバッチリ♪
しか~し!!!
退院の手続きを終え迎えを待っていたら…
みるみる具合が悪くなっていった(-_-)
どういうふうに?
ただただ身体が沈み込んでいく感じ
だから椅子に座っていられず、二つくっつけてその上に横になっていた
だるおも~なんてレベルではない!
身体が引力に引っ張られ、さらに重力に押しつぶされ地面にのめり込みそうな倦怠感!

いよいよ副作用との戦いが始まった!

<つづく>